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コリエレ・デッロ・スポルト、6月までにユベントスが主力選手を放出する可能性を一面で報じる

 『コリエレ・デッロ・スポルト』によりますと、ユベントスは6月までに 4000〜5000 万ユーロの収益を上げるため、選手を売却する可能性があるとのことです。

画像:コリエレ・デッロ・スポルトの一面(2019年5月1日付)

 放出の可能性がある選手として名前が出ているのは以下の選手です。

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  • ドウグラス・コスタ
  • ミラレム・ピアニッチ
  • マリオ・マンジュキッチ
  • アレックス・サンドロ
  • ファン・クアドラード
  • パウロ・ディバラ

 いずれの選手も今季終了後にチームを離れる可能性は否定できません。ユベントスが「6月までに 4000 万ユーロの収益を上げなければならないか」が大きなポイントです。

 赤字決算を避けるために選手売却益を計上する必要があるかないかで事情が大きく変わってくるからです。では、名前が出ている選手個々の状況を確認することにしましょう。

 

ドウグラス・コスタ → 移籍濃厚

 D・コスタ選手は「移籍が既定路線」となっています。契約は2022年まで残っていますが、推定年俸600万ユーロに見合った活躍ができていないからです。

 今季はディ・フランチェスコ選手とのイザコザに始まり、負傷に見舞われ続けたシーズンとなりました。選手が「環境を変えたい」と希望する可能性がありますし、バイエルンに支払った移籍金以上が提示されるのであればユベントスは無理に引き止めないでしょう。

 「退団の可能性が最も高い選手」と現状では言えるはずです。

 

ミラレム・ピアニッチ → 移籍の可能性:低

 ピアニッチ選手をユベントスが市場に出すことはないでしょう。チームのパフォーマンスがピアニッチ選手に大きく依存しているからです。

 にも関わらず移籍の噂が出ているのは「レアル・マドリードの影が散らつくから」に他なりません。ピアニッチ選手は「ジダンが憧れ」と公言していますし、レアルは「中盤 MF のテコ入れ」を行う可能性があります。

 そのため、ピアニッチ選手に白羽の矢が立つことが否定できないのです。もし、7000万ユーロ超の移籍金が得られるなら、ユベントスが移籍を容認することは十分に考えられます。

 この場合はラビオ選手(PSG)の獲得に乗り出すでしょう。フリーで獲得できる上、2020年夏に契約が切れるマテュイディ選手のポジションも務められるからです。万が一に備えておく必要はあると言えるでしょう。

 

マリオ・マンジュキッチ → 移籍の可能性:低

 コリエレ・デッロ・スポルトはマンジュキッチ選手を売却候補に上げていますが、その可能性は極めて低いでしょう。2019年4月に『2020年までの現行契約』を1年延長し、2021年までとしているからです。

 イカルディ選手を獲得するなら、ポジションが完全に重複するマンジュキッチ選手は「放出の対象」となります。

 放出対象の選手の契約を延長する必要はないのです。また、ロナウド選手の活かすことに長けた FW であることもピッチ上で証明済です。「ロナウド選手のために汗をかける選手」という希少性もあるマンジュキッチ選手を手放すという選択肢はあり得ないと言えるでしょう。

 チームを離れるとなった場合、代役として白羽の矢はケーン選手に立てるべきです。クラブ内育成選手ですし、わざわざ多額の移籍金を費やしてまで外部から CF を獲得する必要性が見出せないからです。

 

アレックス・サンドロ → 移籍の可能性:低〜中

 A・サンドロ選手も2023年まで契約延長を行っているため、移籍の可能性は低い状況です。ただ、資金力のあるプレミア勢の動向によって移籍が現実のものになることは否定できません。

 契約延長の際に「ユベントスの中長期プロジェクト」は説明されているはずですから、それよりも魅力的なプロジェクトが他チームから提示されて選手が魅力を感じるか次第だと言えるでしょう。

 5000万ユーロを超える移籍金が提示されるなら、ユベントスは交渉の席に付くと予想されます。

 A・サンドロ選手を売却するなら、後任はサッスオーロに期限付き移籍中のロジェリオ選手(20)にすべきです。レギュラーとして経験を積んでいますし、ユベントスでさらに価値を高める機会を与えるべきと考えられるからです。

 

ファン・クアドラード → 移籍の可能性:中

 クアドラード選手の場合は「30歳超の年齢」と「2020年までの現行契約」が “売り時” を強くアピールしています。

 シーズン終了後に移籍となることが既定路線ですが、アッレグリ監督は反対することでしょう。クアドラード選手は「右サイドならどこでもプレー可能」ですし、「個で相手の守備網を突破できる選手」だからです。

 アッレグリ監督は「理詰めで相手の守備ブロックを崩すタイプ」ではありません。そのため、攻撃時に “ノイズ” を発生させて周囲をカオスにする能力を持ったクアドラード選手を高く買っているのです。

 クアドラード選手を手放すなら、「カンセロ選手が代役として完全に機能すること」が絶対条件です。カンセロ選手が中盤のインサイドハーフででも持ち味を発揮し、ウィンガーとして突破力を示せるかがバロメーターと言えるでしょう。

 

パウロ・ディバラ → 移籍の可能性:不明

 ディバラ選手に移籍の噂が出るのは「ディバラ選手を中心としたチームではないこと」が大きな理由でしょう。昨シーズンは攻撃の中心選手でしたが、今季は汗かき役としての仕事を要求されているからです。

 得点に関与する仕事ができる選手であり、それを選手が求めるなら移籍は現実に起こり得ることです。

 アッレグリ監督が留任することが濃厚であることから、ディバラ選手の役割は 2019/20 シーズンも変わらないと思われます。ただ、ロナウド選手のキャリアが最終盤を迎えており、徐々にプライオリティーが “別の選手” に移ることは明らかです。

 「その受け皿を狙う価値がある」とディバラ選手が判断するかによって移籍の確率は上下することでしょう。

 

 補強を行うためには登録枠を空ける必要があります。そのことを踏まえたユベントスのフロント陣がどのような決断を下すのか。今後の動きに注目です。