『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によりますと、チアゴ・モッタ監督の下では重要戦力と “見なされていない” キエーザ選手の代理人を務めるラマダニ氏がロンドンを訪問して売り込みをかけているとのことです。
ただ、選手側が納得するような移籍先を見つけるのは困難と言わざるを得ないでしょう。
キエーザ選手は1997年10月生まれの26歳。ユベントスとの契約は2025年夏までで残り1年。ただし、現所属クラブ(であるユベントス)との契約延長交渉は妥結していません。
ユベントスではチアゴ・モッタ監督が “サイドでの守備力が拙く費用対効果も芳しくないキエーザ選手” を重要戦力と見なしておらず、この姿勢が退団を後押しする要因にもなっています。
そのため、キエーザ選手の代理人であるラマダニ氏は渡英。ロンドンに本拠地を置くチェルシーとトッテナムに売り込みをかけている模様です。
キエーザ選手とユベントスにとって苦しいのは「両クラブともに WG をそこまで必要としていない」ことです。
- チェルシー
- LWG: ムドリク、スターリング、エンクンク
- RWG: マドゥエケ、パルマー
- トッテナム
- LWG: ソン・フンミン、B・ヒル
- RWG: クルゼフスキ
“チェルシーよりも WG の選手層が薄いトッテナム” の方がキエーザ選手の移籍先として現実味がありますが、左 WG は主将のソン・フンミン選手が君臨。倹約家であるリーヴィー会長は多額の資金投入を嫌うでしょう。
一方のチェルシーは「選手獲得への資金投入は惜しまない姿勢」ですが、WG 陣は余剰気味。「このタイミングでキエーザ選手の獲得に注力する可能性は低い」と言わざるを得ません。
したがって、ラマダニ氏がロンドンで先方から良い返事を引き出すことは簡単ではないと思われます。
キエーザ選手はチアゴ・モッタ監督から「チームに残留した場合は WG としての序列が最下位からスタートするので出場機会は必然的に少なくなる」と通達されると予想されています。
クラブ側の方針が正式に通達された後にキエーザ選手の去就に関する動きがより具体化するのかにも注目です。