ユベントスは公式サイト上で第8節ウディネーゼ戦からユベントス・スタジアム内にキッコ(chicco)社製品を利用したポスピタリティー・ゾーンが開設されたことを発表しました。
キッコ(chicco)はユベントスのパートナーとしても名を連ねるベビー用品を製造する企業で、医療や乳児ケアをビジネスとするアルツァーナ(Artsana)・グループの傘下に属しています。
ユベントス・スタジアムにオープンしたのは3歳児未満を対象としたキッズ用スペース。キッコ(chicco)社製のベビー用シート、ほ乳瓶ウォーマー、おもちゃ等が準備されていることが紹介されています。
日本ではプロ野球やJリーグの観戦に家族連れで訪れるケースが多く、ほとんどのスタジアムで乳幼児を連れたファンが来る前提でスタジアム整備や改修が進んでいることでしょう。
イタリアでは “スタジアム問題” やウルトラスの関係で子供連れのファンが敬遠する傾向があり、ユベントスの動きはかなり特殊なことです。
ただ、家族で訪れることができるスタジアムはクラブにとっても売上が上がることを意味しますので、最初の成功例となることができるかがビジネス的な注目点になります。おそらく、ナイトマッチ以外での評判が鍵を握ることになるでしょう。
試合に興味を持っていない小さい子供を20時45分キックオフの試合に連れて行く家族は少ないと思われます。そのため、ランチタイムや午後の時間帯にキックオフされる試合や(翌日が休みである)土曜日の試合時に利用者がどう評価するかがポイントです。
将来の顧客となる可能性があるユベントスファンがスタジアムには多数訪れているのですから、キッコ(chicco)社にとってのメリットもあることでしょう。どういった関係になるのかに注目です。