『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が「インテルはディバラ獲得に乗り出すべき」とのキャンペーンを展開する記事を掲載していましたので紹介いたします。塩を送る必要はない訳ですから、ユベントスは足元を見る必要があるでしょう。
ガゼッタ紙が主張する「インテルがディバラ選手を獲得すべき理由」は以下のものです。
- スター性
- マロッタ CEO との良好な関係
- (獲得濃厚と見られている)ジェコ選手との相性
コンテ監督が就任したインテルは 3-5-2 を採用されることが濃厚です。2トップは「縦の関係」になることが有力で、ディバラ選手の能力を最大限に発揮しやすい『トップ下』が存在すると考えられます。
そのため、補強権限を持つマロッタ CEO との良い関係性を活かし、獲得することは合理的との判断がガゼッタ紙の内部では働いているのでしょう。
ただ、ユベントスには「ディバラ選手をインテルに放出する理由」がありません。選手が「インテルにしか行きたくない」と公言しない限り、より多額の移籍金が得られるイタリア国外に目を向けることが「ユベントスにとって合理的」だからです。
また、インテルの前線にはさらなる飛躍が期待されるラウタロ・マルティネス選手が在籍しています。『セカンドトップ』や『トップ下』としてもプレーができる選手ですから、「ディバラ選手を積極的に取りに行く必要性が薄れる理由」になると言えるでしょう。
そもそも、「マーケティングの世界展開」に重きを置いた経営方針が色濃くなっているユベントスが “スター性” を持ったディバラ選手を手放すには「よほどの理由」が必要です。「キエーザ選手(フィオレンティーナ)の獲得」と同じぐらいの確率と思われます。
ミラノ方面からの「ディバラ選手の移籍話」は聞き流す程度で十分でしょう。むしろ、ユベントスの新監督がディバラ選手をどのポジションで起用する考えを持っているのかに注目です。