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【採点】 2019/20 セリエA第32節 ユベントス対アタランタ

 2019/20 セリエA第32節アタランタ戦は2度のリードを許すもロナウド選手の PK で追い付き、試合は 2-2 で終了しました。

画像:同点のPKを決めるロナウド

 試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2019/20 セリエA第32節 ユベントス対アタランタ
表1:先発メンバー(2019/20 セリエA第32節 ユベントス戦)
  Juventus
[4-3-3]
Atalanta BC
[3-4-2-1]
GK 1: シュチェスニー 95: ゴッリーニ
DF 16: クアドラード
4: デ・リフト
19: ボヌッチ 画像:キャプテン
13: ダニーロ
2: トロイ
6: パロミーノ
19: ジムシティ
MF 25: ラビオ
30: ベンタンクール
14: マテュイディ
33: ハテブール
15: デ・ローン
11: フロイラー
21: カスターニュ
FW 33: ベルナルデスキ
10: ディバラ
7: ロナウド
72: イリチッチ
91: サパタ
10: A・ゴメス
画像:キャプテン

 ユベントスのサッリ監督は 4-3-3 を選択。デ・リフト選手とディバラ選手が先発に復帰。中盤ではベンタンクール選手の両脇をラビオ選手とマテュイディ選手がカバーする布陣で試合に臨みます。

 対するアタランタのガスペリーニ監督は 3-4-2-1 を選択。CF のサパタ選手を2列目などでイリチッチ選手とA・ゴメス選手がサポートするお馴染みの3トップで試合を迎えます。

 

 試合はユベントスがボールを保持して始まるも、アタランタがすぐにポゼッションで上回る展開となる。アタランタは6分にサパタのヘディングシュート、12分にはイリチッチが惜しい場面を手にする。

 すると16分にはフロイラーのボール奪取からA・ゴメスが仕掛け、最後はラストパスを受けたサパタが上手くベンタンクールを押さえ込んで右足シュートを決め、アウェイのアタランタが先制に成功する。

 対するユベントスは直後の18分にディバラが強引にシュートにまで持ち込むが、ゴッリーニの正面を突く。43分にはクアドラードのパスに反応したディバラはロナウドの決定機を演出するも、これはオフサイドでプレーは認められず。

 前半はアタランタの狙いどおりの展開となり、0-1 で折り返すことになる。

 後半も立ち上がりはユベントスが押し込むが、すぐにアタランタが盛り返す展開となる。ただ、ゴールを決めたのはユベントス。54分にディバラのクロスがデ・ローンの左肘に当たって PK を獲得。これをロナウドがゴール左に蹴り込んで同点に追い付く。

 この後は両チームが勝ち越しを狙うも膠着状態が続く。アタランタは75分にジムシティのパスを受けたマリノフスキーが狙うが、これは枠のわずかに右。一方のユベントスは77分にクアドラードのパスに反応して抜け出したロナウドが枠内シュートを放つが、ゴッリーニが横っ飛びセーブで防ぐ。

 均衡が崩れたのは81分。アタランタはムリエルからの横パスを受けたマリノフスキーが利き足とは逆の右足で強烈なミドルシュートを突き刺し、勝ち越しに成功する。

 連敗が現実味を帯びたユベントスだったが、89分に左 CK がゴッリーニにパンチングでクリアされたボールをイグアインがダイレクトでD・コスタに付けようとしたところでムリエルのハンドを誘発。再び PK を獲得し、これをロナウドが決めて同点に追い付く。

 しかし、追い上げはここまで。試合は 2-2 で終了し、ユベントスは勝点1を獲得するに留まった。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。

GK: シュチェスニー 6.0
 失点を喫したシュートを止めることができる GK は存在しないだろう。最後尾で厳しい戦いを強いられた。

DF: クアドラード 6.0
 急遽出場したカスターニュの動きに翻弄されストレスを溜め込むも時間と共に落ち着きを取り戻し、ロングフィードでチャンスを演出。上手く持ち直した。

DF: デ・リフト 5.5
 パプに翻弄され、サパタにはフィジカルを活かしたポストプレーを許す。後手に回る形となり、厳しい内容の授業を受けることになった。

DF: ボヌッチ 5.5
 スペースは埋めていたが、アタランタの攻撃を抑制することはできなかった。チームは常に先手を許して2失点を喫したのだから、及第点には達しないだろう。

DF: ダニーロ 5.0
 ハテブールと対面しているはずだが、フリースペースを与えてしまって押し込みを許す原因となる。マテュイディとの連携も上手く噛み合っておらず、不完全燃焼の試合になってしまった。

MF: ラビオ 6.0
 前節までとは逆の右インサイドハーフを担当したが、好調なパフォーマンスを維持。レジスタのサポートも難なく遂行しており、来季以降にも期待が持てる内容だった。

MF: ベンタンクール 5.5
 カバー能力を活かした守備力は一級品。51分にA・ゴメスのシュートをブロックするなど DF ラインの盾として機能する。ただ、レジスタとしてポゼッションを高めることに貢献できなかったことがマイナス評価。

MF: マテュイディ 5.0
 プレスを敢行する狙いで先発起用されたはずだが、アタランタの展開力の前に撤退を強いられて持ち味を発揮できず。また、攻撃で厚みを加えるなどの貢献もできず、起用には疑問符が残る試合となった。

FW: ベルナルデスキ 5.5
 ジムシティにプレスをかけたり、4-4-2 の守備ブロックに加わったりと汗をかく仕事を続けた。だが、肝心の攻撃面において存在感を発揮することはできなかった。

FW: ディバラ 6.5
 中盤まで下がってボールを引き出し、細かいタッチのドリブルで突破するなど好調を維持していることをアピール。一時は同点に追い付く PK 奪取をするなど結果を残した。

FW: ロナウド 6.5
 43分や77分に抜け出しから決定機を迎えるなどコンディションが良好であることを動きで証明。また、PK を2本とも同じコースに決め、エースとしての仕事を果たした。

 

【交代選手など】

DF: アレックス・サンドロ 5.5
 57分にダニーロとの交代で出場。スタミナが落ちて来たハテブールとの対応だったが、上回ることはできず。マリノフスキーの同点ゴールは股下を通過するなど本調子ではないことは明らかだった。

DF: ドウグラス・コスタ 5.5
 ベルナルデスキとの交代で57分から出場する。敵陣深い位置での仕掛けでは突破力を見せるも、その1度だけでは不十分。中盤からチーム全体を押し上げることはできず、攻撃陣は不完全燃焼のままだった。

FW: イグアイン 5.0
 69分にディバラに代わって出場機会を得るも何もできずに彷徨い続ける。ただ、ゴッリーニが CK の処理でパンチングを選択し、流れて来たボールをダイレクトで味方に預けようとしたところでムリエルのハンドが発生するという幸運に恵まれた。

MF: ラムジー ー
 マテュイディに代わって82分から出場。DF ラインへの抜け出しやライン間でボールを受けようと動き続けたが、縦パスは出てこず。献身性が報われることはなかった。

 

サッリ監督 5.0
 アタランタへのハイプレスが全く効かずに後手に回り続ける展開となった上、打開策もなかった。試合は引き分けたが、これは運良く PK を2本ももらえたからに過ぎない。スタンドで苛立つアニェッリ会長の姿がすべてを物語っている。

ジャコメッリ主審 5.0
 ユベントスにとっての MVP は彼だ。イリチッチからフリーのカスターニュへのスルーパスを身体を張ってブロックし、デ・ローンのハンドも “厳しく” 判定して PK を宣告。12人目の選手としての存在感を発揮しており、ユベントス関係のビッグマッチを回避されているのは妥当であることを示した。