2022/23 セリエC第35節が行われ、ホームにフェラルピ・サロを迎えたユベントス・Bチーム(= Next Gen)は前半に喫した3失点のビハインドを跳ね返せず、1-3 で敗れました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 22: ダッファラ |
DF | 6: リッチオ(→ 1' st. : ユルディズ) 13: ポーリ (C)(→ 34' st. 4: ムハレモヴィッチ) 42: ハイセン |
MF | 26: バルビエリ(→ 16' st. 2: サヴォナ) 30: セルサンティ 17: ボネッティ(→ 1' st. 10: コンパニョン) 27: ベサッジョ 11: クドリッジ |
FW | 25: チェッリ(→ 1' st. 9: ダ・グラカ) 7: セクロフ |
ブランビッラ監督は 3-5-2 を選択。第33節プロ・パトリア戦で採用した布陣に戻し、前線はチェッリ選手とセクロフ選手の2トップでグループ首位に立つフェラルピ・サロとの試合に臨みます。
先手を取ったのはフェラルピ・サロ。13分にバレストレロからのパスを受けたシリガルディが 30m 以上の位置から左足でのロングシュートをゴール右隅に決め、アウェイチームが先制に成功する。
動揺を隠し切れないユベントスを尻目にフェラルピ・サロは17分にシリガルディが右サイドから左足で巻いたクロスをファーサイドに送ると、走り込んだゲラがヘディングで押し込んでリードは2点に拡大する。
フェラルピ・サロは30分に右サイドでの細かいパス交換からパラッツィがグラウンダーのクロスを入れるとカッラーロが右足でコントロールショットを突き刺し、0-3 と勝利を大きく手繰り寄せる。
全くと言って良いほど良い場面がなかったユベントスのブランビッラ監督は後半開始と同時にダ・グラカ、コンパニョン、ユルディズの3選手を投入。一矢報いる狙いを明確にする。
すると54分にコンパニョンが入れた右 CK はクリアされたが、こぼれ球を回収したセクロフが強烈なミドルシュート。相手のブロックでシュートは左ポストを戦うもハイセンが押し込み、ユベントスが1点を返すことに成功する。
フェラルピ・サロの猛攻を防ぎつつ2点目を狙っていたユベントスは68分にアクシデント。浮き球を左足で処理しようとしたコンパニョンがパニコにハイキックを見舞う形となって一発退場。1人少ない状況に陥ってしまう。
余裕ができたフェラルピ・サロは80分に左サイドをえぐってからの折り返しにカッラーロがミドルシュートで4点目を狙ったが、これは GK ダッファラが好守で応戦。
それでも地力の差を見せつけたフェラルピ・サロが前半の3得点を活かして 1-3 で勝利。ユベントスはリーグ戦3試合連続で未勝利となった。
なお、ブランビッラ監督は試合後に次のようにコメントしています。
マッシモ・ブランビッラ監督:
「フェラルピ・サロを称賛しなければなりません。私達が対戦した中で最高のチームでしたし、前半30分までのプレーは抜きん出ていました。首位に立つ重要な価値を示しています。
相手が良かったとは言え、私達の試合への入りは良くありませんでした。数分間に2失点してしまうと私達のデメリットと相手のメリットの間の境界線が薄れてしまうのです。
0-3 となった後は簡単ではないのですが、ゴールによって追撃のムードは高まっていました。しかし、あの退場がすべてを変えて試合を事実上終わらせてしまったのです。
ですが、私達の1年間がポジティブであることに変わりありません。トップチーム入りを果たした選手たちは成長の過程に関する良い仕事をした賜物です」
守備ブロックの外側から放たれたロングシュートで先制されたことへの動揺を隠し切れない状態で追加点を許し、経験に基づく巧みな試合運びの前に思うようなプレーをさせてもらない試合となりました。
経験値の差が如実に現れてしまった試合であるだけに「割り切り」と「今後の成長に向けた的確な課題の設定」が重要になります。
上のカテゴリーに属する選手は “若手選手にとってはシュートレンジではない距離” からでもシュートを決めてきます。決められたことは「仕方ない」と割り切って切り替える必要はありますが、次回以降の同じ局面では「MF 陣もシュートコースは切る」などの工夫が求められるからです。
このような積み重ねが重要になるでしょう。
Bチームの次戦は4月6日(木)に予定されているセリエC第36節サンジュリアーノ戦です。
第35節を終えて12勝10分13敗で勝点46を獲得しているBチームは残り3試合で勝点4を獲得して勝点50の大台に乗せたいところです。そのためにもサンジュリアーノ戦は重要になるでしょう。
首位のフェラルピ・サロとの一戦で得た経験を上手く活かすことができるのかに注目です。