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セリエA、放映権料拡大を狙ったオークションが不調で窮地に立たされる

 放映権料の拡大を狙うレガ・セリエAが 2018/19 シーズンからの3シーズン分の放映権に対するオークションを開催したところ、リーグの方針に反対する『メディアセット』などが入札を拒否し、入札価格も見通し額を下回ったと『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが報じています。

画像:放映権料の行方が注目されるセリエA
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 イタリアメディアが報じた内容を整理すると、パッケージは5種類存在し、リーグの希望入札価格を上回ったのは「パッケージA」のみだったとのことです。

  • パッケージA
    • ユベントス、ナポリ、ミラン、インテルなど8チーム(248試合分)の衛星放送権
    • 入札希望価格:2億ユーロ
    • 『スカイ・イタリア』が2億3000万ユーロで応札
  • パッケージB
    • ユベントス、ナポリ、ミラン、インテルなど8チーム(248試合分)の地デジ放送権
    • 入札希望価格:2億ユーロ
  • パッケージC1、C2
    • インターネット中継
    • パッケージAまたはBの4チームのサブ放送権
    • 入札希望価格:1億ユーロ
    • 『パフォームグループ』が5000万ユーロで応札
  • パッケージD
    • ローマ、ラツィオ、トリノ、フィオレンティーナなど12チーム(324試合分)の放送権
    • 入札希望価格:4億ユーロ
    • 『スカイ・イタリア』が2億1000万ユーロで応札

 レガ・セリエAは「放映権料が10億ユーロ超となること」を公言しており、すべてのパッケージが入札希望価格を上回れば可能だったと言えるでしょう。しかし、その目論見は大きく外れたことになります。

 

 セリエAの放映権を持っているのは『スカイ・イタリア』と『メディアセット』です。両社を競わせることで、相応の放映権料を引き出せると計算していたのでしょう。

 ところが、『メディアセット』は「セリエAが18チームに削減されること」を理由に入札を拒否。『スカイ』は応札したものの、「パッケージD」はリーグの希望額の半分程度という額でした。

 ユベントス、ミラン、インテルという “北の3強” に加え、ナポリの放映権が含まれない「パッケージD」の価格が「パッケージA」の2倍というのは高すぎるとの印象を持たれたことが要因だと思われます。むしろ、『スカイ』が応札した金額が妥当なものと言えるはずです。

 また、インターネット中継についても DAZN (ダ・ゾーン)を展開する『パフォーム・グループ』が応札していますが、希望価格には到達していません。こちらは『 TIM (テレコム・イタリア・モービレ)』が入札を敬遠したことも少なからず影響していると思われます。

 

 ちなみに、イタリアサッカー連盟のカルロ・タヴェッキオ会長はオークションの結果に対し、「セリエAの価格が正しく反映されていない」と述べ、再度オークションを行うと宣言しています。

 タヴェッキオ会長の期待する入札希望価格を超える金額での応札はあるのか。クラブの重要な収益源である国内リーグの放映権料がどのような形で結末を迎えるのかに注目です。