スタディオ・カルロ・カステラーニ=コンピューターグロス・アレーナで行われた 2024/25 セリエA第4節エンポリ戦に 0-0 で引き分けたユベントスのチアゴ・モッタ監督および選手による試合後コメントを紹介いたします。
チアゴ・モッタ監督:
「無失点だったのはチーム全体の仕事による成果です。無得点に関しても同様です。チャンスは多くありませんでした。私達は少ないチャンスを活かし切れなかったのです。
大外の選手を探すようになった後半は少し改善しました。しかし、チャンスは少なく、それを活かせませんでした。
勝点1は望んだ結果ではありません。パフォーマンスは良かったですし、私達はこの道を継続しなければなりません。
私達は縦と横の双方からドゥシャンにボールを供給しなければなりません。彼は攻撃が上手いからです。エリア内でのクロスに合わせるのは非常に上手く、ヘディングも巧みです。彼の得点力を活かす道は2つ存在するのです。
ストライカーがゴールのために生きているのは当たり前のこと。しかし、彼は攻撃と守備の両面でチームに貢献してくれています。
ヴラホヴィッチは集中力を保ち、今日のようにプレーしなければなりません。彼は良かったと私は考えています。自分の仕事を前向きにするポジティブなリーダーです」
ピーエル・カルル選手:
「ゴールを決めることはできませんでしたが、こうしたことは起こり得ます。その一方でポジティブなこともありました。ですから、私達は仕事を継続しなければなりません。ユベントスでは常勝を目指さなければならないからです。
落ち着いていますし、監督・コーチ陣とともにこの試合を注意深く分析したいと思います。
ガッティ?非常に良かったですし、特に最後の決定機阻止は特筆です。先発選手としてのパフォーマンスに私は満足しています。
さあ、チャンピオンズリーグのことを考えましょう。PSV は簡単な相手ではありません」
『チアゴ・モッタ監督の自チームへの評価』と『現実』の乖離が2試合連続 0-0 の要因でしょう。
ヴラホヴィッチ選手は相手 CB に密着マークをされるとプレー選択肢が極端に減る選手。「相手 CB を背負った状態でのポストプレー」は再現性が低く、密着マークを受けた時点で『縦』の選択肢は消えます。
また、『横』を活かすには「サイドライン際からでもゴール前に届く “高速クロス” の質が問われる」のですが、チアゴ・モッタ監督のボローニャは『クロス』を有効活用しないチームでした。
「『エンポリ戦で先発起用した選手』と『用いた試合アプローチ』では相手守備陣を前後左右に引き延ばすことはできない現実が浮き彫りになった」ため、少なくともどちらか1つは変える必要性に迫れることになるでしょう。
相手守備陣を前後または左右に引き延ばすことで生じさせたスペースをコープマイネルスに使わせて決定的な仕事をさせるという構想が青写真の現状だからです。
ユベントスは中2日の日程で2年ぶりの UEFA チャンピオンズリーグを迎えることになります。注目度の高い大舞台で仕切り直しを成功することができるのかに注目です。