ピエモンテ州などから「無観客試合の終了」についての要請が出ていたイタリアですが、コンテ首相は『(新型コロナウイルス対策を継続する)首相令』に署名したと発表されました。
したがって、今季開幕節は引き続き無観客試合となるでしょう。
イタリアではトリノのあるピエモンテ州知事を始め、パルマやナポリなどから「スタジアムに観客を入れたい」との要望が出ています。3月頃の第1波とは明らかに傾向が異なりますし、「感染対策をすれば可能とすべき」との声が出るのは当然でしょう。
決定権を持つはイタリア政府のコンテ首相ですが、「10月7日まで現行の感染症対策が継続される内容の首相令に署名した」とのこと。
現時点でスタジアムに観客を入れてのイベントを開催することは容認されていませんから、9月19日に開幕予定の 2020/21 シーズンのセリエAは無観客で実施されることになります。どのクラブもチケット収入が絶たれる訳ですから、経営的に厳しくなります。
ただ、損害は最小限に抑えられる可能性がない訳ではありません。なぜなら、10月5日から国際Aマッチデーが始まるからです。
要するに「序盤の3試合は無観客が極めて濃厚」ではあるものの「第4節以降は観客を入れられる可能性がある」のです。もちろん、日本の観客上限5000人を下回ることでしょう。
しかし、無観客よりははるかにマシです。また、新型コロナの感染拡大による重症者や死者が少ないなら、観客上限を引き上げることにも繋がると期待ができます。そのため、無観客の規定をどのタイミングで撤廃できるかがポイントになるでしょう。
イタリアが歩むプロセスに注目です。