『メディアセット』によりますと、アニェッリ会長などフロント陣による会合で「アッレグリ監督の退任とコンテ監督の再任」で固まったとのことです。この方針で行くなら、チャンピオンズリーグ制覇は夢のまた夢となる可能性があります。
アニェッリ会長とアッレグリ監督は「続投」のコメントを発表していますが、両者の会談はまだ行われていません。会談を行うには「フロント側の意思統一をしておくこと」が重要になります。
ユベントスのフロント陣(= アニェッリ会長・ネドベド副会長・パラティーチ CFO)はアヤックス対トッテナム戦が行われている時に会合を行い、「アッレグリ監督の退任」で合意したとのこと。ネドベド副会長が強く推した「コンテ再任」で意見が集約したと報じられています。
ただ、アッレグリ監督に「フロント陣の意向」はまだ伝達されておらず、正式決定になっていない点に留意する必要があります。
仮にユベントスがアッレグリ監督と袂を分かつ決断をした場合、コンテ監督の再任が既定路線と報じられています。しかし、ネガティブ要素が多いため、良い判断とは言えないでしょう。
- アッレグリ監督を上回る年俸を必要とする
- 戦術が複雑なこともあり、1チーム分しか戦力として機能しない
- 「相手を運動量で凌駕することが前提で、局地戦では個の能力に頼る」が基本路線
- フロント陣や選手との意見対立時に「譲歩」という選択肢が存在しない
現在のユベントスにはコンテ監督の要求を満たす選手が少なくなっていますし、コンテ監督は「自らの要求を押し通そうとする指揮官」です。過去にはそれが原因でフロント陣や選手との関係が急激に悪化しています。
また、消耗が激しいスタイルであるため、国内リーグと UEFA のコンペティションの両立には失敗しています。資金力のあるチェルシーでの2シーズンがそれを顕著に示しており、チームレベルを引き上げることを期待するのは難しい指揮官と言えるでしょう。
チャンピオンズリーグ決勝で敗れた原因を「テクニックがフィジカルを上回った」と分析したフロント陣が方針転換し、“先祖返り” を決断するのかに注目です。