『メディアセット』によりますと、今季サンプドリアで頭角を現したパトリック・シック選手の獲得にユベントスが動いているとのことです。
チェコ・プラハ出身のシック選手は1996年1月生まれの21歳。スパルタ・プラハの下部組織育ちで、今季セリエAではスーパーサブ的な起用が多かったものの、27試合出場で10得点3アシスト(第33節終了時)。
そのため、若手有望株の確保に余念のないユベントスが獲得に乗り出すだろうと記事で言及されています。しかし、すんなりと決まることはないでしょう。
サンプドリアは黙って引き抜かれる気はなく、2020年までのシック選手との現行契約を2022年まで延長するために動いていると伝えられています。また、ナポリのメルテンス選手が移籍を決断すれば、CF の需要が高まり、争奪戦になる可能性もあります。
ユベントスが交渉を優位に進められる要素としては、「シック選手が引き続きサンプドリアでプレーすることに難色を示さないこと」があります。イグアイン選手が健在ですので、CF を補強する優先度はそれほど高くありません。
そのため、カルダラ選手(アタランタ)を獲得した時のように、「保有権を獲得した上で現在の所属チームにローン移籍させる」という選択肢を採ることが可能だからです。
また、サンプドリアはボカ・ジュニアーズから獲得したロドリゴ・ベタンクール選手の2年ローンを希望しているとも報じられています。セリエAの水に慣れる機会を提供できるのであれば、交渉する余地はあると思われます。
シーズン最終盤に突入したこともあり、夏の移籍市場での噂が盛んに報じられることになるでしょう。
大幅刷新の必要性が少ない中でマロッタGMがどのような動きを見せるのか。フロント陣の働きに注目です。