2022/23 セリエC第32節が行われ、アウェイでプロ・ヴェルチェッリと対戦したユベントス・Bチーム(= Next Gen)はチェッリ選手の先制点を守り切り、0-1 で勝利しました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
---|---|
GK | 22: ダッファラ |
DF | 6: リッチオ 13: ポーリ (C)(→ 1' st. 9: ダ・グラカ) 42: ハイセン |
MF | 2: サヴォナ 30: セルサンティ 17: ボネッティ 27: ベサッジョ 11: クドリッジ |
FW | 7: セクロフ(→ 16' st. 40: ユルディズ) 25: チェッリ(→ 38' st. 21: リパーリ) |
ブランビッラ監督は 3-5-2 を選択。前節ノヴァーラ戦からは4選手を入れ替え、DF ラインにはハイセン選手が復帰。前半はチェッリ選手とセクロフ選手が2トップを組み、左 WB にクドリッジ選手が入る布陣で試合に臨みます。
最初にチャンスを得たのはヴェルチェッリ。4分にラリビのスルーパスに反応したロハスが右サイドに抜け出して切り返しから左足でシュートを放ったが、GK ダッファラの正面を突いてしまう。
対するユベントスは直後に相手ペースに飲み込まれることを防ぐためにセクロフがミドルシュートで応戦。しかし、その後は試合が膠着したまま時間だけが経過する。
構図が大きく変わったのは37分。ユベントスのクドリッジが左サイドでスローインを入れるとベサッジョと競り合ったクレメンテが肘打ちと裏拳をお見舞いして一発退場。ヴェルチェッリは1人少ない状況で残り時間を戦うことを強いられてしまう。
前半を 0-0 で終えたユベントスは後半開始と同時に DF ポーリを下げて CF ダ・グラカを投入。勝点3を狙う姿勢を鮮明にする。
すると48分にサヴォナが右サイドから仕掛けたことで生じたこぼれ球をベサッジョがダイレクトでクロス。これをチェッリが高い打点で合わせてユベントスが先制に成功する。
ユベントスは71分にハイセンのスルーパスを受けたベサッジョが左サイドからカットインをして枠内シュートを飛ばすも GK リッツォが好守で応戦。こぼれ球を回収したボネッティのクロスをダ・グラカが折り返したところにチェッリが詰めたがシュートを枠に飛ばし切れず。
一方のヴェルチェッリは前節のユベントスと同様に1人少ない状況で互角のチーム力を有する相手と対等に渡り合うことはできずに試合終了のホイッスル。
決定機を活かし切ることに成功したユベントスが 0-1 で勝利し、勝点3を持ち帰ることとなった。
なお、試合後にブランビッラ監督は次のようにコメントしています。
マッシモ・ブランビッラ監督:
「前半は拮抗した試合となりました。両チームが互いに特長を打ち出したプレーをしようと試みたからです。
退場が試合を変えたのは明らかです。私達は状況を活用するために DF を下げてストライカーを投じ、攻撃の比重を高めました。それによって後半の立ち上がりに均衡を破れたのです。
1人多い状況でリードを手にしたのですから、数的優位を活かしてリードを拡大すべきなのは分かります。しかし、私は午後の試合で選手たちが示してくれたパフォーマンスに満足しています」
良い試合運びができたと言えるでしょう。にらみ合いが続く前半に発生した “エピソード” を『後半開始と同時の交代采配』で最大限に活用し、勝利という結果を持ち帰ることに成功したからです。
70分すぎにハイセン選手が入れた縦パスから2点目の決定機が訪れたことは事実です。そこで追加点を奪えていれば理想でしたが、相手に阻止されたからと言って選手たちが示していたパフォーマンスへの評価は変わりません。
だから、ブランビッラ監督は試合全体を通して良いパフォーマンスを見せていた選手たちを称えているのでしょう。
Bチームの次戦は3月19日(日)に予定されているセリエC第33節プロ・パトリア戦です。
同じ勝点44で並ぶチームとの対戦で勝負強さを発揮することができるのかがポイントになるでしょう。プリマヴェーラからユルディズ選手など若手有望株がチームに組み込まれつつあるため、良い相乗効果が起きることに期待です。