バルセロナとのガンペール杯に臨んだユベントスは前半3分にデパイ選手にゴールを許し、試合は 3-0 で敗れました。
試合に先発した両チームの選手は下表のとおりです。
FC Barcelona [4-3-3] |
Juventus [4-3-3] |
|
---|---|---|
GK | 13: ネト | 1: シュチェスニー |
DF | 2: デスト 4: アラウホ 3: ピケ 18: J・アルバ |
2: デ・シリオ 4: デ・リフト 24: ルガーニ 12: A・サンドロ (C) |
MF | 20: セルジ・ロベルト 5: ブスケツ (C) 27: デミル |
30: ベンタンクール 8: ラムジー 20: ベルナルデスキ |
FW | 7: グリーズマン 12: ブライトバイテ 9: デパイ |
11: クアドラード 9: モラタ 7: ロナウド |
アッレグリ監督は 4-3-3 を選択。前日会見での「テストも兼ねる」との発言は DF ラインにレンタルバック組のデ・シリオ選手とルガーニ選手が先発起用され、中盤 MF にレジスタのラムジー選手とインサイドハーフのベルナルデスキ選手を置く様子からも見て取れます。
一方のバルセロナは「メッシ選手とペドリ選手が欠場時の並び」を彷彿とさせる陣容で試合に入りました。
試合が動いたのは3分。バルセロナはグリーズマンの縦パスをブライトバイテが落とし、ユベントスはルガーニがインターセプトを狙う。しかし、わずかに届かず。このボールを回収したデミルからのラストパスを受けたデパイが難なく決めてバルセロナが先制する。
対するユベントスは15分にペナルティーエリア内でのモラタのキープから最後はロナウドのシュートが枠を捕らえたが、これは GK ネトが正面でブロック。
両チームが積極的にシュートまで持ち込む中で次の絶好機を得たのもユベントス。38分に攻め残っていたデ・リフトが38分にラムジーからのラストパスを受けると強烈なミドルシュート。しかし、これもネトに防がれてしまう。
ユベントスはその後、モラタやロナウドのシュートが枠を捕らえるが好守を連発するネトの牙城を破ることはできず。前半は 1-0 とバルセロナのリードで折り返すこととなる。
- 後半開始時点でのメンバー
- GK: ペリン
- DF: デ・シリオ、デ・リフト、ルガーニ、L・ペッレグリーニ
- MF: マッケニー、ダニーロ、ベルナルデスキ
- FW: キエーザ、モラタ、クルゼフスキ
後半もユベントスは積極果敢に攻めたが、ゴールを奪ったのはバルセロナ。57分に右 CK から勢い良く飛び込んだブライトバイテが豪快なヘディングシュートを決め、バルセロナのリードは2点に広がる。
一矢報いたいユベントスだったが、若手選手も起用する調整の比重が高まったため相手ゴールを脅かすまでには至らず。逆に92分に右サイドからカットインを仕掛けたリキ・プッチに左足で巻いたシュートをサイドネットに決められて3失点目。
結局、試合は 3-0 で終了し、バルセロナに軍配が上がった。
- 試合終了時のメンバー
- GK: ペリン
- DF: デ・ウィンター、ボヌッチ、キエッリーニ、L・ペッレグリーニ
- MF: マッケニー、ダニーロ、ラノッキア
- FW: キエーザ、A・マルケス、クルゼフスキ
3失点を喫してしまいましたが、失点の可能性を低くするために必要となる対処策は見えていましたのでさほど問題とはならないでしょう。
1失点目は「ブライトバイテ選手へのマークが甘すぎたこと」です。ルガーニ選手がインターセプトに成功していれば事なきを得ましたが、デパイ選手をマークしていたルガーニ選手に「デミル選手へのパスコースも切れ」は無茶な要求です。
ただ、デミル選手に持たせて「(シュートコースをできるだけ切って)ミドルを打たせる」との選択肢があったのは事実ですから、この部分は見直すべき点になるでしょう。
2失点目は「CK でブライトバイテ選手を見るのがL・ペッレグリーニ選手で良かったのか」という点に尽きます。小柄な選手は空中戦で狙い撃ちにされる可能性が高いため、戦力として計算するためには抵抗手段を確立させることが大事になります。
親善試合での敗戦は痛いものですが、開幕前に問題点が浮き彫りになったことはポジティブに考えるべきでしょう。開幕節に状態を仕上げて迎えることができるのかに注目です。