11月の代表戦ウィークにはフィアットのジョン・エルカン会長から「クリスマスまでの残り全勝」を義務づけられていたユベントスですが、アッレグリ監督はノルマを見事に達成しました。
該当するリーグ戦の成績は下表のとおりです。
順位 | チーム名 | 勝点 | 勝敗表 | 得点 | 失点 |
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1 | ユベントス | 15 | 5W | 12 | 3 |
2 | エンポリ | 13 | 4W-1D | 10 | 4 |
3 | ナポリ | 10 | 3W-1D-1L | 9 | 5 |
4 | インテル・ミラノ | 9 | 3W-2L | 11 | 4 |
7 | フィオレンティーナ | 8 | 2W-2D-1L | 9 | 6 |
代表戦明けの公式戦で勝てなかったのはチャンピオンズリーグ最終節のセビージャ戦だけでした。その試合を引き分け以上で終えることができていれば、完璧だったと言えるでしょう。
ユベントスが連勝街道を突き進んでいた間、上位チーム同士での潰し合いや下位チームに足元をすくわれるチームが出たことでセリエAは大混戦の様相を呈して2015年を終えました。休息期間を上手く活用し、いい勢いを継続できるかがユベントスの鍵となるでしょう。
戦術的に方針が固まり切らなかった10月までとは異なり、11月に入るとアッレグリ監督は4バックを諦め、3-5-2 を軸に置く方針に転換しました。
これが『復活の鍵』になったと言えるでしょう。
不安定だった守備陣が自信を取り戻すとともに、サイドから中央で待つマンジュキッチ選手が求める形でクロスが度々届けられるようになりました。また、ディバラ選手もセカンドトップとして自由に動き回るとともに、チャンスと見るや、2列目からの飛び出しでゴール量産体制に入っています。
リーグ戦7連勝と結果が出ていますので、システムの問題が浮かび上がることがない限り、無理に 3-5-2 からの転換を計る必要はないと思われます。
必要があるとすれば、2月下旬に組まれているバイエルンとのチャンピオンズリーグに向けてチームを微調整することでしょう。1月は移籍市場が開いているため、出場機会を求める選手がチームを離れる可能性があります。
大会名 | 節 | 日時 | 対戦カード |
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Serie A | 18 | 1月6日 | ユーヴェ 対 ベローナ |
Serie A | 19 | 1月10日 | サンプドリア 対 ユーヴェ |
Serie A | 20 | 1月17日 | ウディネーゼ 対 ユーヴェ |
Coppa | QF | 1月20日 | ラツィオ 対 ユーヴェ |
Serie A | 21 | 1月24日 | ユーヴェ 対 ローマ |
Coppa | SF.1 | 1月27日 | ユーヴェ 対 INT or NAP |
Serie A | 22 | 1月31日 | キエーボ 対 ユーヴェ |
そのため、1月の試合では今年の勢いを継続することを最優先に行い、2月からの試合はバイエルン戦を念頭に置いたチーム作りをすることが求められると思われます。