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【採点】 2016/17 セリエA第9節 ミラン対ユベントス

 好調ミランとのセリエA第9節は疑惑の判定とロカテッリ選手のゴールでミランが 1-0 で勝利しました。

画像:なかったことにされたユベントスのゴール

 フォーメーションおよび先発選手は以下のとおりです。

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画像:2016/17 セリエA第9節 ミラン対ユベントス
表1:先発メンバー(2016/17 セリエA第9節 ミラン戦)
  AC Milan
[4-3-3]
Juventus
[3-5-2]
GK 99: ドンナルンマ 1: ブッフォン 画像:キャプテン
DF 20: アバーテ 画像:キャプテン
29: パレッタ
13: ロマニョーリ
2: デ・シリオ
15: バルザーリ
19: ボヌッチ
4: ベナティア
MF 33: クツカ
73: ロカテッリ
5: ボナベントゥーラ
23: ダニ・アウベス
6: ケディラ
11: エルナネス
5: ピアニッチ
12: アレックス・サンドロ
FW 8: スソ
70: バッカ
11: ニアン
21: ディバラ
9: イグアイン

 ミランは好調の要因となっている 4-3-3 を継続。バッカ選手が先発に復帰した他は前節キエーボ戦と同じメンバーが選択されています。

 対するユベントスは 3-5-2 を選択。アンカーにはエルナネス選手が入り、3バックにはベナティア選手が先発起用された以外はミッドウィークのリヨン戦と同じ選手が先発に名を連ねました。

 

 試合はユベントスが押し込む展開でスタート。5分に右サイドで得たFKからアレックス・サンドロが頭で合わせるも、オフサイドの判定となる。対するミランも、10分にスソが左足で狙うもブッフォンがセーブする。

 一進一退が続く中、ユベントスにアクシデントが発生する。31分にカウンターで持ち上がったディバラがハーフウェーライン付近から超ロングシュートを放つも、この際に右ももを痛め、クアドラードとの交代を余儀なくされる。

 それでも36分に獲得したFKをピアニッチが決め、ユベントスが先制に成功したが、ミランがオフサイドだと猛抗議。主審リッツォーリがオフサイドと判定を変え、1度認めた得点が取り消される。

画像:オフサイドの位置にいたのはプレーに関与しなかったベナティア、ボヌッチはケディラ(最も手前のオンサイドにいる選手)の向こう側にいる

 映像で確認すると、ドンナルンマの前でプレーに関与しようとしたボヌッチはオンサイド。全くプレーに関与していないベナティアがオフサイドの位置におり、明らかな誤審でユベントスの得点が取り消され、前半を 0-0 で終えた。

 勝利が欲しいユベントスだったが、ディバラ不在で攻撃のリズムが作れなくなり、リヨン戦から中3日という試合日程により徐々にペースが落ち始める。

 すると、ミランは65分に右サイドでボールをキープしたスソがマイナスのボールをエリア右に送る。このスペースに走り込んだロカテッリが思い切り良く右足を振り抜くとボールはブッフォンが届かないゴール左上に決まり、ミランが先制した。

 リードを許したユベントスはマンジュキッチを投入し、4バックでのパワープレーを敢行するが、疲労した選手が供給するクロスには正確性が伴わない。ビルドアップでもミスが生じ始め、試合はこのままのスコアで終了。

 ユベントスは今季サンシーロでの2試合は2敗という成績となった。なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。

 

GK: ブッフォン 6.0
 安定した守備を披露。ロカテッリのシュートはセーブ不可能な位置に飛んだこともあり、できる仕事はすべて行っていた。

DF: バルザーリ 6.5
 空中戦の強さを見せ、突破力のあるニアンに裏のスペースを使わせることなく抑え込むことに成功した。

DF: ボヌッチ 6.0
 バッカを沈黙させ、最後尾からロングボールを供給するなど持ち味を発揮する。オンサイドだったにもかかわらず、オフサイドとして得点を取り消されたのは不運でしかない。

DF: ベナティア 6.0
 怪我から復帰し、コンディションが向上していることが見てとることができた。テクニック系のスソと退治したが、落ち着いて対処に防波堤としての役割を果たすことに成功。

WB: ダニ・アウベス 5.5
 中央に入ってボールを散らし、右サイドから様々なクロスを供給するなど個人としてのプレーの質は抜けていた。ただ、連携が皆無に近く、コンビネーションによる崩しがなかったことがマイナスと言えるだろう。

MF: ケディラ 5.5
 スペースを作っていたが、それだけでは物足りない。相手に脅威を与える能力を持った選手なのだが、その怖さがほとんど発揮されなかった。

MF: エルナネス 5.5
 ミスの数は少なかったと言えるだろう。だが、それは周囲がボールを預けていないからであり、レジスタの位置に入る選手としては致命的なことを意味している。

MF: ピアニッチ 6.0
 貴重な先制ゴールを決めた選手になるはずだった。正確なキックの質で裏のスペースを狙うなど持ち味を発揮していたが、自由をあまり与えられなかったことも事実だ。

WB: アレックス・サンドロ 6.0
 右サイドからのクロスに頭で合わせるなど、クロスを供給する役割以外も十分に行った。失点シーンのポジショニングはWBとして間違ったものではなく、エリアの外を消すのはMFの役割であったと言えるだろう。

FW: ディバラ 6.0
 ボールの持ち上がりやエリア内に侵入しての思い切りの良いシュートなど存在感を発揮していた。それだけに前半途中での負傷交代がチームに与えた影響は大きすぎた。

FW: イグアイン 5.5
 パレッタの張り付いたマークに悪戦苦闘し、能力を十分に発揮することができなかった。ディバラと感性が似ていることはイメージを共有できる反面、エリア内で被るリスクがあり、諸刃の剣となっていることへの改善が不可欠だ。

 

【交代選手など】

FW: クアドラード 6.0
 リヨン戦の勢いをそのままにディバラの代役を果たそうと攻撃的な姿勢を見せ続ける。しかし、肝心のシュートに正確性を欠き、不安定な面も露呈する結果となった。

FW: マンジュキッチ 5.5
 75分にベナティアとの交代で出場する。空中戦でのパワープレーを期待されての投入だったが、チームが疲弊していたため肝心のクロスが届くことはなかった。また、プレスについても1人だけが奔走する状況で空回りの印象だけが残ることとなった。

MF: ストゥラーロ ー
 87分にエルナネスと交代で出場。与えられた時間でできることはボールを追い回すことぐらいだった。

 

アッレグリ監督 5.5
 試合に向けて用意したゲームプラン、人選に疑問符が付くことはないだろう。しかし、効果的なプレーを見せることができていなかったケディラ、エルナネスの両選手を試合最終盤までピッチ上に置いておく意味が理解できない。レミナやストゥラーロを入れ、ケディラをアンカーに下げるなど打つ手は残されていただけに采配は評価できない。

リッツォーリ主審 4.0
 フィレンツェのジャンルカ・ロッキ宅に泥棒が入った模様だが、ユベントスはリッツォーリとその仲間たち(副審:カリオラート、追加審判:ダビデ・マッサ)に勝利を盗まれた。だが、ミラニスタにとってはこれほど心強い主審はいないことだろう。

 オンサイドにいた選手がプレーに関与したという理由で相手の得点を取り消してくれるのだから。バルサ対アトレティコ戦の件もあるし、“イタリア最高のレフリーだった” という評価に改める必要がある。