2017/18 シーズンでブッフォン選手などベテラン選手がチームを離れることになりました。チーム再編が必要となっており、ポジションごとの補強の必要性を確認することにしましょう。
■ GK: 『中』
まず、GK はブッフォン選手がチームを離れることになりました。そのため、第2GK の補強は必須です。
- シュチェスニー
- (ペリン or ミランテ)
- ピンソーリョ
来季、正 GK はシュチェスニー選手でスタートします。ただ、ノイアー選手(バイエルン)のような不測の事態に遭遇するリスクがあるため、第2GK に実力者を据える必要があると言えるでしょう。
第2GK の本命はジェノアのペリン選手と報じられています。交渉次第ですが、適任であることに間違いありません。第3GK は『クラブ育成枠』を考慮すると、ピンソーリョ選手が継続する可能性が大です。
補強の狙いははっきりしているだけに動きを間違える可能性は低いと思われます。
■ DF: 『高』
2018年夏の移籍市場で動く必要性が最も高いポジションは DF です。
- センターバック
- キエッリーニ
- ベナティア
- ルガーニ
- バルザーリ
- カルダーラ
- 右サイドバック
- デ・シリオ
- (ダルミアン / アリアス)
- 左サイドバック
- A・サンドロ(移籍の可能性)
- スピナッツォーラ(右ひざ前十字靭帯を損傷)
センターバックの頭数は揃っています。ただ、カルダーラ選手は “ユベントスの守備システム” に適応することが求められます。そのため、本領を発揮するまで少し時間を要することになるでしょう。
試合終盤のミスでメディアやファンの印象を悪化させたベナティア選手への査定も必須です。放出に踏み切るのであれば、ゴディン選手(アトレティコ)のような実力者の獲得に走るべきだからです。
その一方でサイドバックは駒不足に陥っています。最低1選手は補強をする必要があります。もし、A・サンドロ選手が移籍志願することになれば、2選手を補強しなければなりません。
サッスオーロでポジションを掴んだロジェリオ選手に賭けるにしても、SB の補強は不可避と言えるでしょう。
■ MF: 『低』〜『中』
中盤 MF は「選手の入れ替え」がメインになるでしょう。
- ピアニッチ
- ケディラ
- マテュイディ
- ベタンクール
アッレグリ監督が「中盤の3センター」で定義する『10番』に該当する選手が不在であり、この点が補強ポイントです。
エムレ・ジャン選手の獲得が有力視されていますが、適正は『8番』でしょう。「チームを押し上げるドリブル」が持ち味の選手であり、「相手を剥がすドリブル」が求められる『10番』とはタイプが少し異なると考えられるからです。
また、イタリア代表にも招集されたマンドラゴラ選手のような期待の若手にもチャンスを与えることは不可欠です。そのため、MF の獲得に乗り出すのであれば、入れ替え方式で行う必要があると言えるでしょう。
■ FW: 『低』〜『中』
FW も中盤 MF と同様に「選手の入れ替え」をメインにしなければなりません。
- センターフォワード
- イグアイン
- ディバラ
- ウィンガー
- D・コスタ
- マンジュキッチ
- クアドラード
- ベルナルデスキ
基本的に選手は足りています。期限付き移籍をしていたピアツァ選手やM・ケーン選手が戻ってくるため、どのような編成にするのかが注目点と言えるでしょう。
D・コスタ選手に “攻撃の軸” が移行しつつあり、マンジュキッチ選手が「CF での起用」を希望していると報じられています。FW 陣も近いうちに若返りを本格化させる必要に迫られますので、布石を打つための動きを始める必要があります。
ユベントスは昨年と同様、『クラブ育成枠』の条件を満たす選手が少ない状況です。第3GK ピンソーリョ選手とマルキージオ選手だけですし、ベローナから復帰するケーン選手を選手層に加えても3選手なのです。
UEFA チャンピオンズリーグの選手登録に大きな影響が生じることになるだけにユベントスの首脳陣がどのようなチーム編成で新シーズンを迎えるのかに注目です。