濃霧の中で行われた 2021/22 セリエA第18節ボローニャ戦はモラタ選手とクアドラード選手のゴールでユベントスが 0-2 の勝利を手にしました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Bologna FC [3-4-2-1] |
Juventus FC [4-3-3] |
|
---|---|---|
GK | 28: スコルプスキ | 1: シュチェスニー |
DF | 5: スマオロ 17: メデル 6: テアテ |
11: クアドラード 19: ボヌッチ (C) 4: デ・リフト 17: ペッレグリーニ |
MF | 29: デ・シルベストリ 8: ドミンゲス 32: スバンベリ 3: ヒッキー 21: ソリアーノ (C) 99: バロウ |
14: マッケニー 5: アルトゥール 25: ラビオ |
FW | 9: アルナウトビッチ | 20: ベルナルデスキ 9: モラタ 18: ケーン |
ボローニャのミハイロビッチ監督は 3-4-2-1 を選択。アルナウトビッチ選手が CF に入り、ソリアーノ選手とバロウ選手が2列目からサポートする予想された陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。モラタ選手が CF を務め、両翼にベルナルデスキ選手とケーン選手が入る布陣で試合に臨みます。
試合が動いたのは6分。アルトゥールのボール奪取からモラタが右サイドのベルナルデスキに展開すると、ニアに走り込んだモラタがクロスに右足で合わせてユベントスが先制に成功する。
ボローニャは12分にラビオからボール奪取したソリアーノが持ち込むがシュチェスニーが飛び出してセーブ。ユベントスは14分にモラタからの展開を受けたラビオのミドルが枠を捕らえるが、こちらはスコルプスキの正面。
22分にボローニャはドミンゲスのミドルシュートが DF に当たって跳ね上がったところがスバンベリがオーバーヘッドシュート。だが、シュートは枠の左へと外れてしまう。
その後のユベントスは前線へのミドルレンジのパスが相手の守備網に引っかかるなどして決定機を作り出すまでには至らず。それでも前半はユベントスが1点のリードで折り返す。
後半は攻勢を強めたボローニャが主導権を握る。55分にベルナルデスキの持ち上がりを引っ掛けたスバンベリがバロウからのクロスのこぼれ球を狙ったが、デ・リフトが決死のブロック。
66分にはソリアーノにニアへのスルーパスに反応したドミンゲスがシュートを放ったが、GK シュチェスニーが好セーブで防いで同点弾は許さない。
耐え続けたユベントスは69分に左サイドでキープしたモラタが逆サイドにボールを振ると、クアドラードがクロスではなくシュートを選択。ヒッキーの背中に当たって軌道が変わったシュートがサイドネットに吸い込まれ、ユベントスのリードは2点に拡大する。
ユベントスはベルナルデスキとクアドラードに3点目の機会が訪れたが、スコルプスキを筆頭にボローニャ守備陣の奮闘でゴールとはならず。それでも濃霧の中でリードを守り切り、勝点3を手にした。
なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 6.5
ゴンサレスの決定機を阻み、勝利を引き寄せるパフォーマンスを披露した。
DF: クアドラード 7.0
スバンベリへの対応に手を焼くも貴重な勝ち越しゴールを決め、攻撃面で大きな存在感を示す上々の出来だった。
DF: ボヌッチ 6.0
ハーフタイム前後にチームが押し込まれたが、何とか踏み止まってディフェンスリーダーとしての役割を遂行。面目躍如となった。
DF: デ・リフト 7.0
中盤のフィルターが期待したほどは機能せずにピンチを招いたが、身体を張ったブロックやカバーリングで防いで額面に相応しいパフォーマンスを見せていた。
DF: ペッレグリーニ 6.5
左サイドで攻守に安定したパフォーマンスを披露。筋肉系のトラブルを抱えたような交代だったことが唯一の懸念点だろう。
MF: マッケニー 6.0
久しぶりの出場だったが、滑りやすいピッチでも安定したプレーを披露。前線でのサポート役も担い、復調をアピールした。
MF: アルトゥール 6.5
レジスタとして配球を担い、アルナウトビッチから仕掛けられたバトルから逃げなかったことが良かった。前線への浮き球フィードを効果的に活用することが今後の改善点だ。
MF: ラビオ 5.5
14分のミドルなど攻撃でポジティブなプレーがあった一方、安易なボールロストなどネガティブなプレーも同居していた。アルトゥールがフィットすれば、ロカテッリにインサイドハーフを奪われる可能性は現実にある。
FW: ベルナルデスキ 7.0
持ち前の運動量で攻守に顔を出し、随所で違いを生み出す素晴らしいプレーを見せた。自陣深くでのボールロストは危なかったが、プラス評価となるプレーが多い試合だった。
FW: モラタ 6.5
最初の決定機で結果を残したことで波に乗り、周囲を上手く使えていた。自らのミスなどで最初の決定機を逸した試合でも今日のようなパフォーマンスを継続して示せるかが鍵だ。
FW: ケーン 6.0
サイドでスペースを埋めたり、モラタとポジションチェンジをしたりと献身性を示した。決定機は訪れなかったが、ゴール中央でクロスを待つなど CF として振る舞うべき時に振る舞えていたことはプラス。
【交代選手など】
DF: アレックス・サンドロ 6.0
61分にペッレグリーニとの交代で出場。左 SB の役割を引き継ぎ、守備の強度をそのまま維持した。
MF: ロカテッリ 6.0
アルトゥールに代わって61分から出場する。中盤で縦パスを引き出して相手の守備陣を揺さぶるなど堅実なプレーに終始した。
MF: ベンタンクール ー
71分にマッケニーとの交代で出場。
MF: クルゼフスキ ー
71分にケーンとの交代で出場する。
FW: カイオ・ジョルジ ー
モラタとの交代で85分から出場する。足技と視野の広さを見せたが、クアドラードのシュートがブロックされたことで強烈な印象を残すまでには至らなかった。
アッレグリ監督 6.5
ハーフタイム前後の時間帯はボローニャに押し込まれたが、試合全体としては上手くコントロールしていた。ニアのハーフスペースを活用して奪った先制点を決め、ボローニャには同じプレーでゴールを許さなかったことは大きい。プレーの精度をどれだけ高められるかが課題だ。
オルサート主審 6.5
濃霧の中での判定だったが上手く試合を裁いていた。モラタとメデルの接触プレーを発端にドミンゲスとマッケニーの乱闘も素早く収束させる力量を示していた。