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【採点】 2021/22 セリエA第28節 ユベントス対スペツィア

 2021/22 セリエA第28節スペツィア戦はモラタ選手のゴールを守り切ったユベントスが 1-0 で勝利しました。

画像:先制点を決めたモラタ

 試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2021/22 セリエA第28節 ユベントス対スペツィア
表1:先発メンバー(2021/22 セリエA第28節 スペツィア戦)
  Juventus FC
[4-4-2]
Spazia Calcio
[4-3-3]
GK 1: シュチェスニー 94: プロベデル
DF 6: ダニーロ
4: デ・リフト
24: ルガーニ
17: ペッレグリーニ
21: フェレール
28: エルリッチ
43: ニコラオウ
13: レツァ
MF 11: クアドラード (C)
27: ロカテッリ
5: アルトゥール
25: ラビオ
25: マッジョーレ (C)
33: アグデロ
20: バストーニ
FW 7: ヴラホビッチ
9: モラタ
11: ギャシ
9: マナイ
10: ベルデ

 ユベントスのアッレグリ監督は 4-4-2 を選択。ヴラホビッチ選手とモラタ選手が2トップを組み、クアドラード選手とペッレグリーニ選手の立ち位置で 3-5-2 に可変するシステムで試合に臨みます。

 対するスペツィアのチアゴ・モッタ監督も 4-3-3 を選択。マナイ選手が CF に入り、両翼からギャシ選手とベルデ選手がサポートする予想された布陣で試合を迎えます。

 

 試合はユベントスがボールを持つが、決定機までは作れない展開が続く。

 最初のチャンスは18分。ユベントスはクアドラードが右サイドを突破して折り返すと、走り込んだアルトゥールがミドルシュート。だがゴール前の密集に阻まれてしまう。

 試合が動いたのは21分。スペツィアの GK プロベデルからのフィードをルガーニがインターセプトすると、ヴラホビッチの落としを回収したロカテッリが左サイドに展開。これをフリーのモラタがゴール右下に流し込んでユベントスが先制する。

 33分にはクアドラードがインターセプトでボール奪取に成功してドリブルで持ち上がると、アルトゥールとのワンツーで自らシュートも GK プロベデルが好セーブで応戦。

 ただ、スペツィアは枠内シュートを放つことができずに前半終了のホイッスル。前半はユベントスの1点リードで終了する。

 後半で先に決定機を作ったのはスペツィア。51分に右サイドでベルデからボールを託されたフェレールがクロスを送るとギャシがヘディングシュート。しかし、シュチェスニーがライン上でシュチェスニーがストップ。

 一方のユベントスは直後の53分にロカテッリからのパスを受けたモラタがミドルで狙うも、これは相手 DF のシュートブロックに阻まれてしまう。

 失点のリスクを恐れずに前への圧力をかけ続けるスペツィアは80分に途中出場のコバレンコからのスルーパスにアグデロが反応。だが、シュートは抜群の飛び出しで間合いを詰めたシュチェスニーの飛び出しに阻まれる。

 試合を決めたいユベントスだったが、91分のクアドラードからのクロスはモラタが合わせ切れず。それでもユベントスは辛くも逃げ切りに成功。1-0 で勝利し、ユベントスが勝点3を獲得した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 7.0
 前半は出番が全くなかったが、後半は決定的なシュートをストップ。守護神としてゴール前で君臨した。

DF: ダニーロ 6.0
 両サイドのサイドバックとして堅実なプレーを遂行。最終ラインで計算できる存在としてチームに貢献した。

DF: デ・リフト 6.5
 マナイを沈黙させ、今節も壁として立ち塞がった。膠着した状態では自らドリブルで攻め上がるなどキエッリーニを彷彿させる攻撃参加でも印象を残した。

DF: ルガーニ 6.0
 負傷からの復帰直後で上々のパフォーマンスを示す。良い出足からのインターセプトが先制点の起点となった。この内容で残りシーズンを完走することが課題となるだろう。

DF: ペッレグリーニ 5.5
 左サイドで幅を取っていたが効果は限定的だった。ポジショニングやデュエルにやや苦戦していた状況でカードを貰ったので交代は止むを得ない。

MF: クアドラード 6.5
 右サイドにおいて攻守両面で存在感を発揮。クロスや突破で決定機を演出し、守備時には深い位置まで戻ってスライディングタックルでクロスを阻むなど汗をかき続けた。

MF: ロカテッリ 6.5
 ペナルティーエリア近くにまで顔を出し、ラストパスの供給役として存在感を発揮。アルトゥールとの縦関係でのビルドアップも良いものがあった。

MF: アルトゥール 6.0
 この試合も持ち前のテクニックと機敏さを如何なく発揮した試合だった。注文を付けるなら、左サイドを使ったビルドアップ精度の向上だろう。味方のポジショニングはアルトゥールが指示を出すべきだ。

MF: ラビオ 5.5
  コッパ・イタリアのフィオレンティーナ戦で見せた嫌らしさが影を潜めてしまっていただけに不完全燃焼感が残ってしましった。次戦以降でも巻き返しが期待される。

FW: ヴラホビッチ 5.5
 ニコラオウのマークの前に沈黙し、得点を期待される決定的なシュートを打つことができなかった。ただ、先制点に関与するポストプレーでの貢献はしており、献身性は示していた。

FW: モラタ 6.5
 値千金の決勝ゴールを決める勝負強さを発揮。後半アディショナルタイムの決定機では決め切れなかったが、2トップの一角として奮闘した。

 

【交代選手など】

MF: ベルナルデスキ 5.5
 63分にペッレグリーニとの交代で出場。右サイドのアタッキングハーフとしてプレーする。ただ、プレーの内容は攻守どちらの面でも低調だった。安易なイエローカードで次節出場停止となったこともマイナス。

FW: ケーン ー
 ヴラホビッチとの交代で85分から出場する。

 

アッレグリ監督 6.0
 辛くも結果を手にしたことはプラスではあるが、後半はリスクを取って前線からのプレスを仕掛けたスペツィアの勢いに飲まれたことがマイナス。相手のプレスを外して裏を狙うヴラホビッチに斜めのパスを通すなどチームとしての意識づけを監督がすべきだろう。改善点が見えた試合だった。

フルノー主審 6.0
 イエローカードは気前良く提示していたが、要所でのジャッジは的確だった。そのため、まずまずのレフリングだったと評されることだろう。