ユベントスが公式サイト上で 2017/18 シーズンの決算を発表いたしましたので、決算書(PDF)に記載されている収支状況も紹介しておくことにしましょう。
2017/18 シーズンの収支状況は下表のとおりです。
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項目 | 2017/18 | 2016/17 |
---|---|---|
チケット販売 | 56,410,423 | 57,835,297 |
テレビ・ラジオ放映権 およびメディア収益 |
200,169,142 | 232,773,784 |
スポンサー/広告収益 | 86,896,999 | 74,718,794 |
製品・ライセンス販売 | 27,796,591 | 19,198,979 |
選手登録権益 | 102,401,466 | 151,149,538 |
他の収益 | 30,995,269 | 27,034,664 |
総収益 | 504,669,890 | 562,711,054 |
用具/サプリ等購買費 | (3,464,062) | (2,979,934) |
販売用製品購買費 | (11,469,144) | (8,290,140) |
外部サービス | (76,943,169) | (66,578,563) |
選手年俸/スタッフ費用 | (233,319,806) | (235,344,554) |
他の人件費 | (25,683,238) | (26,481,657) |
選手登録権への費用 | (20,107,143) | (50,492,316) |
他の支出費用 | (12,273,621) | (10,524,690) |
総事業費用 | (383,260,183) | (400,691,854) |
選手登録権の償却/評価損 | (107,954,427) | (82,949,776) |
有形/無形資産の償却 | (12,525,527) | (9,934,144) |
引当金 | (2,363,811) | (2,107,849) |
経常外収支 | - | 350,000 |
営業利益 | (1,434,058) | 67,377,431 |
金融利益 | 4,260,740 | 4,273,061 |
金融費用 | (11,963,159) | (11,969,140) |
JV費用 | (886,073) | (1,266,633) |
税引き前利益(損失) | (10,022,550) | 58,414,719 |
当期税金 | (8,820,346) | (11,363,921) |
繰越税金 | (385,923) | (4,482,874) |
当期利益(損失) | (19,228,819) | 42,567,924 |
『選手登録権益(=選手売却による移籍金の収入)』は “水物” ですので、増減に一喜一憂する必要はないでしょう。これはディバラ選手やA・サンドロ選手といった高額な移籍金を見込める選手を売却することで大きなプラスを計上することができるからです。
一方、『チケット販売』で前年比100万ユーロのマイナス。『放映権料』では前年比3000万ユーロのマイナスでした。これらの項目は「チャンピオンズリーグでの勝ち上がり」との間に強い相関関係がありますので、決算書にも言及されていたのです。
また、注目すべきは『スポンサー収入』が前年比で1200万ユーロの増加を記録していることです。+16% の伸びを見せている所にロナウド選手が加入した訳ですから、この項目がどう変化するかにも注目する意味はあると言えるでしょう。
ちなみに、ユベントスが 2017/18 シーズンに記録した人件費は2億3331万ユーロでした。ロナウド選手の年俸とピアニッチ選手の昇給分が加わると、おそらく3億ユーロは超えることが確実と思われます。この分をカバーできるだけの収益を確保できるかが注目点になります。
ユベントスの悲願となっているチャンピオンズリーグをロナウド選手の加入で勝ち取ることができるのかに注目です。