レガ・セリエAは公式サイト上で 2023/24 コッパ・イタリア決勝での出来事に関する懲戒処分(PDF)を発表いたしました。
後半アディショナルタイムに “大立ち回り” を演じたアッレグリ監督には「カップ戦2試合ベンチ入り禁止および罰金5000ユーロ」が科されています。
アッレグリ監督に懲戒処分が科された出来事は以下のものです。
- 94分にルックマンが入れたクロスの競り合いでスカルヴィーニがダニーロに肘打ちをお見舞い
- 当該プレーで “即座に” 笛はならず、こぼれ球をエデルソンがシュートに持ち込むも GK ペリンが好セーブ
- 激昂したアッレグリ監督が第4審判のマウリツィオ・マリアーニに「恥ずかしくないのか!」と詰め寄る
- 第4審判から報告を受けた主審のファビオ・マレスカがアッレグリ監督に退場を宣告
- アッレグリ監督は親指を立てる皮肉のジェスチャー
- ピッチサイドを離れる際に「(審判任命責任者のジャンルカ・)ロッキはどこだ!」と暴れる
アッレグリ監督の振る舞いは「確信犯」でしょう。
エデルソン選手のシュートが阻まれた時点でアタランタが同点に追い付くために必要な時間は実質的に残されておらず、ユベントスは「ピッチ上の選手達で残り1分を潰す」という狙いが明確になっていたからです。
そのアッレグリ監督に科された懲戒処分は『カップ戦2試合ベンチ入り禁止』と『罰金5000ユーロ』。
処分の対象となる試合は『 “アッレグリ監督が率いるチーム” が出場するカップ戦2試合』であり、どのチームにとっても『カップ戦の最初の2試合』は重要度は低いため、監督がベンチ入り禁止処分を受けたことで生じる影響は限定的です。
ピッチ脇の監督にできることがなくなってから大立ち回りを演じたのですから、「突発的ではなく確信犯として振る舞った」と言うべきでしょう。
ちなみに、アッレグリ監督の電撃解任が発表されるのであれば今日・現地17日(金)の17時以降です。週末はイタリア証券取引所が閉まりますし、シーズン中にアッレグリ監督を解任するなら「このタイミングしかない」からです。
『ジュントリ FD との対立』や『トゥット紙のヴァチャゴ編集長とのトラブル』など解任理由は存在するだけにどのような結末となるのかに注目です。