2021/22 UEFA チャンピオンズリーグ第5節チェルシー戦は後半に3得点をあげたチェルシーが 4-0 で勝利し、グループ首位に浮上しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Chelsea FC [3-4-2-1] |
Juventus FC [4-4-2] |
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GK | 16: メンディ | 1: シュチェスニー |
DF | 14: チャロバー 6: チアゴ・シウバ 2: リュディガー |
11: クアドラード 19: ボヌッチ (C) 4: デ・リフト 12: A・サンドロ |
MF | 24: ジェームズ 7: カンテ 5: ジョルジーニョ (C) 21: チルウェル |
14: マッケニー 30: ベンタンクール 27: ロカテッリ 25: ラビオ |
FW | 22: ツェイク 10: プリシッチ 20: ハドソン・オドイ |
9: モラタ 22: キエーザ |
チェルシーのトゥヘル監督は 3-4-2-1 を選択。プリシッチ選手を CF に配置し、ツェイク選手とハドソン・オドイ選手が2列目に入る布陣で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-4-2 を選択。こちらはモラタ選手とキエーザ選手が2トップを組む予想された選手が先発に名を連ねる陣容で試合に臨みます。
試合は立ち上がりからチェルシーが主導権を握る。2分にカンテの持ち上がりからチルウェルが狙うも枠を捕らえず。24分にはリース・ジェームズの FK が枠を捕らえるなど流れを手放さない。
均衡が破れたのは25分。ツェイクの左 CK をリュディガーの身体に当たってボールがこぼれ落ちたところをチャロバーが豪快なシュートを突き刺し、ホームのチェルシーが先制に成功する。
対するユベントスは28分にロカテッリの浮き球フィードに反応したモラタがループシュートで GK メンディをかわす。しかし、チアゴ・シウバがゴールライン上でクリアしてゴールは許さない。
チェルシーは37分にサイドチェンジを受けたリース・ジェームズが右サイドから鋭いミドルシュートを枠に飛ばすがシュチェスニーが好セーブで応戦。前半はチェルシーが1点のリードで折り返す。
後半も主導権はチェルシー。53分に FK からチアゴ・シウバがフリックシュートで狙うが、これはシュチェスニーがストップ。
追加点が生まれたのは56分。チルウェルが入れたクロスをデ・リフトがクリアしたボールを逆サイドで回収したリース・ジェームズが強烈なミドルシュートでシュチェスニーを破って2点目を奪う。
直後の58分にはリース・ジェームズへの展開からロフタス・チークがペナルティーエリア内に侵入して細かいボールタッチを見せ、最後はハドソン・オドイが決めてチェルシーのリードは3点に拡大する。
一矢報いたいユベントスだったがチャンスらしいチャンスを作り出すことはできず。83分に左 CK の流れからマッケニーが左足で枠に飛ばすもシュートは GK メンディが好セーブ。
最後は95分にマッケニーがクリアし切れなかったボールを受けたツェイクのクロスにベルナーが合わせて4点目。試合は 4-0 で終了し、チェルシーがグループ首位に浮上した。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.0
シュートを浴びせられた中で集中力を切らさずに奮闘し続けた数少ない選手。
DF: クアドラード 5.0
ハドソン・オドイの突破力に手を焼き、存在感を発揮することはできず。イエローカードでプレーを自重せざるを得ない立場に追い込まれたのが痛かった。
DF: ボヌッチ 5.5
肝心な場面で守備の強さを見せることができずにチェルシーの波状攻撃の前に撃沈。後半での立て続けの失点は厳しいものがある。
DF: デ・リフト 5.5
プリシッチやツェイクなど下がり目の FW 陣に手を焼く。ストレスを溜め込む試合だったが、相手にメリハリを付ける主導権を渡してしまった内容は頂けない。
DF: アレックス・サンドロ 4.5
この試合で貢献したプレーをあげることが難しい内容だった。ペッレグリーニを登録外にした判断をアッレグリはベンチで悔やんでいたことだろう。
MF: マッケニー 6.0
直近での好パフォーマンスをチェルシー戦でも発揮。プレミア勢が獲得の触手を伸ばすに値するパフォーマンスを見せた。
MF: ベンタンクール 4.5
11分にマッケニーとのコンビでクアドラードの突破を演出したプレーは素晴らしかったが、その後は課題のボールロストなどのミスを連発。前半終了間際のシュートを外すなどネガティブな内容が目立ってしまった。
MF: ロカテッリ 6.0
モラタへのラストパスなど中盤での展開力を見せるも押し込まれた守備ラインを押し返すまではできず。チーム全体への貢献度としては消化不良な部分も残った試合だった。
MF: ラビオ 5.0
フィジカルを活かして左サイドで局面を打開することが期待されたが試合から消えている時間が多く献度は低かった。
FW: モラタ 5.5
ロカテッリのフィードに反応して決定的なシュートを枠に飛ばしたことが唯一の見せ場だった。出場時間を考えると物足りないと評されるだろう。
FW: キエーザ 5.0
モラタ以上に試合から消えていた。縦に突破するスペースを制限された際に周囲の味方を上手く活用して持ち味を発揮できる状況を作り出せるかが鍵となるだろう。
【交代選手など】
FW: ディバラ 5.0
59分にベンタンクールとの交代で出場。右サイドのライン際に陣取る “悪癖” が顔を見せ、攻守両面において中途半端な存在になっていた。
MF: アルトゥール 5.5
ロカテッリの交代で68分から出場する。中盤での組み立て役を引き継いだがチェルシー守備陣が頭を悩ませるまでの存在ではなかった。
FW: ケーン 5.5
モラタに代わり、68分から出場。強靭なポストプレーは難しかったが、スペースへの持ち出しから枠内にシュートを飛ばすなど限られた時間で良い印象を残していた。
DF: デ・ウィンター ー
クアドラードとの交代で81分から出場し、トップチーム・デビューを果たす。
MF: クルゼフスキ ー
キエーザに代わり81分から出場する。ケーンとの2トップで左サイドをカバーする役割を担当した。
アッレグリ監督 5.0
前半は CK からアンラッキーな形で生じた決定機を活かされて失点は許したが同点の機会を作るなど内容はそこまで悪くはなかった。一方で後半はハーフタイムで修正したチェルシーの人数をかけた攻撃に守備陣が決壊してしまったことは反省すべきだろう。修正力の差が決め手になってしまった。
ヨバノビッチ主審 6.0
先制点の場面でリュディガーの腕にボールは当たっていたが、腕は胴体の正面で身体に密着してうたのだからハンドの反則を取らなかった判定は正しい。その後は審判団として難しいジャッジを強いられることもない試合内容だった。