イタリアのコンテ首相が現地5月18日(月)から有効となる『首相令』に署名したことで、同日からセリエAに所属するサッカークラブがグループ練習を実施することが可能になりました。
リーグ戦の再開に向けて大きな前進があったと言えるでしょう。
コンテ首相は16日(土)に『首相令』に署名をしたことで、様々な規制が緩和されることになりました。
- 地域内を制限なしで移動可能
→ 店舗・山・湖・海などにも行ける - 陽性反応者や検疫対象者は引き続き外出禁止
- 公共の場所に人を集めることもダメ
- 6月3日まで良い状況が続けば、移動の規制はさらに緩和
- 衣料店や理容・美容店の営業再開を許可
- チームスポーツのトレーニングや博物館も再開
- ジム、スイミングプール、スポーツセンターは5月25日の再開予定
- 映画館と劇場は6月15日の再開予定
ユベントスなどセリエAのクラブも「政府からの練習許可」が得られたため、グループ練習をすることには青信号が灯っています。
ただ、『FIGC の提出プロトコル』の変更許可を得ようとしており、グループ練習が本格化するのは数日後になる可能性があります。
変更を打診しているのは「練習に対する規定」と「陽性反応者が出た場合の取り扱い」だと『スカイ・イタリア』は報じています。
「選手間で距離を取れ」という制約があると、サッカーそのものが成り立ちません。プレー中の身体接触がある競技ですから、「選手と監督・スタッフ陣との距離を確保」に修正する理由は認められるべきでしょう。
また、イタリアは「陽性反応者を出した場合が全員が隔離対象」としていますが、これをドイツ方式に修正しようとしています。
ユベントスの場合はルガーニ、マテュイディ、ディバラの3選手を再び隔離対象にすることはナンセンスですから、こちらも過剰対応になっている部分は適宜修正される必要があると言えるでしょう。
実際に練習が始まっても、ほとんどの選手が “強制オフ” を取得していた状態ですから、最初はフィジカルメニューが中心になるはずです。
選手間の距離は必然的に取られることになると予想されるため、その間に修正案が許可されれば問題にはならないと思われます。
ゲーム形式の調整が本格化するまでに認可を得ることが条件ですから、今週中に科学技術委員会からの許可を得ることができれば十分と考えられます。