MLS のロサンゼルス FC は公式サイト上で2023年12月に現役引退をしたジョルジョ・キエッリーニ氏が選手育成コーチとしてチームに加わったと発表いたしました。
イタリアでセカンドキャリアを開始するとの見方が出ていただけにアメリカに留まる決断を下したことは意外と言えるでしょう。
キエッリーニ氏は1984年8月生まれの39歳。20年弱に渡ってユベントスでプレーした後の2022年夏に MLS のロサンゼルス FC に加入し、2023年12月で現役を引退しました。
現役引退直後の昨年12月にはイタリアに帰国。アッレグリ監督と会談するなど自身のセカンドキャリアをどう描くかが注目点になっていました。
キエッリーニ氏が下した決断は「現役を引退したロサンゼルス FC のトップチームで『選手育成コーチ』の肩書きを得ての指導者修行」でした。
ユベントスやイタリア代表で主将を経験したキエッリーニ氏は『欧州式の指導』は様々な指揮官の下で経験して来たことでしょう。その一方で『米国式の指導』など他国で主流となっている指導スタイルを知っていて損はありません。
指導者として監督キャリアを描くにしても、経営者としてのキャリアを描くにしても「視野と知見を広げておくこと」に損はないからです。
アメリカでの人気 No.1 スポーツはアメリカンフットボール。サッカーは人気球技であるアメフトやバスケを追いかける立場であり、「ヨーロッパでの殿様商売が通用しない環境で人気拡大に挑まなければならない状況」です。
サッカークラブの経営者を志す人にとっては “絶好のケーススタディー” とも言えるだけに「キエッリーニ氏のセカンドキャリアの出発点がロサンゼルス FC で良かった」と言われるようなキャリアを描いて欲しいと思います。