ユベントスにとってシーズン初の対外試合であるドルトムントとの親善試合は 0-2 でドイツチームに軍配が上がりました。
敗戦は好ましいものでありませんが、試合で露呈した問題点を修正することができれば、この試合にも価値があったと言えるでしょう。
この試合に先発した両チームのメンバーは次のとおりです。
Juventus [4-3-1-2] | Dortmund [4-2-3-1] | |
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GK | 1: ブッフォン (C) | 38: ビュルキ |
DF | 4: カセレス 15: バルザーリ 19: ボヌッチ 33: エヴラ |
26: ピシュチェク 15: フメルス (C) 25: パパスタソプーロス 29: シュメルツァー |
MF | 43: テージョ 8: マルキージオ 6: ポグバ 21: ディバラ |
33: ヴァイグル 8: ギュンドアン 44: カンプル 11: ロイス 10: ムヒタリアン |
FW | 17: マンジュキッチ 9: モラタ |
17: オーバメヤン |
ケディラ選手とルビーニョ選手は内転筋、ジョレンテ選手はかかとに問題を抱えているということでこの試合を欠場しました。
フォーメーションは大方の予想通り、4-3-1-2 を選択しました。
ムヒタリアンの完璧なアシストから得点を決められましたが、GK と最終ラインの安定度は保てていたという点は非常にポジティブな要素です。
ブッフォン選手のパフォーマンスも素晴らしいものがありました。GK としてのスキル、DF 陣との連携のどちらも、ネト選手との間には大きな差が存在していることを示した試合だったと言えます。
また、ユース所属のコロンビア人であるテージョ選手がケディラ選手の代わりにポジションを得たことも(前半の)サプライズだったと言えるでしょう。昨シーズンの序列が生きていれば、ストゥラーロ選手が先に起用されていたと思われるからです。
後半からは、コンテ監督時代からの遺産である 3-5-2 をチェックすることに重点が置かれました。
内容としては、条件が整えば依然として有効な戦術であるといった形は変わっていません。後半はピッチ上でのプレー内容が少し改善された点もプラスと言えるでしょう。
失点シーンでは GK と DF の連携面での改善ポイントがあり、課題の1つとして認識する必要があります。
この親善試合で見つけた大きな収穫はモラタ選手が 4-3-3 の左ウィングとしての適性を示したことです。左サイドでのドリブル突破やカットインなど、この時期のパフォーマンスとしては十分に及第点を越える内容を示したことは 4-3-1-2 から 4-3-3 へと柔軟に切り替えられることを意味しています。
逆にディバラ選手がまだチームにフィット仕切れていないことが明らかになったことは注意点です。マンジュキッチ選手に配給したクロスなど、良いプレーも随所に見ることができましたが、プレー内容の継続性や 4-3-3 の右ウィングとしての輝きはモラタ選手と比べると少ないものでした。
コンビネーションなどのプレー精度を高めて、8月8日のスーパーカップに備えて欲しいと思います。