2021/22 セリエA第23節ミラン戦は両チームともに譲らず試合は 0-0 の引き分けに終わりました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
AC Milan [4-2-3-1] |
Juventus FC [4-2-3-1] |
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GK | 16: メニャン | 1: シュチェスニー |
DF | 2: カラブリア 20: カルル 13: ロマニョーリ (C) 19: テオ・エルナンデス |
2: デ・シリオ 24: ルガーニ 3: キエッリーニ (C) 12: A・サンドロ |
MF | 8: トナーリ 33: クルニッチ 30: メシアス 10: B・ディアス 17: レオン |
30: ベンタンクール 27: ロカテッリ 11: クアドラード 10: ディバラ 14: マッケニー |
FW | 9: イブラヒモビッチ | 9: モラタ |
ミランのピオーリ監督は 4-2-3-1 を選択。イブラヒモビッチ選手を1トップに予想された選手が先発に名を連ねる陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督も 4-2-3-1 を選択。胃腸炎のデ・リフト選手に代わってルガーニ選手が急遽先発。ロカテッリ選手とベンタンクール選手のダブルボランチとなった他は予想された布陣で試合に臨みます。
試合は立ち上がりから両チームが積極的な姿勢を見せる。クアドラードの左 CK がゴールを急襲すると、ミランは直後の3分にA・サンドロの背後を突いたカラブリアが倒されるも笛は鳴らず。
ユベントスは12分に右サイドから仕掛けたクアドラードが左足でミドルシュートを放つもポストのわずかに右を通過。
対するミランは20分にレオンがメシアスに預けると、最後はイブラヒモビッチからのリターンはレオンがシュート。だが、シュチェスニーが好セーブで応戦する。
ユベントスは23分にデ・シリオのインターセプロからカウンターを発動させるも決定機までは持ち込めず。一方のミランは30分にカラブリアのミドルがポストをかすめたがゴールとはならず、前半は 0-0 で折り返す。
後半の立ち上がりはオープンな展開となり、カウンター合戦となる。ユベントスは50分にデ・シリオの横パスを受けたディバラがミドルも相手 DF がブロック。直後の51分にはモラタがヘディングで狙ったが枠の左。
ミランは63分にテオ・エルナンデスがドリブルで持ち上がって強烈なミドルを放つが、これはシュチェスニーがストップ。69分にはサーレマケルスの左足クロスからジルーがヘッドもシュチェスニーがストップ。
サーレマケルスは77分に左サイドから仕掛けて決定機を得たが肝心のシュートは枠に飛ばず。ユベントスは85分にA・サンドロのクロスにマッケニーが飛び込むも上手くミートせず。
結局、後半もスコアは動かずに試合は 0-0 で終了。両チームが勝点1を分け合うこととなった。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.5
ビルドアップ時は荒れたピッチに苦しんだが安定したシュートストップでチームに貢献。勝点1を持ち帰ることに欠かせない役割を果たした。
DF: デ・シリオ 6.0
レオンに決定機な仕事を許さずに粘り強く対応した。また、インターセプトやクロスでチームの攻撃を支え続けた。
DF: ルガーニ 6.5
イブラヒモビッチやジルーなどミランの攻撃陣に決定的な仕事を許さず、先発出場に値するパフォーマンスを示した。年明けから良い仕事を続けている。
DF: キエッリーニ 6.0
対人守備の強さと最終ラインからの持ち上がりで存在感を発揮。健在であることを示した。
DF: アレックス・サンドロ 6.0
立ち上がりにカラブリアに背後を突かれる厳しいスタートとなったが、その後は踏み止まって互角の展開に持ち込む。
DMF: ベンタンクール 6.5
ピンチの芽を摘み続けてミランに波状攻撃を許さなかった。攻撃時は球離れが良く、無謀な仕掛けを自重した点が良かった。
DMF: ロカテッリ 5.5
B・ディアスやミランのダブルボランチからの厳しいマークで上手くボールを動かせず。試合から消されて状態で存在感を発揮することができなかった。
OMF: クアドラード 6.0
テオ・エルナンデスの攻撃参加を制限しつつ、味方のボール奪取時にはスペースでボールにボールを呼び込むなど献身性が光った。
OMF: ディバラ 5.5
テクニックを示していたが、ファイナルサードへの侵入は許されず。期待された攻撃面で大きな貢献をすることはできなかった。
OMF: マッケニー 6.0
ミラン DF 陣の背後を狙うフリーランニングなどでチームに貢献。カバーリングも奔走しており、大きな献身性を示していた。
FW: モラタ 5.0
前線で1トップを務めたが効果的なプレーはほとんどなかった。クルゼフスキに偽9番を託して先発させていた方がミランは嫌だっただろう。
【交代選手など】
MF: アルトゥール 6.0
65分にロカテッリとの交代で出場。高いプレス回避能力でボールを前進させる。守備時では鋭いスライディングタックルでボール奪取し、どのような対戦相手とも渡り合えることを示した。
MF: ベルナルデスキ 6.0
クアドラードとの交代で65分から出場。左右のアタッキングハーフとして膠着状態を打開するために奔走した。
FW: ケーン 6.0
モラタに代わって74分から出場する。ポストプレーでのボールキープや裏のスペースへの抜け出しなどで前線に動きをもたらす献身性を見せていた。
MF: ラビオ ー
90分にベンタンクールとの交代で出場。
MF: クルゼフスキ ー
ディバラとの交代で90分から出場する。
アッレグリ監督 6.0
勝点1を獲得することに成功し、上位勢との対戦が多く組まれたカンピオナートを2勝2分で乗り切ったことは評価に値する。その一方で勝利を手にするためには自陣からのビルドアップで相手を釣り出した状態で縦パスを供給する精度の向上などチームとしての課題も見えた試合だった。
ディ・ベッロ主審 5.5
カードを提示する判定基準がブレていた。試合中に判定基準を変えるのは好ましくない。急遽担当したとは言え、ビッグマッチを担うべきではない内容だった。