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【試合後コメント】 2021/22 セリエA第17節 ベネチア対ユベントス

 スタディオ・ピエル・ルイジ・ペンツォで行われた 2021/22 セリエA第17節ベネチア戦を 1-1 で引き分けたユベントスのアッレグリ監督による試合後コメントを紹介いたします。選手によるコメントはありません。

画像:トゥット・スポルトの一面(2021年12月12日付)
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マッシミリアーノ・アッレグリ監督:
「私達は良い前半をプレーしました。戦術的に機能して決定機を何度か作り出し、得点を奪ったからです。しかし、後半の立ち上がりはサレルノで起きたブラックアウトが発生しました。

 数週間前はポストに救われましたが、今夜は失点を喫しました。

 スコアが同点に戻ってから私達はトップギアに戻りましたが、好調なベネチアを私達が好むトラブル状態へと追い込むことができませんでした。残念に思います。

 ドレッシングルームから戻って来た時に、対戦相手が同点ゴールを決めることができるという試合の特定の瞬間を理解する明確さを欠いていたからです。

 加えて、相手の CB がどちらもイエローカードを受けていた事実を考えると攻撃にもっと深さを出すべきでした。満足感を持ってトリノに帰ることはできません。勝点2を取りこぼしたからです」

 

 




 

 前半10分すぎにディバラ選手が負傷交代でゲームプランが崩れてしまったことが響いた試合となりました。

 “トップ下” のディバラ選手は「ビルドアップ時に中盤まで下がって数的優位を確保」することも仕事の1つです。途中交代で急遽出場したカイオ・ジョルジ選手は「モラタ選手の同じ仕事」をしたため、中盤でボールを引き出す選手が不在となってしまったのです。

 それが鮮明に現れたのが後半の立ち上がりでしょう。ユベントスの2トップは孤立し、中盤ではベネチアがボールを回収し続けて波状攻撃から同点にされてしまったことが理由です。

 中盤 MF と前線の FW 陣を結び付ける『リンクマン』としての仕事を “トップ下の選手” に期待するなら、アルトゥール選手をトップ下で試すべきです。相手のプレスに耐えるテクニックがありますし、ロングフィードの精度や守備力はレジスタほどの要求はされないからです。

 ただ、ベネチア戦はトレーニングへの遅刻で招集外となっており、試そうにも試すことができない状況だったことが悔やまれます。

 

 どの選手を主軸に据えてチーム作りを行うかは「監督の裁量」であり、アッレグリ監督には「ディバラ選手を主軸に据えたチーム作り」を行う権限があります。

 しかし、そのディバラ選手が過去2シーズンと同様に負傷離脱を繰り返して稼働状況の計算が満足にできない状況で「離脱が多くてチームの成熟が進みませんでした」や「プランBを用意してませんでした」では批判を免れないでしょう。

 前線や中盤でボールの受け手として計算できる選手がいなければ、攻撃が停滞気味になるのは必然です。アッレグリ監督が現実を受け止めて修正策を施すのかに注目です。