2020/21 セリエA第19節ボローニャ戦はアルトゥール選手とマッケニー選手のゴールでユベントスが 2-0 で勝利しました。

試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

Juventus [4-4-2] |
Bologna FC [4-2-3-1] |
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GK | 1: シュチェスニー | 28: スコルプスキ |
DF | 16: クアドラード 19: ボヌッチ 3: キエッリーニ ![]() 13: ダニーロ |
29: デ・シルベストリ 23: ダニーロ ![]() 14: 冨安 健洋 35: ダイクス |
MF | 14: マッケニー 30: ベンタンクール 5: アルトゥール 33: ベルナルデスキ |
30: スハウテン 32: スバンベリ 7: オルソリーニ 21: ソリアーノ 55: ビニャート |
FW | 44: クルゼフスキ 7: ロナウド |
99: バロウ |
ユベントスのピルロ監督は 4-4-2 を選択。スーペルコッパのナポリ戦を前半で退いたキエーザ選手がベンチスタートとなり、ベルナルデスキ選手が先発。残る10選手は同じメンバーで試合に臨みます。
対するボローニャのミハイロビッチ監督は 4-2-3-1 を選択。バロウ選手を1トップに2列目にオルソリーニ、ソリアーノ、ビニャートの3選手が入る布陣で試合を迎えます。
開始直後から肉弾戦の様相を呈する試合で先に際どい場面を作り出したのはユベントス。5分にペナルティーエリア内に侵入したクアドラードがダイクスに倒されるが、VAR でノーファールの判定。
試合が動いたのは15分のこと。ユベントスはロナウドからのパスを受けたアルトゥールが距離のある位置から低い弾道のロングシュート。これがスハウテンに当たって GK スコルプスキの逆を突き、ユベントスが1点を先行する。
ユベントスは26分にクアドラードの縦パスを受けて反転したロナウドがシュートを放つもスコルプスキがストップ。こぼれ球を狙ったベルナルデスキのシュートも阻まれて追加点とはならず。
前半はボローニャに惜しい枠内シュートを許さなかったユベントスが 1-0 とリードして折り返すことに成功する。
ハームタイムで上手く修正したのはアウェイのボローニャ。後半開始直後に右サイドからのクロスをバロウが逸らすと背後にいたクアドラードに当たってボールはゴール枠内へ飛ぶもシュチェスニーが驚異的な反応でオウンゴールを回避。
56分にはオルソリーニが右45度の位置から巻いたシュートを放つが、ユベントスはシュチェスニーが好セーブで応戦。ボローニャはその3分後にソリアーノからのラストパスを受けたサンソーネに決定機が訪れるも、これは枠の左へと外れてしまう。
すると、押し込まれていたユベントスは72分に右 CK からマッケニーがヘディングシュート決め、待望の追加点を奪取。リードを2点に広げる。
マッケニーは74分にロナウドのクロスに左足で合わせるも、これは GK スコルプスキが好セーブ。ロナウドも89分にクアドラードの折り返しから手にした決定機をスコルプスキに阻まれてゴールを決めることはできず。
それでもユベントスは2点のリードを守り切ることに成功。2-0 で勝利し、勝点3を積み重ねた。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 7.0
後半は大忙しとなったが、好セーブでチームのクリーンシート達成に貢献。代表チームの後輩に存在感を見せ付けた。
DF: クアドラード 7.0
敵味方のゴールを関係なく強襲。デュエルでは圧倒的優勢で決定機のシュートは大きく外し、クロスにあわやオウンゴールと主役以上に目立っていた。
DF: ボヌッチ 6.5
中央のスペースを上手く消し、ボローニャの攻撃を制限。スピードが特長であるバロウに振り回されなかったのは評価できる。
DF: キエッリーニ 6.0
13日のコッパ・イタリアから4試合連続での先発出場だが、懸念材料である筋肉系の問題には見舞われずに上々のパフォーマンスを継続中。手堅いプレーで計算の立つ存在に復活したことが最大の貢献と言えるだろう。冨安とのバトルも良かった。
DF: ダニーロ 6.0
オルソリーニを軸にするボローニャの仕掛けに手を焼く。数的にやや不利な局面でも攻撃をある程度は制限できていたのは評価ポイント。過密日程なだけに休養を与えたいところだ。
MF: マッケニー 7.0
2列目からゴール前に侵入してフィジカルで勝負する『偽9番』として躍動。かつてのケディラやクリスタンテ(現・ローマ)を彷彿させる決定力でチームの攻撃に大きなバリエーションをもたらしている。
MF: ベンタンクール 6.0
開始直後に左足を踏まれてメディカルスタッフが介入する事態となったが大事には至らず。アルトゥールのガード役として奮闘。持ち味を上手く発揮し、勝利のために汗をかき続けた。
MF: アルトゥール 6.5
高品質なパスワークの中心として躍動。先制点はラッキーな部分があったが、運も実力のうち。課題の守備面も上向きつつあり、シーズン後半戦での本領発揮を期待したい。
MF: ベルナルデスキ 5.5
スーペルコッパでのプレーで先発出場の機会を得たものの空回りで不完全燃焼だった。26分に決定機は得点に結び付けれなかったことが響いた。
FW: クルゼフスキ 5.5
中央でのプレー時には冨安の監視によって沈黙。パルマ在籍時には全く問題にならない実力差を見せ付けていただけに評価は下がらざるを得ない。サイドでは一定の仕事を許されたが、ほろ苦い試合だった。
FW: クリスティアーノ・ロナウド 6.0
前後半に惜しい決定機がそれぞれ1度あったが、いずれもスコルプスキの好守に阻まれる。一方でサイドに流れてのチャンスメイクで決定機を演出しており、期待された仕事は十分に果たしていた。
【交代選手など】
FW: モラタ 6.0
68分にクルゼフスキとの交代で出場。投入後すぐに決定機を得るなど攻撃に躍動感をもたらすブースター役となっていた。
DF: デ・リフト ー
78分にボヌッチとの交代で出場。セーフティーリードの状況で約2週間の隔離からの復帰し、実戦感覚を取り戻すための試運転だった。
MF: ラムジー ー
ベルナルデスキに代わって78分から出場する。
MF: ラビオ ー
78分にラビオとの交代で出場機会を得る。
DF: デミラル ー
92分にマッケニーとの交代で出場。
ピルロ監督 6.5
ハーフタイム明けに得点機を作られた時間帯以外は主導権を握り続け、手堅い試合運びで勝点3を獲得。上位のミラノ勢との勝点差を縮めることに成功した。2月から始まる難敵との連戦を上り調子で迎えることができるかが注目点だろう。
サッキ主審 6.0
クアドラードがダイクスに倒された場面でいきなり VAR が介入する立ち上がりだったが、試合は上手く裁き切った。審判団に過度のスポットライトが当たることもなく、粛々と試合を進行させたことは評価に値する。