2019/20 シーズンのプレシーズン・キャンプを始める前にインテルのマロッタ CEO とコンテ監督が新シーズンに向けた記者会見を行い、構想外と通告したイカルディ選手のユベントス行きを否定する発言をしていましたので紹介いたします。
■ マロッタ CEO の発言
ジュゼッペ・マロッタ CEO:
「現時点において、私はイカルディがユベントスに行くことができる可能性を排除します。最低限の状態ではありません。
選手は自らの将来における主役ですが、選手のニーズと欲求を満たすことができるクラブを見つける必要があります。現時点で私達はユベントスの影すら見ることはできません。
イカルディとディバラの交換?起こり得ることについて言及するのは正しいことです。この瞬間においては空想に過ぎません。ディバラのことは良く知っていますし、技術的なクオリティーだけでなく彼は偉大な選手です。ですが、仮説を立てるにしてもユートピアです。
とは言え、移籍市場では何でも起こり得ます。私達は移籍ウィンドウにいますし、何が起きるのかを見守ることにしましょう」
■ イカルディとナインゴランを「構想外」としたコンテのインテル
マロッタ CEO の発言が出た背景には「インテルがイカルディ選手とナインゴラン選手に構想外を通告したから」という事情があります。
インテルの姿勢は「両選手を適正価格で売却する(= クラブ経営上の損失は回避する)」と言うものであり、イカルディ選手に強い関心を示すユベントスから獲得の打診があったかが質問されるのは自然なことです。
インテルはイカルディ選手の価値を 6000〜7000 万ユーロと見積もっていると考えられます。つまり、この額を上回るオファーが提示されれば、インテルは放出に応じることでしょう。
しかし、現時点ではユベントスからのオファーはないのでしょう。
ユベントスはデ・リフト選手の獲得に対してアヤックスに提示している移籍金を出し渋っているチームです。そのため、“アヤックスの要求額に匹敵する移籍金” を用意してイカルディ選手を取りに行く可能性は低いと思われます。
イカルディ選手のユベントス加入が実現するのは「ユベントスがインテルが求める移籍金を用意した時」に限定されるでしょう。もしくは「ディバラ選手とのトレード」を受け入れた場合です。
ユベントスの場合は人員過剰となっている FW 陣を放出することが優先事項です。選手層を上手くスリム化することができるのかに注目です。