『ラ・レパッブリカ』によりますと、ユベントスの内部にもアッレグリ前監督の復帰を希望する勢力が拡大しているとのことです。ゴシップの域を出ませんが、“雑音” を「結果」で黙らせることができるかがポイントと言えるでしょう。

『ラ・レパッブリカ』は以下の3つにグループが分かれていると主張しています。
- サッリ支持
→ サッリは良くやっているが、フロントがダメ - パラティーチ支持(兼 サッリ派)
→ サッリもフロントも良くやっている - アッレグリ復帰派
サッリ監督がセリエA第23節終了時点で “一定の成績” を残していることは事実です。したがって、成績不振による解任は時期尚早と言えるでしょう。
しかし、チームの状態が「失速」していることは否定できません。前任のアッレグリ監督は就任初年度から「シーズン後半戦のチーム状態は前半戦よりも上」に仕上げており、「失速」とは無縁でした。
そのため、沈黙を貫いているアニェッリ会長が「満足」している可能性は低いと考えられます。
現実に『アッレグリ監督の復帰』があるかを考えると、かなり難しいと思われます。まず、アッレグリ監督を追い出した側のパラティーチ CFO などフロント陣が反対するはずです。
落とし所は「アッレグリ監督に『(マロッタ前 GM が持っていたと思われる)選手獲得の拒否権』を与えること」ですが、権限を剥奪されることになるフロント陣が反発するでしょう。
もし仮にサッリ監督が解任されるなら、パラティーチ CFO は「インザーギ監督(ラツィオ)の獲得」で汚名返上を図るはずです。ただ、ラツィオのインザーギ監督もナポリ時代のサッリ監督と同様に「時間をかけてチームを熟成することに長けた指揮官」です。
目立ちたがりのフロント陣が現場の状況を無視して補強に走りますし、その上でティフォージが納得する成績を残すことは非常に難しい仕事と言わざるを得ないでしょう。
「タイトルが取れる戦力があるにも関わらず無冠に終わる」という可能性が現実にあるだけに周囲からの “雑音” が大きくなることは仕方ありません。サッリ監督が現状をどう切り抜けるのかに注目です。