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【採点】 2018/19 セリエA第13節 ユベントス対SPAL

 アリアンツ・スタジアムで行われた 2018/19 セリエA第13節 SPAL 戦はロナウド選手とマンジュキッチ選手のゴールでユベントスが 2-0 で勝利しました。

画像:先制点を決めるなどチームを牽引したロナウド

 試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。

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画像:2018/19 セリエA第13節 ユベントス対SPAL
表1:先発メンバー(2018/19 セリエA第13節 SPAL戦)
  Juventus
[4-4-2]
SPAL
[3-5-2]
GK 22: ペリン 1: ゴミス
DF 2: デ・シリオ
24: ルガーニ
19: ボヌッチ
12: アレックス・サンドロ
4: チョネク
27: フェリペ
14: ボニファツィ
MF 16: クアドラード
5: ピアニッチ
30: ベンタンクール
11: ドウグラス・コスタ
29: ラッザーリ
6: ミッシローリ
28: スキアッタレッラ
19: クルティッチ
93: ファレス
FW 17: マンジュキッチ 画像:キャプテン
7: ロナウド
37: ぺターニャ
7: アンテヌッチ
画像:キャプテン

 ユベントスのアッレグリ監督は 4-4-2 を選択。CB はルガーニ選手とボヌッチ選手がコンビを組み、両ワイドはクアドラード選手とD・コスタ選手が担当する布陣で試合に臨みます。

 対する SPAL のセンプリーチ監督は 3-5-2 を選択。スキアッタレッラ選手がレジスタに入り、ミッシローリ選手とクルティッチ選手が両脇を固める陣容で試合を迎えます。

 

 試合は SPAL がボールを持ち、ユベントスが 4-4-2 のブロックで相手の隙を伺うという展開で始まる。

 最初にネットが揺れたのは9分。ユベントスはゴミスからのパスを奪ったD・コスタの折り返しが SPAL の DF に当たってゴールイン。しかし、主審のラ・ペンナはゴールキックのボールがペナルティーエリアを出ていなかったとの判定でやり直しを命じ、ゴールは取り消されてしまう。

 それでも、ユベントスはD・コスタが攻撃を牽引。19分と25分にはやや距離のある位置から思い切りの良いシュートを放ち、相手 GK ゴミスをセーブを強いる強烈な枠内シュートをお見舞いする。

 すると、28分にユベントスは右サイドで FK を得ると、ピアニッチが GK と DF の間にボールを入れる。これに猛スプリントで走り込んだロナウドが左足で合わせ、ユベントスが先制に成功する。

 対する SPAL は反撃に出るも、ファイナルサードでの精度を欠き、ラストパスがズレるなどユベントスの GK ペリンに冷や汗をかかせることができない。45分にはボニファツィのシュートが枠を捉えたが、これはペリンの正面。前半はユベントスが1点のリードで終える。

 後半に入っても、D・コスタの躍動は続く。50分に FK からピアニッチのパスを受けて左足を振り抜くと、シュートはファーポストを直撃。追加点の雰囲気を醸し出す。

 すると、60分にユベントスは DF ラインからのロングボールを左サイドでロナウドが回収。マイナス気味に折り返すと、走り込んだD・コスタがシュート。これはゴミスがストップしたが、こぼれ球をマンジュキッチが押し込み、ユベントスがリードを2点差に広げる。

 セーフティーリードに広がったことで、ユベントスは無理をせず、守備陣系のバランスを取ることを優先。最後はキエッリーニを投入して 3-5-2 にしたこともあり、試合はこのまま 2-0 で終了。代表戦明け初戦を白星スタートさせることに成功した。

 

 出場したユベントスの選手・監督などへの採点は以下のとおりです。

GK: ペリン 6.0
 出場機会が限られる中、落ち着いたプレーを披露。ビルドアップ面ではミスもあったが、合格点に値する内容だった。

DF: デ・シリオ 6.0
 右サイドの仕事を着実に遂行し、クリーンシート達成に貢献。攻め上がりのタイミングは良かったが、クロスの選択肢と精度はもう少し高めるべきだろう。

DF: ルガーニ 6.0
 ペターニャとアンテヌッチに仕事をさせず、SPAL に攻撃の起点を作らせなかった。落ち着いたパフォーマンスを示せており、堅実なプレーに終始した。

DF: ボヌッチ 6.5
 ルガーニとのコンビでも問題のないことを証明。2点目のきっかけとなるロナウドへのロングパスを通すなどキックの精度でチームに貢献した。

DF: アレックス・サンドロ 6.5
 ラッザーリを自由にさせず、相手のストロングポイントを消すという大きな役割を果たした。守備面での安定度が飛躍的に向上しており、チームに欠かせなくなっている。

MF: クアドラード 6.0
 ワイドのポジションだけでなく、インサイドハーフでもプレーするなどポリバレントさを見せた内容だった。黒子役としてチームのバランスを保ち続ける役割を果たした。

MF: ピアニッチ 6.5
 中盤でバランスを取り、FK でチャンスを演出するなどチームに活力をもたらす。負傷が懸念される中での起用だっただけに、休養を与えるタイミングが重要と言えるだろう。

MF: ベンタンクール 6.0
 過密日程の中、安定した内容を中盤で示し続けた。ライン間でボールを呼び込み、少ないタッチ数で前線に展開するなど攻守のリズムを継続したことは大きい。

MF: ドウグラス・コスタ 7.0
 左サイドをスタート地点に得意のドリブルでチャンスを作り、強烈なシュートで得点を感じさせた。ゴールが決まらなかったことだけが悔やまれる内容だった。

FW: マンジュキッチ 7.0
 前線からのチェーシングに加え、D・コスタのシュートで生じたこぼれ球に真っ先に反応し、追加点を奪取。CF として期待されている役割を存分に果たした。

FW: クリスティアーノ・ロナウド 7.5
 ピアニッチの FK に難なく合わせて先制点を決め、ボヌッチからのロングフィードを収めて2点目の起点として機能した。本領を発揮しつつあり、シーズン後半の最重要時期に疲労を溜め込んでいないような起用方法が求められる。

 

【交代選手など】

MF: マテュイディ 6.0
 D・コスタとの交代で72分から出場。中盤でベンタンクールとともにスペースを埋め、全体のバランスを保ってクリーンシートを達成することに貢献した。

DF: キエッリーニ ー
 86分からA・サンドロに代わって出場する。3バックの左ストッパーとして SPAL のクロス攻撃に応戦。守り切るためのオプションを確立させたいアッレグリ監督の期待に応えた。

 

アッレグリ監督 6.5
 油断して勝点を落とす恐れがあった試合で、複数得点・クリーンシートで勝点3を獲得。起用できる選手が限られている状況で結果を出すことに成功した。クアドラードを中盤のインサイドハーフでプレーさせるなど実戦経験を積ませていることも評価項目である。

ラ・ペンナ主審 5.5
 前半9分のゴールを取り消した理由は何だったのだろうか。釈然としない判定だった。また、その後の判定にナーバスとなったこともマイナスと言わざるを得ないだろう。