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プリマヴェーラ: ヴァルデジの劇的ゴールでアタランタを 3-2 で下す

 2022/23 カンピオナート・プリマヴェーラの第4節が行われ、ホームにアタランタを迎えたユベントスは前半に1点を先制されるも試合終了間際のヴァルデジ選手のゴールで勝ち越し、3-2 で勝利しました。

 試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。

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表1:出場選手一覧(2022/23 プリヴェーラ第4節 アタランタ戦)
  選手名
GK 1: スカーリャ
DF 2: ヴァルデジ
5: デッラヴァーレ
4: ハイセン
3: ローヒ(→ 9' st. 27: モルッツィ)
MF 22: エンオンゲ
8: ピサピア (C)(→ 9' st. 6: ドラティオット)
10: ハサ
FW 7: ストリドンク(→ 39' st. 11: ムバングラ)
9: N・トゥルコ(→ 22' st. 17: ガランテ)
19: ユルディズ(→ 22' st. 31: マンチーニ)

 モンテーロ監督は 4-3-3 を選択。第2節ウディネーゼ戦で用いたシステムに戻し、レジスタのピサピア選手と右 WG のストリドンク選手がスタメンでの出場機会を得て試合に臨みます。

 

 最初にチャンスを得たのはユベントス。5分にエンオンゲ選手がミドルシュートを放つが、これは枠の右へと逸れてしまう。

 対するアタランタは15分にゴール正面やや右の少し距離のある位置からの FK をムハメティ選手が枠に飛ばす。しかし、このシュートはユベントスの GK スカーリャ選手が横っ飛びセーブで CK に逃れる。

 一方のユベントスも17分にハサ選手の FK がゴールを強襲。こちらはアタランタの GK ベルティーニ選手が横っ飛びセーブで応戦し、ゴールを死守する。

 両チームが積極的にゴールを狙い続ける中で先行したのはアタランタ。44分にカウンターからヴィトゥッチ選手とのワンツーでゴール前でリターンを受けたムハメティ選手がゴール左下にシュートを決め、アウェイのアタランタが1点のリードを持って前半を折り返す。

 ビハインドを背負ったユベントスは後半立ち上がりの52分に右サイドを抜け出したストリドンク選手からのグラウンダーのクロスをN・トゥルコ選手が流し込み、1-1 の同点に追い付くことに成功する。

 56分にはドラティオット選手の入れた右 CK がゴール前で競り合ったハイセン選手の左肩に当たってゴールマウスに吸い込まれ、2-1 と一気に逆転する。

 だが、65分にアタランタは右サイドで得た FK からムハメティ選手がゴール前にクロスを供給するとこれがハイセン選手にひざに当たってオウンゴールが発生。スコアは 2-2 の振り出しに戻る。

 それでもユベントスは69分に左サイドを抜け出したガランテ選手のクロスが相手 DF のハンドを誘発し、PK を獲得。勝ち越しの絶好機を手にする。しかし、ストリドンク選手の PK は枠を捕らえず。決定機を逸してしまう。

 このまま引き分けかと思われた88分に試合は動く。左 CK を獲得したユベントスはハサ選手がクロスを送るもクリアされ、クリアボールを狙ったドラティオット選手のボレーも跳ね返される。これをヴァルデジ選手がジャンピングボレーでドライブシュートを決め、土壇場でユベントスが勝ち越しに成功する。

 結局、試合はこの1点が決勝点となり、ユベントスが 3-2 で勝利。勝点3を手にした。

 

 なお、モンテーロ監督は試合後に次のようにコメントしています。

パオロ・モンテーロ監督:
「この勝点3は非常に価値のあるものです。欧州で最高のユース部門を持つチームとの対戦だったからです。私達は今日の試合でアタランタよりも勝利に値したと思います。

 満足感を持ってフィールドを離れます。個人的にはグループの姿勢が最も励みとなりました。

 ユベントスでは常にグループが基本であると教えられます。目的が一致していれば何だって可能だからです。今日の試合においても逆転勝利を手にすることができました。

 ポジティブな兆候は数多くありましたが、さらなる成長のためにハードワークを続けなければならない義務があると私達は知っています。試合中には困難な瞬間が訪れますし、それに反応する能力を持たなければなりません。私達はそれができていました。

 いつも言及していますが、このチームにはクオリティーがあります。どの試合においてもそれを存分に活かさなければなりませんし、私達は正しい道にいると思います。

 私達はこのように続けなければならないのです」

 




 

 前半を1点ビハインドで折り返すもハーフタイムでの修正が機能し、後半の早い時間帯で逆転に成功する良い試合運びができました。この点に関しては自信を持つべきでしょう。

 反省点としては失点した場面での守備の精度を高めることが目標になるはずです。昨季のチームと比較して攻撃面で力を発揮する一方で守備面では失点の確率を下げる対応が可能と言える状態にあるからです。

 同点に追い付かれた後も攻勢を緩めることはなく、最後まで勝ち越し点を狙い続けたメンタリティーはシーズンを通しての武器になるでしょう。

 ヴァルデジ選手のゴールは “まさかの劇的ゴール” でしたが、若いチームの成長に対する起爆剤となる可能性は十分にあります。したがって、チームに良い相乗効果が生まれるかが注目点になるはずです。

 

 プリマヴェーラの次戦は9月6日(火)に行われる UEFA ユースリーグ第1節 PSG 戦です。プリマヴェーラは PSG やベンフィカなど欧州屈指の育成部門を持つチームとグループで同居しており、どこまで戦えるのかが楽しみなところです。

 欧州の舞台においてプリマヴェーラの選手たちがどのようなパフォーマンスを見せるのかにも注目です。