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【試合展開】 2019/20 プレシーズン・マッチ ユベントス対トッテナム

 シンガポールで行われた 2019/20 シーズンのプレシーズン・マッチのユベントス対トッテナムはケイン選手の劇的な超ロングシュートでトッテナムが 2-3 の勝利を手にしました。

画像:ゴール決めて存在感を発揮したロナウド

 先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2019/20 プレシーズン・マッチ ユベントス対トッテナム(前半開始時)
表1:先発メンバー(19/20 プレシーズン トッテナム戦)
  Juventus
[4-3-3]
Tottenham
[4-3-1-2]
GK 77: ブッフォン 22: ガッザニーガ
DF 20: カンセロ
19: ボヌッチ (C)
24: ルガーニ
2: デ・シリオ
16: ウォーカー=ピータース
4: アルデルベイレルト (C)
57: タンガンガ
42: ジョージウー
MF 23: エムレ・ジャン
5: ピアニッチ
14: マテュイディ
8: ウィンクス
52: スキップ
20: デレ・アリ
11: ラメラ
FW 33: ベルナルデスキ
17: マンジュキッチ
7: ロナウド
7: ソン
71: パロット

 ユベントスのサッリ監督は 4-3-3 を選択。新加入選手の先発起用は PSG から復帰したブッフォン選手のみで、フィールド・プレーヤーはアッレグリ監督時代の起用を踏襲した布陣で試合に臨みます。

 対するトッテナムのポチェッティーノ監督は 4-3-1-2 を選択。トップ下に起用されたラメラ選手は右サイドに流れる形を採り、デレ・アリ選手が左サイドを押し上げることで攻撃に厚みを加えられる陣容で試合を迎えます。

 

 最初に決定機を手にしたのはトッテナム。4分にマテュイディからボール奪取して最後はソン・フンミンが左足で狙うも、シュートはニアポストに嫌われる。対するユベントスは11分にカンセロのカットからロナウドが狙うが、シュートは相手 DF にブロックされてしまう。

 両チームともに相手にプレスをかけてミスを誘発させてからチャンスを得る展開が続く中、均衡を先に破ったのはトッテナム。

 30分に再びマテュイディからボール奪取すると、ソン・フンミンのくさびからパロットがシュート。これはブッフォンがセーブしたが、こぼれ球をラメラが押し込んでトッテナムが1点を先制する。

 ユベントスは反撃したいところだったが、この後はトッテナムが押し込む時間帯が続き、前半は 0-1 で終了する。

 後半開始と同時にユベントスはシュチェスニー、デミラル、ラビオ、イグアインの4選手を投入。トッテナムはフォイス、ベルトンゲン、シソコ、ルーカス、ケインの5選手を投入する。

画像:2019/20 プレシーズン・マッチ ユベントス対トッテナム(後半開始時)

 交代策による効果を得たのはユベントス。56分にピアニッチからの縦パスをベルナルデスキが落とし、これをイグアインが右足で決めて同点に追いつく。

 60分にはデ・シリオからの折り返しを走り込んだロナウドが右足で押し込み、2-1 とユベントスがスコアを逆転に成功する。

 しかし、トッテナムは65分にデ・シリオのパスミスをカットし、エンドンベレが中央にクロスを供給。これを右サイドから走り込んだルーカスが押し込み、スコアは再び同点となる。

 このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイムにトッテナムはルーカスのチェックでラビオにボールロストを誘発させ、このボールをセンターサークル内からケインが超ロングシュート。これが決まり、土壇場で勝ち越しに成功したトッテナムが 2-3 で激戦に終止符を打った。

 

【寸評】

 プレシーズン・マッチ初戦となったトッテナム戦ですが、「選手によって適応の度合いに早くも差が生じている」と言えるでしょう。45分以上のプレー時間があった選手で良し悪しが見えた選手は以下のとおりです。

  • プラス評価
    • ルガーニ、ピアニッチ、ロナウド、デミラル、ラビオ、イグアイン
  • マイナス評価
    • 足元の技術: ブッフォン
    • プレスへの耐性: エムレ・ジャン、マテュイディ
    • キックの精度: デ・シリオ

 “サッリボール” の経験者であるルガーニ選手とイグアイン選手の動きはスムーズでした。ピアニッチ選手とロナウド選手は流石のプレーを見せ、新加入選手のデミラル選手とラビオ選手も持ち味をアピールしています。

 一方でブッフォン、エムレ・ジャン、マテュイディ、デ・シリオの4選手が見せたプレー内容は芳しくないものでした。「レギュラー選手」として計算しているなら、今日の出来では問題と言わざるを得ません。

 

 24日に中国・南京で行われるインテル戦でどのようなプレーを見せることができるのかに注目です。