アリアンツ・スタジアムで行われた 2017/18 セリエA第18節ローマ戦はベナティア選手のゴールを守り切ったユベントスが 1-0 で勝利しました。
先発した両チームの選手とフォーメーションは以下のとおりです。
Juventus [4-3-3] |
AS Roma [4-3-3] |
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GK | 23: シュチェスニー | 1: アリソン |
DF | 15: バルザーリ 4: ベナティア 3: キエッリーニ 12: アレックス・サンドロ |
24: フロレンツィ 44: マノラス 20: ファシオ 11: コラロフ |
MF | 6: ケディラ 5: ピアニッチ 14: マテュイディ |
4: ナインゴラン 16: デ・ロッシ 6: ストロートマン |
FW | 7: クアドラード 9: イグアイン 17: マンジュキッチ |
92: エル・シャーラウィ 9: ジェコ 8: ペロッティ |
ユベントスのアッレグリ監督は 4-3-3 を選択。右 SB にはバルザーリ選手を起用し、負傷から回復したクアドラード選手とマンジュキッチ選手を両翼に配置する布陣で試合に臨みます。
対するローマのディ・フランチェスコ監督は 4-3-3 を選択。ジェコ選手を CF に、エル・シャーラウィ選手とペロッティ選手が両翼を担当する陣容で試合を迎えます。
試合は中盤での主導権争いで幕を開ける。最初にチャンスを得たのはユベントス。6分にカウンターから最後はケディラがシュートを放ったが、引っ掛けてしまい、枠を外してしまう。8分にはマンジュキッチがマテュイディのクロスに合わせるも、シュートは枠を捉えない。
それでも、ユベントスは18分に均衡を破る。ピアニッチの左 CK にキエッリーニが合わせ、シュートはアリソンを強襲。そのこぼれ球をベナティアが押し込み、ユベントスが先制に成功する。
対するローマは27分に上手くオフサイドラインを突破したペロッティが勢いを保ったまま、中央へクロス。エル・シャーラウィのシュートはシュチェスニーが身体で止め、前半を1点のリードで折り返す。
後半、ユベントスはエースのイグアインにボールを集め、追加点を狙う姿勢を強める。しかし、2度訪れた得点機でシュートを上に外してしまい、相手 GK アリソンを脅かすまでには至らない。
66分にはマンジュキッチのクロスからマテュイディのシュートが枠内を襲ったが、これはアリソンが身体に当てて、ゴールを死守。
対するローマはユベントス CB のミスからフロレンツィとシックに同点とする決定機を手にしたが、フロレンツィのシュートはクロスバーに嫌われ、94分にシックが手にした GK との1対1はシュチェスニーに制され、ゴールを手にすることはできず。
結局、試合は 1-0 で終了。ユベントスは後半に突き放すことはできなかったものの、前半にベナティアが決めた得点を最後まで守りきり、年内のホーム最終戦を勝利で終えた。
出場したユベントスの選手・監督などへの採点は次のとおりです。
GK: シュチェスニー 8.0
落ち着き払って、決定機をすべて阻止。文句の付けようのない素晴らしい内容だった。
DF: バルザーリ 6.0
ペロッティに自由をほとんど与えず、ローマの攻撃に停滞をもたらした。冷静な対応を見せ、安定感を示していた。
DF: ベナティア 6.5
貴重な決勝ゴールをあげる。最後に連携ミスから大ピンチを招くシーンがあったが、試合全体としてジェコを抑え続けるという仕事を成し遂げた。
DF: キエッリーニ 6.5
ベナティアと中央を閉鎖することに成功。フロレンツィにシュートを許した判断ミスはいただけなかったが、それ以外は先制点のきっかけとなるシュートを含め、大きな存在感を発揮した。
DF: アレックス・サンドロ 6.5
エル・シャーラウィを抑え、サイドと中央を柔軟に動いてボールに絡む仕事をした。周囲との連携などで状態が上向いている様子が示されていたことが朗報だ。
MF: ケディラ 6.0
ストロートマンに何もさせず、試合を通して中盤での優位性を維持し続けた。期待された仕事を確実にやり遂げたと言えるだろう。
MF: ピアニッチ 7.5
ローマのプレスをあざ笑うかのようにマーカーを外し、ボールを前線に供給し続けた。アディショナルタイムのシュートが決まっていれば、完璧と言える試合になっていたはずだ。
MF: マテュイディ 6.5
ナインゴランとのバトルを苦にすることなく、広い範囲で働き続けた。強さと献身性を示し、素晴らしい仕事を見せつけた。
FW: クアドラード 6.0
対面するコラロフのマークに加え、裏のスペースを突き、クロスも供給するなど期待された役割で持ち味を存分に発揮した。良いパフォーマンスだったと評価されるだろう。
FW: イグアイン 6.0
ボールを引き出したり、スペースを狙ったりと CF として貪欲にゴールを狙い続けた。だが、シュートの正確性を欠いたこともあり、大きな脅威とまでにはならなかった。
FW: マンジュキッチ 7.0
サイドでのポストプレーからイグアインに DF の背後を突かせたり、クロスで幾度となく得点機を演出。守備でも献身的に身体を張り、攻守において大きな存在感を発揮した。
【交代選手など】
FW: ベルナルデスキ ー
76分にクアドラードとの交代で出場。攻撃面では見せ場を作ることはできなかったが、守備では自陣内に戻って確実にクリアするなどチームの勝利に貢献した。
MF: マルキージオ ー
マテュイディに代わり、79分から出場機会を得る。広範囲をカバーするという仕事を引き継ぎ、相手の攻撃を抑えるという役割を全うした。
アッレグリ監督 7.0
勝利が求められる試合で、内容と結果を残すことに成功した。相手の攻撃を停滞させ、マンジュキッチとフロレンツィのギャップを狙い撃ちにして、幾度となく効率的に相手ゴールに攻めるプロセスを確立させ続けたことは大きい。守備面でのミスを微調整すれば、チームはさらに強くなることだろう。
タリアベント主審 6.5
ジャッジは一定で疑惑を呼ぶような判定はなかった。だが、25分過ぎにイグアインがエリア内でアリソンに倒されたシーンは VAR の対象とすべきだっただろう。このシーンは審判団が下した判断として適切とは言えないものだった。