6月下旬に 2015/16 シーズンのユベントスが使うであろうフォーメーション予想を『トゥット・スポルト紙』の記事を基に投稿したのですが、その頃とは選手が大きく入れ替わったため、現在の選手層を基にどういったフォーメーションが起用されるかを予想したいと思います。
その時の記事はこちらから確認いただけます。
まずチームの基本フォーメーションとして見なされているのはアッレグリ監督が最も好む 4-3-1-2 でしょう。
4-3-1-2
移籍市場が始まる直前の6月下旬からオスカル選手やイスコ選手といった『トップ下の獲得論』がメディアを中心に盛んに取り上げられて来ました。
現状、トップ下で獲得見込みがありそうな選手はシャルケのドラクスラー選手に限定されており、また、獲得交渉に関しても手応えがあるといった状態ではありません。
(もし、ヴォルフスブルグがデ・ブライネ選手をマンチェスター・シティに売却した資金を元手に獲得に乗り出してくれば、とても太刀打ちできず即撤退となるでしょう)
ペレイラ選手だけで年間50試合をこなすのは難しいとアッレグリ監督が言及したこともあり、新たに選手を獲得するか、ディバラ選手をトップ下で起用するといった対応が求められることになると思われます。
【4-3-1-2 時の予想スタメン】
GK: ブッフォン
DF: リヒトシュタイナー、ボヌッチ、キエッリーニ、A.サンドロ
DMF: ケディラ、マルキージオ、ポグバ
OMF: ドラクスラー/ペレイラ/ディバラ
FW: モラタ、マンジュキッチ
4-3-3
6月の時点と最も大きく状況が変わったと言えるのは、クアドラード選手の加入により 4-3-3 が現実味を帯びたことだと言えるでしょう。
左サイドでもプレーができ、右ウィンガーとしての実績が申し分のないクアドラード選手の加入はチームが選択するフォーメーションに幅を持たせることができるとの期待があるからです。このシステムが本格的に導入されるかは『両翼に開いて、1対1で相手の守備をこじ開けられる選手がいるか』にかかっていると言えるでしょう。
また、このシステムを起用する場合、3人で構成する中盤に攻守両面に渡る活躍が要求されることになるため、ヴィツェル選手(ゼニト)の獲得が報じられる要因となっています。ですが、ペレイラ選手、ストゥラーロ選手、アサモア選手たちの成長を見込めるポジションであるだけに補強の優先度としてはそれほど高くはないと思われます。
【4-3-3 時の予想スタメン】
GK: ブッフォン
DF: リヒトシュタイナー、ボヌッチ、キエッリーニ、A.サンドロ
MF: ケディラ、マルキージオ、ポグバ
FW: クアドラード、マンジュキッチ、モラタ
4-3-2-1
4-3-3 へのシステム移行が現実になりつつある中では “クリスマスツリー型” と言われる 4-3-2-1 で戦う試合も出て来るのではないかと予想されます。
前線以外は 4-3-3 の時と変わらないのですが、4-3-3 の際に両翼としてプレーするウィンガーの2選手をシャドーストライカーとしてトップ下の背後に2人配置することが大きな特徴です。
ディバラ選手がパレルモで見せていたプレーを考えると、周囲の選手と縦関係を作りやすい 4-3-2-1 を選択することも多いにあるでしょうまた、クアドラード選手も2列目としてプレーできるだけに前線の選手によって 4-3-3 と 4-3-2-1 を使い分けることも考えるべきだと思われます。
【4-3-2-1 時の予想スタメン】
GK: ブッフォン
DF: リヒトシュタイナー、ボヌッチ、キエッリーニ、A.サンドロ
DMF: ケディラ、マルキージオ、ポグバ
OMF: ディバラ、クアドラード
FW: マンジュキッチ
3-5-2
そして最後はコンテ時代から使用されている 3-5-2 です。守り切りたいという明確な意図を持ち、集中力を切らすことがなければ有効なシステムとして機能します。
問題点としては、攻撃時に最前線のFWと中盤の間にできるギャップを誰が埋めるのかということです。
昨シーズンまでは『ピルロのロングパス』や『テベスが中盤に下がること』で対応していましたが、その役割を誰がどのように受け持つかが定まっていないため、個人技頼りで攻撃が分断されるという悪循環に開幕節では陥ってしまいました。
この点を改善できれば、十分に効力を発揮できるシステムだと言えるようになるでしょう
【3-5-2 時の予想スタメン】
GK: ブッフォン
DF: バルザーリ、ボヌッチ、キエッリーニ
WB: リヒトシュタイナー、A.サンドロ
DMF: ケディラ、マルキージオ、ポグバ
FW: マンジュキッチ、モラタ
6月時点と比べて最も大きく変わった点はポルトからアレックス・サンドロ選手の加入が決まったことでしょう。
エヴラ選手だけが純粋な左 SB となっていた中で、将来が期待される実力者が加わったことはチームに競争が生まれ、チーム力が向上することが期待されます。
ポジションごとに序列が生まれることは自然だと思われますが、試合に出た選手のパフォーマンスが思わしくないのであれば、ポジション争いのライバルである選手に出場機会を与え、競争を刺激することも必要なことだと言えるでしょう。