『トゥット・スポルト』によりますと、トッテナムに完敗を喫したユベントスは DF と MF のテコ入れ策として、リバプールのエムレ・ジャン選手の獲得に力を入れるとのことです。
エムレ・ジャン選手は1994年1月生まれの23歳。ドイツ・フランクフルト出身の MF です。
ユベントスが関心を示す理由は MF (ボランチ)と DF (センターバック)でプレーできる23歳という点でしょう。ボールを動かせる選手であり、リバプールとの契約も2018年までと引き抜きに動くタイミングとしては絶好の機会だからです。
ただ、問題となるのは「クロップ監督がエムレ・ジャン選手の放出に消極的であること」です。そのため、厳しい交渉になることが予想されます。
ユベントスの CB 陣がトッテナム戦で示したパフォーマンスは今ひとつだったことは事実です。ただ、ある程度は原因の特定ができているため、壊滅的な状態までには至っていません。
ルガーニ選手とキエッリーニ選手が CB で先発しましたが、4-2-3-1 が導入された後に先発でコンビを組んだことはないからです。ボヌッチ選手が負傷した2016年の年末ではコンビを組んでいましたが、当時のシステムは 4-3-1-2。スペースの消し方などでの微調整が必要な状況だったのです。
「どちらがカバーに回るのか」、「ダブルボランチと3センターでの役割の違い」の2点を整理することで守備陣は安定すると思われます。
MF と DF の両方でプレーできるエムレ・ジャン選手のユーティリティー性はチームにとって有益なカードとなるでしょう。それはユベントスだけでなく、リバプールにも言えることです。
中盤のクオリティーを高めたいとの希望を持つユベントスの補強戦略が上手く機能するのか。今後の動きに注目です。