2023/24 セリエA第20節が行われ、ホームにサッスオーロを迎えたユベントスはヴラホヴィッチ選手のドッピエッタとキエーザ選手のゴールで 3-0 の勝利を手にしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus FC [3-5-2] |
US Sassuolo [4-2-3-1] |
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GK | 1: シュチェスニー | 47: コンシーリ |
DF | 24: ルガーニ 3: ブレメル 6: ダニーロ (C) |
3: ペデルセン 5: エルリッチ 13: フェッラーリ (C) 21: ヴィーティ |
MF | 27: カンビアーゾ 20: ミレッティ 5: ロカテッリ 25: ラビオ 11: コスティッチ |
24: ボロカ 7: M・エンヒキ 10: ベラルディ 42: トルストベット 45: ロリエンテ |
FW | 9: ヴラホヴィッチ 15: ユルディズ |
9: ピナモンティ |
ユベントスのアッレグリ監督は 3-5-2 を選択。出場停止のガッティ選手とマッケニー選手に代わってルガーニ選手とミレッティ選手が先発。前線はヴラホヴィッチ選手とユルディズ選手の2トップで試合に臨みます。
対するサッスオーロのディオニージ監督は 4-2-3-1 を選択。CB が本職のヴィーディ選手を左 SB で起用したものの、自慢のダブルボランチと攻撃陣にはお馴染みの選手が先発に名を連ねて試合を迎えます。
立ち上がりから攻勢に出たのはホームのユベントス。コスティッチとカンビアーゾを起用した両サイドからのサイド攻撃でサッスオーロの守備陣を揺さぶりにかかる。
スコアが動いたのは15分。ユベントスはロカテッリが右サイドに開いたミレッティに展開すると、少し持ち上がったミレッティがヴラホヴィッチに横パス。これをヴラホヴィッチがゴール左上に決めてユベントスが先制する。
対するサッスオーロは32分にボロカがドリブルでの持ち上がりを試みたヴラホヴィッチからボール奪取に成功してショートカウンターを発動させるも、ロリエンテの枠内シュートは GK シュチェスニーの好守に阻まれてしまう。
難を逃れたユベントスは37分にゴールの右45度付近からの FK をヴラホヴィッチがゴール右上に直接蹴り込むことに成功。リードを2点に広げて前半を折り返す。
後半で先に惜しい場面を作ったのはサッスオーロ。53分にカットインを仕掛けたロリエンテからのラストパスを受けたベラルディが左足を素早く振り抜くもシュートは枠の右を通過してしまう。
サッスオーロは63分にユベントスのカンビアーゾが入れた左 CK をクリアしたことを合図にロングカウンターを発動。だが、ベラルディの放ったシュートは GK シュチェスニーが右手1本で弾き出してゴールとはならず。
一方のユベントスは75分にコスティッチが入れたクロスを逆サイドでキエーザが折り返してT・ウェアがシュートを放つも、肝心のシュートはクロスバーを通過してしまう。
それでもユベントスは89分にロカテッリからのお膳立てを受けたキエーザがきっちり決め切って3点目を奪取。試合はこのまま 3-0 で終了し、ユベントスが勝点3を積み重ねた。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.5
嫌な位置から放たれたロリエンテとベラルディの枠内シュートを見事に処理し、相手の勢いを止めるとともにクリーンシートを達成して自らの存在感を強烈に発揮していた。
DF: ルガーニ 6.0
CB 陣に穴ができてしまった場合はルガーニを投入すればポジションに関係なく期待に応えてくれることがまたも証明された試合だった。堅実さはチームにとって欠かせない。
DF: ブレメル 6.5
ピナモンティに攻撃の起点を作ることを許さず。自陣ペナルティーエリア内の最も危険な場所を的確に封鎖していた。このクオリティーを週2試合のペースででも発揮できるかが次の課題となるだろう。
DF: ダニーロ 6.0
ベラルディとのマッチアップでは粘り強く対処し、決定的な仕事をされないよう最後まで食い下がっていた。チームの精神的支柱として良い影響を与え続けることが求められている。
WB: カンビアーゾ 6.5
守備ではロリエンテの脅威を上手く封じ、攻撃では得意のポジションチェンジで相手守備陣を撹乱。攻守両面で自らの持ち味を発揮するプレーでアピールに成功していた。
MF: ミレッティ 6.0
持ち味であるテクニックで貢献しようと試みてはいたが、技術的なミスが普段よりも散見されて波に乗り切れない試合でもあった。それでもヴラホヴィッチへの得点をお膳立てするなど要所で貢献していた。
MF: ロカテッリ 7.0
レジスタとして中盤を支配。攻守においてチームメイトを上手くサポートし、ピンチの芽を可能な限り事前に摘み取るなど素晴らしいパフォーマンスを発揮していた。
MF: ラビオ 6.0
先発フル出場なコンディションにまで回復していたことがチームにとっての朗報である。前半終了間際の強烈なミドルシュートが決まっていれば理想だったが、その楽しみは次節以降の楽しみとなるだろう。
WB: コスティッチ 6.0
味方との連動性については改善の余地が多いに存在するが、左サイドを任されたことに対する献身性は期待に応えるものだった。得点に関する結果が現れるまで静かにペダルを回し続けるしかない。
FW: ヴラホヴィッチ 7.5
チームメイトが頭を抱えるほどの素晴らしい FK だった。ポストプレーの正確性が向上したことでボールに触れる機会が増えたことが良い形で作用しているのだろう。シーズン後半戦に向けて心強い存在だ。
FW: ユルディズ 6.5
得点や決定機には絡めなかったが、それでも要所で見せたテクニックにサッスオーロの守備陣は手を焼いていた。公式戦は3試合連続で先発出場なのだから休養の意味合いを兼ねての途中交代だろう。気にする必要はない。
【交代選手など】
WB: ティモシー・ウェア 6.0
57分にミレッティとの交代で出場する。ひたむきさは評価されるべきだが、63分の CK からロングカウンターを発動された際にスライディングタックルを敢行した判断は不味かった。75分のシュートミスよりも反省して改善を志す必要がある。
FW: キエーザ 6.5
ユルディズとの交代で57分から出場機会を得る。お膳立てした決定機を味方が逸してしまう流れの悪さは続いていたが、自ら得点したことが終止符になるだろう。切り札として後半戦で帳尻を合わせられるかが注目点だ。
WB: イリング ー
コスティッチに代わって81分から出場する。
FW: ミリク ー
ヴラホヴィッチとの交代で81分から出場。
DF: アレックス・サンドロ ー
87分にカンビアーゾとの交代で出場。右太もも過負荷からの復帰を果たす。
アッレグリ監督 6.5
守備力に不安のあるサッスオーロに対し、前半で2点リードを手にしたことで “起用したい選手” を早い時間帯で投入する余裕がある試合展開に持ち込めたことが大きい。また、FW 陣がゴール量産体制に入ったことも朗報だ。チームとしてタイトルという結果を手にすることができるかが注目点になるだろう。
ピッチニーニ主審 6.0
ファール数は両チーム合計で18。イエローカードは計2枚と審判団に注目が集まることなく黒子役として試合を円滑に運用していた。シーズン後半戦は審判団が目立たないことが要求されている。