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【採点】 2021/22 コッパ・イタリア準決勝 ユベントス対フィオレンティーナ

 2021/22 コッパ・イタリア準決勝フィオレンティーナ戦(セカンドレグ)はベルナルデスキ選手とダニーロ選手のゴールでユベントスが 2-0 で勝利し、決勝に駒を進めました。

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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表1:先発メンバー(2021/22 コッパ・イタリア準決勝 フィオレンティーナ戦)
  Juventus FC
[4-4-2]
ACF Fiorentina
[4-3-3]
GK 36: ペリン 69: ドロンゴフスキ
DF 2: デ・シリオ
19: ボヌッチ (C)
4: デ・リフト
12: アレックス・サンドロ
23: ベヌーティ
2: クアルタ
98: イゴール
3: ビラーギ
(C)
MF 20: ベルナルデスキ
6: ダニーロ
28: ザカリア
25: ラビオ
11: イコネ
18: L・トレイラ
32: ダンカン
FW 7: ヴラホビッチ
9: モラタ
22: N・ゴンザレス
9: A・カブラル
8: サポナーラ

 ユベントスのアッレグリ監督は 4-4-2 を選択。予告されていたペリン選手とボヌッチ選手が先発に名を連ね、前線はヴラホビッチ選手とモラタ選手の2トップで試合に臨みます。

 対するフィオレンティーナのイタリアーノ監督は 4-3-3 を選択。A・カブラル選手を CF にN・ゴンザレス選手とサポナーラ選手が両翼からサポート。イコネ選手が中盤からゴール前への侵入を伺う攻撃的な布陣で試合を迎えます。

 

 立ち上がりはフィオレンティーナが左サイドからのクロスでチャンスを演出しようとするが、GK ペリンにセーブを強いるまでには至らない。

 対するユベントスはカウンターを主体に応戦。8分はモラタが抜け出すもオフサイド。13分にはヴラホビッチがモラタのスルーパスに反応するもシュートは GK ドロンゴフスキに阻まれる。

 試合が動いたのは32分。カットインで仕掛けたイコネからラビオがボール奪取するとユベントスはカウンターを発動。モラタが入れたクロスはビラーギにクリアされるが、これを回収したベルナルデスキが飛び出していた GK ドロンゴフスキが戻り切る前にシュートを決めて先制に成功する。

 フィオレンティーナは41分にサポナーラが粘ってペナルティーエリア内でボールを奪うと、スイッチしたA・カブラルが持ち出して強烈な枠内シュート。だが、GK ペリンがシュートブロック。前半はユベントスが1点のリードで折り返す。

 後半も攻め立てるフィオレンティーナの姿勢は変わらない。51分にビラーギの左 CK にクアルタらが飛び込んだが、シュートは GK ペリンが横っ飛びセーブ。

 ユベントスは56分にヴラホビッチからのラストパスを受けたザカリアが狙うもサイドネット。69分にはベルナルデスキのクロスにタイミング良く侵入したラビオがトラップからシュートを決めたが、VAR でゴールは認められず。

 何とか1点差に戻したいフィオレンティーナは78分にカジェホンのクロスにA・カブラルが頭で合わせるもシュートは枠の左。89分にはソッティルがショートカウンターから左足で狙うも、GK ペリンの牙城は崩せない。

 すると94分にユベントスは右サイドから仕掛けたクアドラードのクロスにダニーロが合わせて試合を決定付ける2点目を奪取。試合は 2-0 で終了し、2戦合計 3-0 としたユベントスがインテルの待つ決勝に駒を進めた。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: ペリン 7.0
 クアルタの決定的なシュートを阻むなど要所要所で好セーブを披露。クリーンシート達成の立役者だった。

DF: デ・シリオ 5.5
 右 SB としては微妙。サポナーラに身体を上手く使われてボールを失い、ラフプレーでイエローを受けるなど内容は良くなかった。

DF: ボヌッチ 6.0
 90分プレーできたことが収穫の1つ。持ち味のロングフィードなどボールを持った時の貢献度は高かった。

DF: デ・リフト 6.0
 フィオレンティーナのクロスをボヌッチと共に中央で弾き返す。クアルタのシュートが跳ね返るなどのアクシデントはあったが安定したプレーを継続していた。

DF: アレックス・サンドロ 5.5
 左 SB だけでなく偽 SB としてのプレーも見せてはいたが、効果があったとは言い難い。N・ゴンサレスなど相手のお攻撃陣を抑えることに苦労した。

MF: ベルナルデスキ 6.5
 カウンター発動時にペナルティーエリアにまで詰め、訪れた決定機を活かし切った。また、ゴールにはならなかったが、ラビオへの狙いすましたクロスの質も素晴らしいものがあった。

MF: ダニーロ 7.0
 レジスタとして中央で任務を遂行。ザカリアとの細かい連携には改善の必要性が見られたが、最後は自らのゴールで熱戦に終止符を打つ活躍だった。

MF: ザカリア 6.0
 L・トレイラへの監視役としてプレー。攻撃時にはダニーロと左右のポジションを入れ替えるなど柔軟性を示し、広範囲で貢献が可能なことを示した。

MF: ラビオ 7.0
 イコネからボール奪取を決めて先制点の起点を作る。中盤での優位性を確保し、69分には良いタイミングでペナルティーエリアに侵入して追加点かと思われたがオフサイドだった。この結果だけが悔やまれる。

FW: ヴラホビッチ 6.0
 ゴールを狙う貪欲な姿勢と周囲を活かそうとする献身的なプレーが同居していた。

FW: モラタ 6.0
 ヴラホビッチと2人でカウンターを完結する明確な意志がプレーに現れていた。願わくば2人でゴールを 決めることだっただろう。それでも先制点をアシストを決める重要な仕事をやってのけた。

 

【交代選手など】

FW: ディバラ 6.0
 モラタとの交代で66分から出場。2トップの一角としてプレーし、右サイドでのボールキープからチームの押し上げを促していた。

FW: クアドラード ー
 79分にデ・シリオとの交代で出場する。相手の最終ラインの裏を狙い、最後はダニーロの追加点をアシストするなど躍動感に溢れていた。

DF: キエッリーニ ー
 82分にベルナルデスキに代わって出場。3-5-2 の左 CB としてゴール前を封鎖した。

FW: ケーン ー
 82分にヴラホビッチとの交代で出場機会を得る。2トップの1人して前線からボールを追いかけ回した。

 

アッレグリ監督 6.5
 フィオレンティーナがボールを保持して攻め続ける状況に耐えてカウンターで先行。危ない場面もあったが GK ペリンの好守にも救われて逃げ切ることに成功した。面目躍如と言えるだろう。

ドベリ主審 6.0
 荒れる可能性がある試合だったが、選手がエキサイトするような判定はなく良いレフリングだった。ラビオのゴール取り消しも VAR で確認すればオフサイド。デ・リフトがビラーギに倒された場面も接触はあったが、ボールキープは困難なので PK を取らないのは妥当と言えるだろう。