イタリアの国営テレビ局『Rai』がスパダフォラ大臣が「5月18日からのグループ練習」に理解を示したと報じています。ただ、科学技術委員会が示した条件が “過剰” と言える懸念もあります。
状況は文書化およびコンテ首相の署名待ちと言えるでしょう。
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主な事項は以下のとおりです。
- 陽性反応が出た場合:
- スタッフを含むチーム全体が陽性反応が確認された日から14日間の隔離
- 検査は再始動前に実施される予定
- クラブ医師が『プロトコル』に対する実施責務を負う
- 選手のために実施される検査で市民を犠牲にしないこと
最後の「市民が必要としている『PCR検査』用のリソースをサッカー選手に対して優先的に回すことはするな」という点は理解されるでしょう。ただ、残る2点は少し揉めています。
「陽性反応者の隔離」ですが、リーグ戦の再開を目指すドイツは「陽性反応者のみ」が隔離の対象です。
一方でイタリアは「陽性反応者が出たチーム全体」がですから、これは疑問が呈されることでしょう。(ユベントスの場合はルガーニ、マテュイディ、ディバラを再隔離する意味がないため)
また、感染を防ぐためのプロトコルを実行する責任がクラブ医師になったことに対し、スケープゴートにされる懸念もあります。(クラブがプロトコルを遵守するための投資を惜しむ可能性があるため)
現状は「5月18日(月)からグループ練習の解禁」となる見通しです。コンテ首相が首相令に署名をすれば、条件付きではあるもののグループ練習への道が開けることになります。
そこで大量の陽性反応者が出るなどの “驚愕の事態” に見舞われなければ、6月中旬のセリエA再開が現実味を帯びるでしょう。どのような形でセリエA再開まで漕ぎ着けることになるのかに注目です。