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【採点】 2024/25 セリエA第2節 エラス・ヴェローナ対ユベントス

 2024/25 セリエA第2節が行われ、アウェイでエラス・ヴェローナと対戦したユベントスはヴラホヴィッチ選手の2得点とサヴォナ選手の初得点で 0-3 の勝利を手にしました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2024/25 セリエA第2節 ヴェローナ戦)
  Hellas Verona FC
[3-4-2-1]
Juventus FC
[4-2-3-1]
GK 1: モンティポ 29: ディ・グレゴリオ
DF 27: ダヴィドヴィチ
42: コッポラ
23: マニャーニ
37: サヴォナ
4: ガッティ (C)
3: ブレメル
32: カバル
MF 38: チャチュア
6: ベラヒャネ
33: ドゥダ
8: ラゾヴィッチ (C)
5: ロカテッリ
21: ファジョーリ
27: カンビアーゾ
10: ユルディズ
51: ムバングラ
FW 31: ススロフ
14: リヴラメント
9: ヴラホヴィッチ
35: モスケラ

 ヴェローナのザネッティ監督は 3-4-2-1 を選択。CB のマニャーニ選手を先発起用したため、DF 陣は3バックがベース。前線はモスケラ選手の1トップにリヴラメント選手とススロフ選手が2列目でサポートする形で試合を迎えます。

 対するユベントスのチアゴ・モッタ監督も 4-2-3-1 を選択。サヴォナ選手が右 SB で先発し、カンビアーゾ選手は1列前。離脱中のテュラム選手の代役はファジョーリ選手が務めて試合に臨みます。

 

 両チームがシュート機会を伺う展開で最初に相手 GK にセーブを強いるシュートを放ったのはユベントス。18分に攻め上がったロカテッリのミドルシュートが枠を捉えたが、GK モンティポが好守で CK に逃れる。

 スコアが動いたのは28分。ヴェローナのスローインをロカテッリが突いてボールロストを誘発させるとユルディズが回収し、ショートカウンターを発動。ユルディズからのラストパスを受けたヴラホヴィッチが流し込んでユベントスが先制する。

 ユベントスは39分にカンビアーゾが左サイドに展開すると、ムバングラが前進した勢いを活かして折り返しのクロス。これに合わせたサヴォナのヘディングが折り返しではなくゴールに吸い込まれ、ユベントスはリードを2点に広げる。

 一方のヴェローナはユベントスとは対照的に GK ディ・グレゴリオに冷や汗をかかせる場面を作るまでには至らず。前半は 0-2 とアウェイのユベントスが2点リードで終了する。

 後半も先に決定機を得たのはユベントス。52分に左サイドを突破したムバングラがチャチュアに倒されて PK を獲得すると、これをヴラホヴィッチがゴール右に決めて3点目。勝敗の行方を大きく手繰り寄せる。

 攻撃の手を緩めないユベントスは61分にロングフィードに反応して抜け出したユルディズが左足で狙うも、シュートは GK モンティポの正面。

 対するヴェローナは66分にススロフが右サイドの角度のほとんどない位置で得た FK を直接狙ったが、シュートはブレメルが左足を出してストップ。その後のクロス攻撃や速攻も決定機に結び付かない。

 83分には右サイドをオーバーラップしてきたチャチュアへの展開に成功し、クロスに合わせたテングシュテットのシュートは GK ディ・グレゴリオの正面を突いて得点にはならず。

 結局、試合はこのまま 0-3 で終了。ユベントスは開幕2連勝を達成した唯一のチームとなり、首位に浮上した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ディ・グレゴリオ 6.0
  優秀な DF 陣に守られてセーブ機会がほとんどなかった。ただ、対戦した2チームがいずれもクロス攻撃に活路を見出そうとし、1歩目の判断が微妙である現状は受け止めなければならない。

DF: サヴォナ 7.0
  先発起用への怖さが懸念されたが、落ち着いた入りで戦力として貢献した。得点はオフサイドで取り消されたものの、2度目のチャンスで初得点を決めて最高の先発デビュー戦となった。

DF: ガッティ 6.5
  2試合連続でゲーム・キャプテンを務め、守備陣を牽引する。チアゴ・モッタが求める『闘将』としての姿が評価されているからだろう。

DF: ブレメル 7.0
  強固な壁として君臨。週2日の過密日程となると膝が悲鳴を上げた過去があることだけが懸念点だ。

DF: カバル 6.0
  開幕節コモ戦と比較すると入りのパフォーマンスが低調だったことは否めない。ただ、古巣対戦で長所と短所が認識されている点を差し引く必要がある。真価は次節ローマ戦で推し量られるであろう。

DMF: ファジョーリ 6.0
  ダブルボランチの一角として献身的に働く。ボール保持時の貢献度は高いが、チーム戦術的にはネガティブ・トランジション時の対応能力で出場機会が変動しそうだ。

DMF: ロカテッリ 6.5
  周囲がパスコースを作り続けるための自己犠牲的フリーランニングを継続しているので配球を円滑に行うことができていた。ボール奪取で先制点の起点となり、フィルター役として機能したことも良かった。

OMF: カンビアーゾ 6.5
  右サイドの攻撃的ポジションを出発点に様々なエリアに顔を出すことで相手守備陣に的を絞らせないよう工夫していた。中央からムバングラへの展開が2点目の起点となるなど結果も残せたことがプラス。

OMF: ユルディズ 6.5
  ヴラホヴィッチの先制点をお膳立て。新10番として得点に直結する仕事で結果を残し続けている。懸念点はハードタックルによる負傷離脱だろう。すでに狙われているし、チームとしての対処策が必要になる。

OMF: ムバングラ 7.0
  スペースを上手く活用し、クロスによるアシストと PK 奪取でチームに貢献する。プレー傾向が読まれて対策が講じられるまで左サイドで猛威を振るうことになるだろう。

FW: ヴラホヴィッチ 7.0
  PK を含む2得点でエースとしての結果を残す。今シーズン終了後に現行契約が残り1年となるため、得点数をどれだけ積み重ねられるかが自身の望む選手キャリアを描く上で重要になるのは言うまでもない。

 

【交代選手など】

MF: ドウグラス・ルイス 6.0
  69分にムバングラとの交代で出場。好印象を残すことはできず、連携がまだ上手く取れていない現状を示すに留まった。

DF: カルル ー
  77分にサヴォナとの交代で出場し、ユベントスでのデビューを果たす。

DF: ローヒ ー
  カバルに代わって77分から出場。トップチームでの公式戦デビューを果たす。

DF: ダニーロ ー
  ガッティとの交代で85分から出場機会を得る。

FW: アンジェレ ー
  カンビアーゾとの交代で85分から出場。ローヒと同様に公式戦デビューを果たす。

 

チアゴ・モッタ監督 7.0
  開幕から2試合連続で 3-0 の勝利を記録し、(他の19チームが勝点を取りこぼしたので)単独首位に立っている結果は評価されなければならない。ただ、弱点が露呈しているので過密日程の中で修正できるかが上位戦線に踏み止まれるかの分かれ目になるだろう。

ジュア主審 6.0
  オフサイドや PK に対する判定は妥当だったが、接触プレーへの判定はもう少し厳し目でも良かったかも知れない。負傷退場者が発生してからでは遅すぎる。