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【採点】 2021/22 セリエA第17節 ベネチア対ユベントス

 2021/22 セリエA第17節ベネチア戦はモラタ選手のゴールで先制するも、アラム選手のゴールで追い付かれて 1-1 の引き分けで終わりました。

画像:顔を覆うクアドラード

 試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2021/22 セリエA第17節 ベネチア対ユベントス
表1:先発メンバー(2021/22 セリエA第17節 ベネチア戦)
  Venezia FC
[4-4-2]
Juventus FC
[4-2-3-1]
GK 88: ロメロ 1: シュチェスニー
DF 22: エブエヒ
13: モドロ (C)
31: カルダーラ
55: ハプス
2: デ・シリオ
19: ボヌッチ
4: デ・リフト
17: ペッレグリーニ
MF 33: チルニゴイ
44: アンパドゥ
27: ブシオ
17: ヨンセン
27: ロカテッリ
25: ラビオ
11: クアドラード
10: ディバラ (C)
20: ベルナルデスキ
FW 14: アンリ
10: アラム
9: モラタ

 ベネチアのザネッティ監督は 4-4-2 を選択。アンリ選手とアラム選手が2トップを組み、ヨンセン選手は左サイドハーフをスタートポジションにする陣容で試合を迎えます。

 対するユベントスのアッレグリ監督は 4-2-3-1 を選択。デ・シリオ選手とペッレグリーニ選手が両 SB を担当し、前線はモラタ選手とディバラ選手が縦関係になる布陣で試合に臨みます。

 

 試合はユベントスがボールを保持する展開でスタートする。だが、12分にディバラがプレー続行不能となり、カイオ・ジョルジとの交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われてしまう。

 ユベントスはその直後の13分にペッレグリーニの右 CK をファーでデ・リフトが戻すと、カイオ・ジョルジが右足を伸ばす。だが、ボールはクロスバーの上を通過してしまう。

 対するベネチアは23分にアラムからヨンセンへのスルーパスが通るも、デ・リフトがスライディングタックルで決定機を阻止してピンチの芽を摘む。

 試合が動いたのは32分。ユベントスは左サイドからペッレグリーニが入れて低い弾道の鋭いクロスをニアでモラタが合わせ、均衡を破ることに成功する。

 ベネチアは38分にヨンセンのロングドリブルから最後はチルニゴイがシュートもデ・リフトのブロックに阻まれる。一方のユベントスも46分に抜け出したクアドラードが狙うもシュートは枠のわずかに左。それでも前半はユベントスが1点のリードで折り返す。

 後半で主導権を握ったのはベネチア。50分にブシオが持ち出してミドルシュートで狙うも、これは GK シュチェスニーの正面。

 しかし、55分にベネチアは右サイドからのクロスにヨンセンが競り合ったことでファーサイドに流れると、ハプスが戻したところをアラムが左足で巻いたミドルシュートをゴール左に決めて 1-1 の同点に追い付く。

 ユベントスは65分にデ・シリオのクロスがクリアされたところをベルナルデスキが胸トラップからボレーで狙ったが、GK ロメロが好セーブで CK に逃れて勝ち越しとはならず。

 ベンタンクールら3選手を投入したユベントスは残り15分は 3-5-2 をベースにサイド攻撃でゴールをこじ開けようとしたもののスコアは最後まで動かず。試合は 1-1 で終了し、ユベントスは勝点を取りこぼす結果となった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。

GK: シュチェスニー 5.5
 外から巻いたシュートを決められてはノーチャンス。集中力が欠如したチームの悪いペースに飲まれてしまった。

DF: デ・シリオ 6.0
 卒なく堅実にプレーした。90分フル出場できたことが収穫。

DF: ボヌッチ 5.5
 最終ラインの統率はしていたが、アラムに寄せ切れずに同点ゴールを献上。流れの悪い時間帯をピッチで立て直せず手痛い代償を支払うことになった。

DF: デ・リフト 6.0
 対人守備能力の高さを見せてピンチの芽を事前に摘み取る。試合全体のパフォーマンスも上々だった。

DF: ペッレグリーニ 6.5
 前半の早い時間帯にイエローカードをもらってしまったことが唯一の反省点。左サイドで見せたパフォーマンスは攻守に力強さがあり、先制点をアシストしたクロスも秀逸だった。

DMF: ロカテッリ 5.5
 中盤でボールを配球していたが、キラーパスと呼べる効果的なパスは少なかった。また、攻撃への厚みを加えることはできずに苦労した試合だったと言えるだろう。

DMF: ラビオ 5.0
 全体としてのパフォーマンスが低調で時折見せるダイナミックなドリブル突破では帳尻を合わせることができない内容だった。

OMF: クアドラード 5.0
 仕掛けがことごとく引っかかり、ベネチアのカウンターを発動させる原因となる。最後までピッチに残した判断は批判されるべきだろう。

OMF: ディバラ ー
 インパクトを残す前に(右ひざを痛めたと目される)負傷で途中交代となってしまった。

OMF: ベルナルデスキ 6.0
 左サイドだけでなく、右サイドまでもカバーする形で攻撃を下支えした。献身的な働きには適切な評価が下されるべきだ。

FW: モラタ 6.0
 ペッレグリーニのクロスに合わせた場面では決定的な仕事をしたが、それ以外の場面ではカルダーラの前に沈黙。バトルでの弱さがまたも露呈した試合となった。

 

【交代選手など】

FW: カイオ・ジョルジ 5.0
 12分にディバラとの交代で急遽出場する。プレーで使いたいスペースがモラタと重複して相殺しあう関係で試合に上手く入ることはできず。リンクマンとしての準備は不十分で後半にベネチアの波状攻撃を許す遠因になってしまった。

DF: アレックス・サンドロ ー
 76分からペッレグリーニとの交代で出場。ペッレグリーニが2枚目のイエローで退場してしまう最悪の事態を回避する以外に貢献はなかった。

MF: ベンタンクール ー
 ベルナルデスキとの交代で76分から出場する。マルメ戦で示した好パフォーマンスをボランチのポジションでも継続していた。

FW: ケーン ー
 カイオ・ジョルジに代わって76分から出場。厳しい当たりをしてくる相手 DF を背負いながらのポストプレーで起点となるなど奮起したがシュート機会は訪れず。

FW: スーレ ー
 87分にロカテッリとの交代で出場機会を得る。小さな振り幅で正確なサイドチェンジを供給するなどアピールをした一方、シュートは力みで正確性を欠き反省点となった。

 

アッレグリ監督 6.0
 前日会見で予言していたことがピッチ上で発生したのだから先発した選手のメンタリティーが真っ先に問題視されるべきだろう。アッレグリが批判されるべきは負傷離脱が多いディバラが不在となった際のプランBが見えていないことだ。これは年末までの喫緊の課題だろう。

バレリ主審 6.0
 フィジカルバトルを容認したレフリングだったが、判定基準が一定だったため批判を受ける要素にはなり得ない。適切に試合を裁いていた。