2022/23 UEFA ユースリーグ第3節が行われ、マッカビ・ハイファをホームに迎えたユベントスは 1-1 の同点からハサ選手とアンジェレ選手のゴールで振り切ることに成功し、3-1 で勝利しました。
試合に出場したユベントスの選手は下表のとおりです。
選手名 | |
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GK | 30: ダッファラ |
DF | 2: ヴァルデジ(→ 18' st. 29: マレッサ) 5: デッラヴァーレ (C) 4: ハイセン 3: ローヒ |
MF | 7: ストリドンク(→ 42' st. 17: ガランテ) 22: エンオンゲ 16: リパーニ(→ 1' st. 6: ドラティオット) 10: ハサ |
FW | 9: N・トゥルコ(→ 18' st. 31: マンチーニ) 17: ユルディズ(→ 21' st. 21: アンジェレ) |
モンテーロ監督は 4-4-2 を選択。トリノ・ダービーで好パフォーマンスだった選手を中心に前線はニコロ・トゥルコ選手とユルディズ選手の2トップで試合に臨みます。
最初に決定機を得たのはユベントス。12分にカウンターで持ち上がったユルディズ選手からのスルーパスに反応したハサ選手が左サイドからシュートを放つも、これは GK グライス選手の正面。
23分には左サイドで得た FK からハイセン選手が左足シュートを放ったが、これも GK グライス選手の好守に阻まれてしまう。
その後もユベントスはストリドンク選手のスピードを活かした突破からチャンスは作るも GK グライス選手の牙城を崩せず。対するマッカビ・ハイファはユベントスの GK ダッファラ選手を全く脅かすことはできず。
前半は 0-0 で折り返すこととなる。
スコアが動いたのは後半開始直後の46分。ユベントスはストリドンク選手からのラストパスを受けたユルディズ選手がバランスを崩しながらも執念でボールを蹴り込み、貴重な先制点を奪取することに成功する。
対するマッカビ・ハイファは53分にベン・シモル選手からのお膳立てを受けたシブリ選手が左サイドから中央に切り込んでの右足シュートをゴール左下に決め、1-1 の同点に追い付く。
勢いに乗ったマッカビ・ハイファは58分にベン・シモル選手が細かいステップで左ハーフスペースを突破して右足でシュート。だが、GK ダッファラ選手が CK に逃れる好セーブで応戦する。
するとユベントスは71分に右 CK からハイセン選手が高い打点でのヘディングシュート。これは左ポストに嫌われたが、跳ね返りに反応していたマンチーニ選手が倒されて PK を獲得。
ゴール左を狙ったハサ選手の PK は GK グライス選手に阻まれてしまったが、クリアボールを回収したハサ選手が左サイドから自ら仕掛けてゴールを決め切り、ユベントスは 2-1 と勝ち越しに成功する。
ユベントスは79分にストリドンク選手がカウンターを発動させて左サイドを駆け上がるとフェイントで相手を振り切って中央にラストパス。これをアンジェレ選手がゴール左上に決め、リードを2点差に広げる。
このゴールが決め手となり、試合は 3-1 で終了。ユベントスはユースリーグでの今季初勝利を手にした。
なお、モンテーロ監督は試合後に次のようにコメントしています。
パオロ・モンテーロ監督:
「今日は勝点3を獲得できました。重要なのは私達自身が設定した目標に向けて戦い続けることです。
私達は選手たちを助けるためにここにいるのです。彼らはここから飛躍しなければならないですし、この種の試合では常に正しい方法でのアプローチを知っていなければならないからです。
このチームは非常にクオリティーが高いですし、私がここに来てから常に得点しています。しかし、クオリティーだけでは不十分であることを理解しなければなりません。
試合は可能性がある時に勝敗を決しておかなければならないのです。今日は前半の内に試合を終わらせることができました。数多くの試合がありますし、試合の管理が重要になるでしょう。
ミスは試合の一部です。特に彼らの年齢ではそうです。私達は彼らが偉大なチームでバランスを見出す手助けをするためにここにいるのですから」
プリマヴェーラの持ち味である攻撃力を活かして相手を振り切ってのユースリーグ初勝利でした。この結果は自信になるでしょう。
その一方でモンテーロ監督が苦言を呈したように「前半で試合を終わらせることができた」ことは事実です。複数得点を決めれるだけの決定機を自分たちで作り出せていたからです。
相手 GK の神がかり的な好守に阻まれたことは事実ですが、「自分たちの長所であるクオリティーを試合で最大限発揮するには “何が” 必要になるのかを考えることも重要」と言いたいのだと思われます。
なお、プリマヴェーラの次戦は10月8日(土)に行われるカンピオナート第7節サンプドリア戦です。
結果が出ている攻撃面で得た自信を守備面やゲーム・マネジメントに活かし、チームとして成長曲線を描き続けることができるのかに注目です。