2023/24 セリエA第29節が行われ、ホームにジェノアを迎えたユベントスは籠城戦を敢行するジェノアから得点を奪うことができず、試合は 0-0 の引き分けに終わりました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [3-5-2] |
Genoa CFC [3-5-2] |
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GK | 1: シュチェスニー | 1: マルティネス |
DF | 4: ガッティ 3: ブレメル 6: ダニーロ (C) |
4: デ・ヴィンテル 13: バーニ 22: バスケス |
MF | 27: カンビアーゾ 16: マッケニー 5: ロカテッリ 20: ミレッティ 11: コスティッチ |
90: スペンス 32: フレンドルップ 47: バデリ (C) 11: グズムンドソン 10: メシアス |
FW | 9: ヴラホヴィッチ 7: キエーザ |
9: ヴィティーニャ 19: レテギ |
ユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。ラビオ選手はベンチスタートとなり、ミレッティ選手が先発。左 WB にはコスティッチ選手が入り、ヴラホヴィッチ選手とキエーザ選手の2トップで試合に臨みます。
対するジェノアのジラルディーノ監督も 3-5-2 を選択。こちらはグズムンドソン選手を中盤で起用し、前線はヴィティーニャ選手とレテギ選手の2トップで試合を迎えます。
最初に決定機を手にしたのはアウェイのジェノア。7分に左サイドで獲得した FK をグズムンドソンが入れるとバーニがフリックでのヘディングシュート。だが、枠を捉えたシュートはシュチェスニーが好守で阻む。
ジェノアは22分にロングカウンターから最後はレテギがシュートを放つも巻き切れずにボールは枠の右を通過。
一方のユベントスはジェノアのプレスを回避して数的優位な状況を作って縦方向のスピードアップは果たすも絶好機を作るまでには至らず。27分にミレッティの折り返しからガッティが放ったロングシュートは GK マルティネスにがっちりキャッチされてしまう。
ユベントスは32分にガッティがコスティッチからの折り返しに左足で合わせるもシュートは相手選手がブロック。前半終了間際にヴラホヴィッチとキエーザのコンビにチャンスが訪れたものの両者の呼吸が合わずにシュートに持ち込めず。
スタジアムからブーイングが起きる中、前半は 0-0 で終了する。
後半で主導権を握ったのはユベントス。後半開始直後からヴラホヴィッチとガッティがシュートを放つも、どちらも相手選手のブロックに阻まれて GK マルティネスを脅かすことはできず。
対するジェノアは全員で引いて 5-3-2 で守る籠城戦を敢行。後半はユベントスがどう1点を奪うかが最大の焦点となる。
攻勢を強めるユベントスは67分にイリングのシュートが右ポストを直撃。ヴラホヴィッチはヘディングシュート2本を枠外に外し、90分にユルディズの縦パスからケーンが放ったシュートは左ポストに嫌われるなど1点が遠い。
すると後半アディショナルタイムに主審の判定に切れたヴラホヴィッチが退場処分。試合はこのまま 0-0 で終了し、ユベントスは勝点1を獲得するに留まった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.5
ジェノアが手にしたファーストチャンスでバーニのシュートを阻んだことが何よりも大きい。後半は傍観者だった。
DF: ガッティ 6.0
苦手な守備をすることなく攻撃面ばかりにスポットが当たる理想的な試合展開だった。
DF: ブレメル 6.0
レテギとのバトルを繰り広げかけたが、手を焼くような場面はほとんど訪れず。シュチェスニーと同様に試合時間が経過するほど本来の役割での出番がなくなっていた。
DF: ダニーロ 5.0
鉛が入った重いスパイクでプレーしているのかと思ってしまうほど動きが悪かった。ジェノアが籠城戦に出たことで救われた選手の1人。
WB: カンビアーゾ 6.0
右サイドで攻撃に変化を付け、可能性を感じさせるクロスを供給したが得点にはならず。守備では古巣との対戦で気持ちが空回りしている部分もあった。
MF: マッケニー 5.5
左肩の脱臼から強行出場を続けているため、フィジカル面での強さが限定的。それによってエリア内への侵入など相手が嫌がるプレーに関与する場面が減っており、評価も低めとなるのは止むを得ない。
MF: ロカテッリ 5.5
安全第一で消極的なビルドアップ。籠城戦に打って出た後半のジェノアに対して勝負の縦パスを入れることができない度胸のなさは厳しいのではなかろうか。
MF: ミレッティ 6.0
後半はガス欠になっていたが、中盤でテクニックとクオリティーを示していたがことがプラス材料。どのプレーが効果的かをピッチ上で即座に判断・実行できるようになれば理想的だ。
WB: コスティッチ 5.0
戦術以外の理由で起用されたのだろう。スペンスとのデュエルやヴィティーニャのスピードに苦戦。前半だけで交代となっても不思議のない内容だった。
FW: ヴラホヴィッチ 4.5
自身の決定力不足と審判の判定に立腹して最後は退場処分。未熟な少年だ。その少年に最も高額な年間人件費が費やされているのだから目も当てれない。
FW: キエーザ 5.0
スペンスとデ・ヴィンテルの守備網を突破することができず。フレンドルップのサポートにも手を焼き、相手を押し込んだ後に貢献できる要素がほとんどない現実を知らしめる結果になっていた。
【交代選手など】
MF: ラビオ 6.0
58分にマッケニーとの交代で出場。直後にボール奪取からチャンスを作るなど持ち味を存分に発揮。コンディションが仕上がってくるのを待つだけだろう。
WB: イリング 6.0
58分にコスティッチとの交代で出場機会を得る。相手を押し込んだ左サイドで周囲との連携からチャンスメイク。右ポストに嫌われたが惜しいシュートもあった。
FW: ユルディズ 6.0
キエーザに代わって58分から出場する。味方に決定機を託すために汗をかく。自陣内でのボールロストはあったが、ボール奪還に精を出し、責任感が備わっていることをアピールしていた。
WB: ティモシー・ウェア ー
ミレッティとの交代で78分から出場する。
FW: ケーン ー
カンビアーゾとの交代で82分から出場。90分に放ったシュートが左ポストに嫌われていなければという内容だった。
アッレグリ監督 5.0
ジェノア戦の先発メンバーがチーム内競争と戦術分析に基づいた選出であるなら、成績不振を理由に解任されるべきだ。クラブ側が “特定の選手の起用” を要望したのであれば、クラブ側がその責任を負わなければならない。現場では万策が尽きたと思われる。
ジュア主審 6.0
ユベントスの左サイドで2回ほどパスをインターセプトした以外は上々だった。1枚目のイエローは空中戦で GK に左肘をお見舞いしたように映ったのだから誤審の可能性はある。2枚目は前半のダニーロとレテギのいざこざから何も学ばなかったヴラホヴィッチ自身の問題。