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ディバラの兄で代理人を務めるグスタボ・ディバラ氏、「パウロがユーヴェを去る可能性は大きい」と揺さぶりをかける

 ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、ディバラ選手の兄で代理人を務めるグスタボ・ディバラ氏がアルゼンチンのラジオ局に「パウロがチームを離れる可能性がある唯一の選手ではない」と言及したとのことです。ただ、発言のタイミングは良いとは言えないでしょう。

画像:代理人を務める兄が移籍を仄めかしたディバラ
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 ディバラ選手がロナウド選手の加入によって本領を発揮できていないことは事実です。そのため、代理人が不満を言及するのは当然でしょう。

 また、不満の矛先が「ディバラ選手を活かし切れない現場(= アッレグリ監督の采配)」に向いていることも想定内です。ただ、ディバラ選手に起因する部分もあることに留意する必要があります。

  1. 今季開幕節はロナウド選手を1トップ、ディバラ選手をトップ下に起用した 4-2-3-1
  2. これが全く機能せず、アッレグリ監督はマンジュキッチ選手を起用する2トップに変更
  3. ディバラ選手は 4-3-3 の右ウィングの主戦という扱いとなる

 実際、ディバラ選手は「チームの顔」として起用には “十分な配慮” がされていました。それによって得たチャンスを活かし切れなかったのですから、すべてをアッレグリ監督の責任にすることはできません。

 『ディバラ選手の能力を最大限に活かすためのチーム作り』が最上位に位置していないのですから、グスタボ氏の発言が相手にされる可能性は低いと考えられます。

 

 もし、グスタボ氏が「ディバラ選手の移籍」で暗躍するなら、ユベントスは黙認するでしょう。なぜなら、ディバラ退団のショックを払拭できる後継候補に目処が立っているからです。

 ディバラ選手の移籍先として候補に急浮上したのはアトレティコ・マドリードです。同胞のシメオネ監督が率いる上、グリーズマン選手の退団で1億ユーロ超の資金もあります。そのため、ユベントスも「1億ユーロ超の移籍金」が提示されれば、移籍を拒むことはないでしょう。

 それだけの資金があれば、キエーザ選手(フィオレンティーナ)を引き抜くことができるからです。

 「ベルナルデスキ、ケーン、キエーザの3トップでチャンピオンズリーグ制覇を狙う」とチームが掲げれば、イタリアを強くアピールすることができます。また、フィオレンティーナ側には「ディバラが引き抜かれたから」との “言い訳” が成り立つため、「渡りに船」となるのです。

 

 マロッタ GM なら、代理人からの揺さぶりを逆に利用してチームの強化とイタリア化に繋げたことでしょう。パラティーチ CFO の実力は未知数ですが、グスタボ氏の発言が効果的でないと考えられます。

 移籍騒動が持ち上がったディバラ選手の去就がどのような形になるのかにも注目です。