2022/23 カンピオナート・プリマヴェーラ第12節が行われ、アウェイでローマと対戦したユベントスは後半に 2-2 の同点に追い付くも守備陣が踏ん張り切れず、試合は 5-2 でローマに軍配が上がりました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
| 選手名 | |
|---|---|
| GK | 30: ダッファラ |
| DF | 13: Ｓ・トゥルコ（→ 1' st. 2: ヴァルデジ） 24: チティ (C) 5: デッラヴァーレ 3: ローヒ |
| MF | 10: ハサ 22: エンオンゲ（→ 34' st. 6: ドラティオット） 16: リパーニ（→ 16' st. 7: ストリドンク） |
| FW | 31: マンチーニ（→ 23' st. 17: ガランテ） 9: Ｎ・トゥルコ（→ 1' st. 11: ムバングラ） 19: ユルディズ |
モンテーロ監督は 4-3-3 を選択。前節インテル戦からは4選手を入れ替え、前線はユルディズ選手を含む3トップで試合に臨みます。
最初に決定機を作ったのはユベントス。2分にＮ・トゥルコ選手が右サイドから入れたクロスにマンチーニ選手が飛び込んだが、ボールは枠のわずかに右へと外れる。
それでも直後の3分に左サイドで得た FK をハサ選手がゴール前に送ると相手選手に当たって生じたこぼれ球をデッラヴァーレ選手が押し込み、アウェイのユベントスが先制に成功する。
しかし、ローマもすぐに反撃。21分に縦パスを受けたカッサーノ選手がローヒ選手に倒されて PK を獲得するも、パガーノ選手の PK はユベントスの GK ダッファラ選手がストップ。絶好機を逸してしまう。
それでもローマは28分にピジッリ選手の浮き球パスに反応したケルビーニ選手が狙うも GK ダッファラ選手と接触。このプレーで生じたこぼれ球をサトリアーノ選手が押し込んで 1-1 の同点に追い付く。
両チームが勝ち越しを狙う中でスコアを動かしたのはローマ。41分に左サイドのオリヴェラス選手が入れたグラウンダーのクロスが流れてカッサーノ選手に渡ると、右足から振り抜かれたシュートがネットを揺らし、2-1 とローマが逆転して前半を折り返す。
ユベントスは後半開始と同時にヴァルデジ選手とムバングラ選手を投入。巻き返しを図る。
すると後半開始直後の48分にキープを試みたオリヴェラス選手の背後から迫ったムバングラ選手がボール奪取に成功。そのまま右足でゴールを決め、2-2 の同点に追い付く。
だが、ローマは51分に細かいパス交換からの浮き球パスに反応してペナルティーエリア内に侵入したカッサーノ選手がダッファラ選手に倒されて PK を獲得。これを今度はケルビーニ選手が決め、3-2 と勝ち越しに成功する。
反撃したいユベントスだったが、58分に前がかりになったことで生じたスペースに走り込んだパガーノ選手にスルーパスを通されて4失点目。2点のビハインドを背負うこととなる。
78分にはペナルティーエリア手前でのパガーノ選手のキープからピジッリ選手のラストパスを受けたサトリアーノ選手が巻いたシュートを決め、スコアは 5-2 と勝敗の行方が決してしまう。
結局、残り時間でユベントスはローマのゴールを脅かせずに試合終了のホイッスル。後半に3点を奪ったローマが 5-2 で勝利し、首位固めに成功した。
なお、試合後にモンテーロ監督は次のようにコメントしています。
パオロ・モンテーロ監督：
「ローマはサッカーのレベルよりもメンタル面において私達よりも大きく優れていました。彼らを称賛しなければなりません。すべてのデュエルを制し、自分たちの強さを裏付けていたからです。
私達は成長する必要があるとの結果です。私達にとって有益ですし、後半戦で相対した時にどこにいるのかを知ることになるでしょう。
私達は2022年に取り組んできた仕事に対して満足しています。選手たちは非常に良かったですし、これを継続しなければなりません」
モンテーロ監督に率いられたユベントス・プリマヴェーラは7勝3分2敗で勝点24の2位でカタールW杯による中断期間を迎えることになりました。（首位のローマは9勝2分1敗で勝点29）
ユベントスの2敗はボローニャ戦（4-2）とローマ戦（5-2）です。これらの2試合で計9失点ですから、「強力攻撃陣で挽回できる範囲内の失点で抑えること」がシーズン後半戦での課題となるでしょう。
ただ、UEFA ユースリーグでは3点ビハインドから引き分けに持ち込んだ PSG 戦など気持ちが折れていなければ挽回できる素地があることも事実です。
この事実があるからモンテーロ監督は「（前後半の立ち上がりに失点してもプレーが乱れなかった）ローマのメンタル面」を評価するコメントで選手たちに成長を促しているのでしょう。
プリマヴェーラの次戦は年明けの1月7日（土）に予定されているカンピオナート第13節レッチェ戦です。守備が自慢のレッチェを相手に2023年の初戦を勝利で飾ってくれることに期待です。
