NO JUVE, NO LIFE!!

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新監督の最有力候補と見られているサッリ監督、ファンから「ユーヴェの伝統にそぐわない」との批判の声が出る

 アッレグリ監督の後任最有力と見られているサッリ監督に対し、ファンから「ユーヴェのイメージと合わない」との批判が出ていると『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じています。ただ、批判の内容は “表面的” ですので、それほど問題にはならないでしょう。

画像:帽子を蹴り上げるサッリ監督
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■ 主な批判の内容

 批判の対象となっているのは「サッリ監督の振る舞い」です。具体的には以下の点がユベントスの持つイメージと合わないことで批判が起きているのでしょう。

  • 激情家
  • スーツ姿ではなく、ジャージでの指揮を貫くスタンス
  • ヘビースモーカー

 今季ヨーロッパリーグ決勝の前日練習でも感情を表に出して激昂する姿がニュースになっていましたから、「エレガントなイメージ」があるユベントスとは対極に位置すると見なす声があったとしても不思議ではありません。

 また、ジャージ姿やヘビースモーカーである部分も「ユベントスとは相反するイメージ」と言えますので、否定的な見解が出ることは止むを得ません。ただ、大きな問題とはならないでしょう。

 

■ 激情家としての “切れ具合” はアッレグリ監督の方が上

 「帽子を蹴り上げた」程度では問題にする必要はないでしょう。なぜなら、キレた時の大立ち回りではアッレグリ監督の方が上だからです。

画像:カルピ戦で大立ち回りを演じたアッレグリ監督

 2015/16 シーズンの第17節カルピ戦(アウェイ)でユベントスは 2-3 で勝利したものの、試合終了間際に集中力の欠如からミスを連発。あわや 3-3 という状況を作ってしまい、アッレグリ監督は激怒しました。

 その際、コートをピッチ上に叩きつけるわ、スーツのジャケットを破るわなど大暴れしています。ですから、この点について大きく騒ぐ必要はないと言えるでしょう。

 

■ 「スーツ姿での指揮」を求めるなら、契約で縛るべき

 サッリ監督は「ジャージ姿での指揮」を好んでいます。もし、「スーツ姿」を求めるのであれば、契約条件に組み入れてしまうべきでしょう。

 ユベントスはトラサルディ社とのオフィシャル・スーツ契約があります。したがって、「スポンサー契約が存在する」と言えば、監督側が「NO」と言うことは難しくなるでしょう。(違約金の原資が監督の年俸から差し引かれる可能性が高いため)

 とは言え、アッレグリ監督もスーツを着用していたのは「試合で指揮する時」と「アウェイ戦への移動時」など限定的でした。

 また、ユベントスが招致を夢見ているグアルディオラ監督はスーツ姿ではなく、黒のセーターで指揮しています。そのため、過剰に制約を設ける必要はないと考えられます。

 

■ アニェッリ会長が喫煙者

 サッリ監督の振る舞いで最も厳しい視線が向けられるのは「ヘビースモーカー」という点でしょう。

 確かに、ヨーロッパではタバコ広告を禁じている国は少なくなく、良い印象が持たれていないことは事実です。ただ、ユベントスの場合は「アニェッリ会長自身が喫煙者」なのです。そのため、批判が継続しにくいという事情があります。

 アリアンツ・スタジアムの VIP 席で観戦する姿が頻繁に中継映像で抜かれるアニェッリ会長ですが、席後方の通路で喫煙する姿が映されている場面も珍しくありません。ですから、喫煙を理由にサッリ監督の就任を批判することは難しいと言えるでしょう。

 

■ サッリ監督の現状

 肝心のサッリ監督の現状ですが、「チェルシーとの契約解除に向けて動いている」との見方が有力です。サッリ監督がチェルシーに加わった際に仲介したのが代理人のファリ・ラマダニ氏で、そのラマダニ氏が今度は契約解除交渉に乗り出しているとのこと。

 「双方の合意に基づく契約解除」か「設定された違約金を支払う形での解除」かの交渉が間も無く行われる見通しと『スカイ・イタリア』は報じています。

 監督に設けられた違約金ですから、それほど高額にはならないでしょう。したがって、「チェルシーのアブラモビッチ・オーナーがサッリ監督を手放すか」が最大の注目点になるはずです。

 本命と見られているサッリ監督が 2019/20 シーズンからユベントスを指揮することになるのかに注目です。