2024/25 セリエA第3節が行われ、ホームにローマを迎えたユベントスは両チームともに得点を決めることができず、試合は 0-0 の引き分けで終了しました。

先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

Juventus FC [4-2-3-1] |
AS Roma [4-2-3-1] |
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GK | 29: ディ・グレゴリオ | 99: スヴィラル |
DF | 37: サヴォナ 4: ガッティ (C) 3: ブレメル 32: カバル |
19: チェリク 23: マンチーニ 5: エンディカ 3: アンヘリーニョ |
MF | 5: ロカテッリ 21: ファジョーリ |
4: クリスタンテ 61: ピジッリ |
27: カンビアーゾ 10: ユルディズ 51: ムバングラ |
18: スーレ 7: ペッレグリーニ (C) 56: サーレマーカーズ |
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FW | 9: ヴラホヴィッチ | 11: ドフビク |
ユベントスのチアゴ・モッタ監督は 4-2-3-1 を選択。快勝した前節ヴェローナ戦と同じ先発メンバーで試合に臨みます。
対するローマのデ・ロッシ監督も 4-2-3-1 を選択。こちらはパレデス選手に代えてピジッリ選手を大抜擢。両翼にはスーレ選手とサーレマーマース選手を配置して試合を迎えます。
最初に良い形の攻撃を見せたのはアウェイのローマ。13分にクリスタンテの縦パスを受けたペッレグリーニが反転シュートを放つも、ボールは枠のわずかに右を通過する。
流れを掴んだローマは17分に右サイドからカットインを仕掛けたスーレが左足で狙ったが、これは枠を捉えず。
一方のユベントスはポゼッション時にテンポを上げることができず。ピッチサイドのチアゴ・モッタ監督はフラストレーションを蓄積させる。
それでも、ユベントスは41分にユルディズが左サイドを突破して中央にクロスを送るとヴラホヴィッチが左足で合わせる。だが、GK スヴィラルが横っ飛びセーブで阻んで得点は許さない。
前半を 0-0 で終えたチアゴ・モッタ監督は後半開始と同時に2枚代えを実施。カバルとムバングラに代えてコンセイソンとコープマイネルスを投入して攻撃陣のテコ入れを図る。
コープマイネルスは出場直後の48分にロカテッリの縦パスをワンタッチでヴラホヴィッチに託したが、肝心のヴラホヴィッチはシュートを枠の左へと逸らしてしまう。
69分には右サイドから仕掛けたコンセイソンのシュートが跳ね返ったところを逆サイドで回収したユルディズが縦に持ち出してシュートを放つが、これはチェリクのシュートブロックに阻まれてノーゴール。
押し込まれ始めたローマは交代カードを駆使し、5-3-2 での籠城戦にシフト。勝点1を狙う姿勢を強め始める。
この状況から1点を奪い取りたいユベントスだったが、GK スヴィラルを脅かすまでには至らず。対するローマは89分にディバラの持ち上がりからアンヘリーニョがロングシュートは枠は捉えず。
結局、両チームともに得点を決めれずに試合は 0-0 で終了。勝点1を分け合う結果となった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: ディ・グレゴリオ 6.0
前節と同様に出番そのものが少なかった。守備陣がピンチの芽を摘み取れている証拠だ。
DF: サヴォナ 6.0
最後まで集中力と守備陣のバランスを保っていた。ローマ戦で大きなトラブルに見舞われず、先発フル出場を遂げたことが大きな収穫だ。
DF: ガッティ 7.0
ローマの攻撃の起点であるドフビクに全く仕事をさせなかったことが大きい。今節でのクリーンシートを達成した最大の功労者と評されるべきだろう。
DF: ブレメル 6.5
ガッティと共にゴール前で強固かつ強大な壁を形成する。前後半にスーレとディバラのシュートコースを切るなどシュートブロック以外の守備面でもチームに貢献していた。
DF: カバル 5.5
対面したスーレに手玉に取られ、後手に回ったまま前半45分で退くことになる。苦手な局面が露呈する形となったため、今後の取り組みが重要になるだろう。
DMF: ファジョーリ 5.5
開始直後にイエローカードを提示されて上手く試合に入れなかったことが尾を引いた。タスク分担の面でもロカテッリとのコンビは効果的ではなかった。
DMF: ロカテッリ 6.0
DF ラインの前に留まってのボール回収や縦パスの供給で機能したことは事実だ。ただ、システム的に噛み合った相手との対戦で選択したプレーの判断には疑問が残った。
OMF: カンビアーゾ 6.0
右サイドハーフでスタートし、選手交代があった後半は左サイドバックとしてプレーする。左サイドでユルディズとのコンビネーションは上々だった。
OMF: ユルディズ 6.0
攻撃陣全体が上手く封じれていたことが最大の要因ではあるが、その中でチームとしてどのように得点の確率を高めていくかが “10番” に期待されていることだろう。
OMF: ムバングラ 5.0
ローマの守備陣にほぼ何もさせてもらえなかった。セリエAの壁に跳ね返されただけであり、それをどう乗り越えるかが問われている。
FW: ヴラホヴィッチ 5.0
得点のチャンスはあったが決め切れなかった。これがすべてだ。
【交代選手など】
OMF: コープマイネルス 6.0
46分にカバルとの交代で出場。ユベントスでのデビューを果たす。出場直後に華麗なワンタッチパスで沸かせたが、その後は停滞。コンディションを上げ、チームにフィットすることが求められる。
FW: コンセイソン 6.5
ムバングラに代わって46分から出場し、こちらもユベントスでのデビューを果たす。N・ゴンサレスよりも先んじて投入されるだけの攻撃のバリエーションと守備での献身性を示していた。
DMF: マッケニー 6.0
67分にロカテッリとの交代で出場。チームの重心を押し上げる役割に担っていた。
DMF: ドウグラス・ルイス 6.0
同じく67分にファジョーリとの交代で出場する。
FW: ニコ・ゴンサレス ー
83分にヴラホヴィッチに代わって出場。ユベントスでのデビューを果たす。
チアゴ・モッタ監督 6.0
“脆弱点にになり得るパレデス” が不出場だったのは想定外だが、大抜擢されたピジッリを含むローマの中盤 MF 陣と互角になったことは反省せざるを得ない。攻守両面で出された数多くの宿題に国際Aマッチデーによる中断期間で取り組む必要がある。
グイダ主審 6.5
エキサイトする可能性のある直接対決を上手くコントロールしていた。両チームが攻めあぐねていたこともあるが、判定に対する不満はどちらのチームからも出ないだろう。