ICC 2018 ベンフィカ戦はクレメンツァ選手のゴールで 1-1 に追いついたユベントスが PK 戦を 2-4 で制し、勝利を手にしました。
試合に先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
SL Benfica [4-3-3] |
Juventus [4-4-2] |
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GK | 99: オディッセアス | 1: シュチェスニー |
DF | 34: アルメイダ 2: コンティ 33: ジャルデウ (C) 3: グリマルド |
20: カンセロ 13: カルダーラ 3: キエッリーニ (C) 31: ベルアット |
MF | 83: ゲドソン 5: フェイサ 21: ピッツィ |
33: ベルナルデスキ 6: ケディラ 5: ピアニッチ 40: マテウス・ペレイラ |
FW | 18: サルビオ 19: フェレイラ 11: セルビ |
8: マルキージオ 42: ファビッリ |
ベンフィカのルイ・ヴィトーリア監督は 4-3-3 を選択。トップチームの主力と位置付けられるサルビオ、フェレイラ、セルビの3選手を3トップで起用する陣容で試合を迎えます。
対するユベントスのアッレグリ監督は 4-4-2 を選択。キエッリーニ選手の相棒をカルダーラ選手が務め、シュチェスニー選手とケディラ選手がプレシーズン初出場となる布陣で試合に臨みます。
試合は事前の予想どおり、ユベントスが守備ブロックを敷き、ベンフィカの攻撃を耐える展開で始まる。
ユベントスは9分にピアニッチのロングフィードをカンセロが折り返し、走り込んだマルキージオが左足で狙うも、シュートは枠の上に外してしまう。対するベンフィカは22分にカルダーラからファール気味な形でボール奪取し、絶好機を手にするも、シュートは枠の右に外れる。
その後、ユベントスの左サイドを突く形でゴールに迫り続けたベンフィカだったが、35分にアクシデント。クロスボール処理でフェレイラがジャルデウと味方同士で激しく接触し、首を痛めたことで担架で負傷退場を余儀なくされてしまう。
結局、前半は両チームともにスコアを動かすことはできず。0-0 で折り返す。
後半に入ると、ユベントスは 4-3-3 にシフト。GK ペリン、DF は右からデ・シリオ、カルダーラ、ルガーニ、A・サンドロ。カンセロを左ウイングに回す布陣で臨む。
すると、48分にカンセロのカットインからのシュートでベンフィカのゴールに迫ると、51分にはファビッリのシュートは枠を捉える。52分にもマルキージオの浮き球パスに反応したカンセロが枠内シュートを放ったが、これは GK にブロックされてしまう。
53分にはベルナルデスキのパスに上手く抜け出したケディラが GK との1対1を迎えるも、チップキックで狙ったシュートはオディッセアスに右手で防がれてしまう。
攻めの形で好感触を得たアッレグリ監督は62分に選手交代を実施。システムを 3-4-3 に変更する。
- GK: ペリン
- DF: バルザーリ、ベナティア、ルガーニ
- MF: デ・シリオ、エムレ・ジャン、L・フェルナンド、A・サンドロ
- FW: ベルナルデスキ、ベルトラーメ、ファジョーリ
ところが、試合はユベントスが意図しない形で動く。
64分にベナティアがボールチェックを相手を潰した際にファールを取られ、ゴール正面やや右の位置でベンフィカに FK を与えてしまう。これをグリマルドが壁の上から落とす FK でゴール右上に決め、ベンフィカが均衡を破る。
対するユベントスは74分にA・サンドロが倒されて得た FK からベナティアが頭で狙うも、シュートはクロスバーを直撃。運にも見放され、敗戦のムードが漂い始まる。
これを払拭したのはベルナルデスキとの途中交代で入っていたクレメンツァ。84分に右サイドでボールを受けると、個人技で密集地帯を突破してエリア内に侵入。左足から放たれたシュートがゴールに決まり、ユベントスが 1-1 の同点に追いつく。
クレメンツァは90分に FK からA・サンドロの決定的なヘディングシュートを演出するも、シュートはオディッセアスの横っ飛びセーブで防がれ、ユベントスは勝ち越すことはできず。勝敗の行方は PK 戦に委ねられる。
両チームともに1人ずつ成功して迎えた2人目。先行のベンフィカはジョナスがポストに当ててしまったことに対し、ユベントスはエムレ・ジャンが決め、リードを手にする。
3人目はともに成功した後の4人目。ベンフィカはジョアン・フェリックスのキックがペリンにストップされる。一方のユベントスは4人目のA・サンドロが GK の動きとは逆に決めたことで、2-4 で PK 戦の勝利が決定。
クレメンツァのゴールで追いついたユベントスが PK 戦でベンフィカを下し、2試合連続で勝利を手にすることになった。
チーム全体としては後半開始時に見せたように状態が上がっていることを示した試合となりました。調整が順調に進んでいると言えるはずです。
この試合でアピールに成功したのは「アッレグリ監督にアピールしたい」とプレシーズン前に意気込んでいたクレメンツァ選手です。ベルナルデスキ選手との交代で20分のプレー時間でしたが、FK からベナティア選手とA・サンドロ選手の決定機を2度お膳立て。84分には個人技でゴールを決めたからです。
一方で、ファビッリ選手は相手のタフなマークに苦戦し、L・フェルナンデス選手はトラップミスが少し目立つなど「アピールし切れなかった試合になった」と言えるでしょう。
北米ツアーは残り2試合(MLS オールスター戦とレアル・マドリード戦)です。どのような試合内容で締めくくることになるのかに注目です。