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【採点】 2015/16 セリエA第35節 フィオレンティーナ対ユベントス

 難所フィレンツェで行われた第35節フィオレンティーナ戦はマンジュキッチ選手とモラタ選手のゴール、ブッフォン選手のPKセーブで 1-2 とユベントスが勝利しました。

画像:カリニッチのPKをストップしたブッフォン

 試合に先発した両チームの選手は以下のとおりです。

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画像:セリエA第35節 フィオレンティーナ対ユベントス
表1:先発メンバー(2015/16 セリエA第35節 フィオレンティーナ戦)
  ACF Fiorentina
[3-4-2-1]
Juventus
[3-5-2]
GK 12: タタルシャヌ 1: ブッフォン 画像:キャプテン
DF 4: トモヴィッチ
2: G.ロドリゲス 画像:キャプテン
13: アストーリ
15: バルザーリ
19: ボヌッチ
24: ルガーニ
MF 27: テージョ
5: バデリ
20: ボルハ・バレロ
28: M.アロンソ
72: イリチッチ
10: ベルナルデスキ
26: リヒトシュタイナー
6: ケディラ
18: レミナ
10: ポグバ
33: エヴラ
FW 9: カリニッチ 17: マンジュキッチ
21: ディバラ

 フィオレンティーナは代名詞となっている 3-4-2-1。前回での対戦からスピードを持つテージョ選手を右 WB に入り、ベルナルデスキ選手がシャドー、ボルハ・バレロ選手が1列下がるという攻撃力を重視したメンバーを選びます。

 対するアウェイのユベントスは 3-5-2 を継続。粘り強い守備が持ち味のリヒトシュタイナー選手とエヴラ選手が WB を務め、レミナ選手の両横をケディラ選手とポグバ選手が固める手堅い選択をします。

 

 試合はフィオレンティーナが得意のパス回しからチャンスを伺う展開。守備時は 3-4-2-1 でプレスをかけ、攻撃時はトモビッチが SB の位置にスライドし、4-2-3-1 の形でリズムを作り出す。

 まず最初にネットを揺らしたのは16分はケディラだったが、オフサイドで取り消される。

 フィオレンティーナも20分にイリチッチのスルーパスに反応したベルナルデスキがオンサイドの位置から抜け出したが、オフサイドで取り消される。
(こちら側の副審は後半にユベントスにオフサイドの誤審をしており、ジャッジ水準は高いとは言えない)

 先にスコアを動かすことに成功したのはユベントス。39分にケディラのクロスをファーサイドに走り込んだポグバがシュードではなく頭での折り返しを選択。中央に走り込んでき来たマンジュキッチが左足ボレーで先制点を記録する。

 フィオレンティーナは44分に CK からマルコス・アロンソがフリーでヘッドを放つが枠を捉えない。ルガーニに掴まれたと主張するが、タリアベント主審は認めず、前半はユベントスの1点リードで折り返す。

 後半に入っても、フィオレンティーナがボールを回し、ユベントスが隙を狙う展開は変わらない。しかし、81分に一瞬の油断から同点弾を献上する。ボヌッチが無理にボールキープしようとしたところ、ボルハ・バレロとサラテのプレス網に引っかかり、こぼれ球をカリニッチに決められてしまう。

 しかし、ユベントスはその3分後に得た CK から追加点を獲得する。左からの CK をファーにいたマンジュキッチが右足で折り返し、エヴラがダイレクトでシュート。DF に当たったボールをモラタが抜け目なく押し込み勝ち越しに成功した。

 だが、試合最終盤にフィオレンティーナに千載一遇のチャンスが訪れる。左サイドを突破したカリニッチがクアドラードとの軽い接触で倒れ、タリアベント主審はPKを宣告する。カリニッチが右に蹴ったPKはブッフォンはストップし、こぼれ球に詰めたベルナルデスキのシュートもブロック。試合はユベントスがこのまま逃げ切り、1-2 で勝利した。

 

 なお、試合に出場したユベントスの選手への採点は次のとおりです。

GK: ブッフォン 8.0
 絶体絶命のシーンでPKをストップし、こぼれ球のシュートにも反応した。今夜のヒーローであることに異論を挟む者はいないだろう。

DF: バルザーリ 6.0
 動き回るベルナルデスキの脅威を軽減することになんとか成功していた。抜け出されたシーン以外はピンチを招くことなく、粘り強い守備を披露できていた。

DF: ボヌッチ 5.0
 75分までは良い内容だったが、油断で同点ゴールのきっかけを作ってしまった。引き締めなかればならない時間帯の判断ミスは高くつくことを再認識したことだろう。

DF: ルガーニ 5.5
 センターライン付近でベルナルデスキを引っ張り、キャリア初のイエロー。CK の競り合いでマルコス・アロンソを引っ張るなど “1対1の対応での体の入れ方” をレベルアップさせる必要があることが露呈した試合だった。

WB: リヒトシュタイナー 6.0
 求められる上下動を繰り返し、対面するマルコス・アロンソと戦い続けた。守備に重きを置いたポジショニングを継続していたこともあり、役割は果たしていたと言えるだろう。

MF: ケディラ 6.5
 中盤でフィジカルを活かし、先制点の起点となるなど “つなぎ役” として抜群の存在感を発揮した。オフサイドになったが、エリア内でパスを呼び込むなどコンディションは良好のようだ。

MF: レミナ 6.5
 DF 前でのフィルター役として大きく機能した。前半は風下、後半は風上というコンディション下でサイドチェンジ以外はグラウンダーでボールを散らし、チームに落ち着きを与えたプレーは良い内容だった。

MF: ポグバ 7.5
 マンジュキッチの足元に落とした先制点のアシストや、守備での献身的なサポートといったプレーを随所で披露した。FK で大きく枠を外したことを忘れてしまうほどで内容であった。

WB: エヴラ 6.0
 フィレンツェが期待するテージョに自由を与えず、90分に渡る監視作業を継続。また、機を見て裏のスペースを突き、クロスを供給するなど的確にポイントを稼ぎ続けた。

FW: マンジュキッチ 7.0
 ケディラに預けて、エリア内に走り込み、左足でのダイレクトシュートで先制点を叩き出した。また、前線からのプレスやピンチ時に自陣まで守備に戻る献身的なプレーも高い評価を得られるだろう。

FW: ディバラ 6.0
 危険な選手として潰される頻度が増えてきたが、ドリブルでの持ち上がりなどで存在感を発揮した。決定的な仕事ができる選手であるだけに、その位置で長くプレーできるようチームとして攻撃のメカニズムを確立させることが要求されている。

 

【交代選手など】

FW: モラタ 7.0
 ディバラとの交代で70分からピッチに入る。同点に追いつかれた直後の CK からの混戦で勝ち越しゴールを決め、アディショナルタイムにはドリブルで持ち上がりを見せるなど大きな仕事を成し遂げた。

MF: アサモア ー
 84分にポグバに代わり出場する。左サイドでボールを追い回し、フィオレンティーナの攻撃圧力を緩める役割を果たした。

WB: クアドラード ー
 リヒトシュタイナーと交代で88分から登場するも、カリニッチに突破を許し、PK を献上してしまった。ブッフォンのセーブに救われた1人と言えるだろう。

 

アッレグリ監督 7.0
 フィオレンティーナのボール回しを無理に追いかけず、引っ掛けてからのカウンターを主体に戦い、結果を出すことに成功した。ボヌッチの判断ミスと3枚目に投入したクアドラードがPKを取られたことはどちらも日頃から選手に注意を促していたことであり、監督が責められる要素はなかったはずである。

タリアベント主審 5.0
 ベルナルデスキによる幻のゴールが認めてられているべきだったこともあり、審判団への評価は低くなるだろう。また、カリニッチのPKについても判断が割れるジャッジではあるが、結果的に2つの判定でフィオレンティーナ側への帳尻は合っている。ただ、マルコス・アロンソによるリヒトシュタイナーへのラフプレーは見逃しており、良い内容だったとは言えない。