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公式発表: 買取義務が付随した1年間の期限付き移籍でモンツァから GK ディ・グレゴリオを獲得

 ユベントスは公式サイト上でモンツァから GK ディ・グレゴリオ選手を買取義務が付随した1年間の期限付き移籍で獲得したと発表いたしました。

 発表されたプレスリリースは以下のとおりです。

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選手ディ・グレゴリオ獲得に関する
モンツァとの合意

 

 トリノ、2024年7月5日 ー ユベントス・フットボールクラブは AC モンツァと選手ミケーレ・ディ・グレゴリオの登録権を450万ユーロで 2024/25 シーズンに一時的に獲得することで合意いたしました。

 本合意には 2024/25 シーズン中に特定のスポーツ目標が達成されることを条件にユベントスが当該選手の登録権を獲得する義務が含まれています。獲得費用は3年分割1350万ユーロで付帯費用が80万ユーロです。

 また、契約期間内でのさらなるパフォーマンス目標の達成に応じ、移籍金は最大200万ユーロが上乗せされる可能性があります。

 上述の条件は達成される可能性が高いため、会計上、本取引は本日を起点に総額1800万ユーロの確定的な購入と見なされます。なお、取引の会計認識における最終評価は2024年12月31日時点での半期決算書の作成を目的に実施され、2025年2月に承認が予定されています。


 

 イタリア・ミラノ出身のディ・グレゴリオ選手は1997年7月生まれの26歳。インテルの下部組織出身で2020年夏にモンツァ(当時セリエB)に加入し、チームとともにセリエAに昇格してきた GK です。

 セリエAに昇格した当初はカリアリから獲得したクラーニョ選手に遅れを取っていたものの、調子の上がらなかったクラーニョ選手からポジション奪還に成功すると正 GK としての立場を確立。

 2023/24 シーズンはセリエA最優秀 GK に選出される活躍を示しました。そのため、GK の若返りが必要であったユベントスが獲得に乗り出したことは必然と言えるでしょう。

 

 その一方でクラブは「会計的に危ない橋を渡っている」と指摘されても止むを得ません。

 ディ・グレゴリオ選手の取引は「移籍金1800万ユーロ+ボーナス200万ユーロ」を「レンタル料450万ユーロ+買取義務費用1350万ユーロ+ボーナス200万ユーロ」に(クラブの思惑によって)変更したと認めているからです。

 これは「ディ・グレゴリオ選手を “獲得していない” のだから、450万ユーロは『登録権の償却費』ではなく『登録権の費用』として計上できる」との思惑が背景にあるからでしょう。

 『償却費』は多くの人がチェックしますが、(一般的に代理人への手数料収入などが計上される)『登録権の費用』に付け替えてしまうと見落とされるケースが存在するからです。

 

 ディ・グレゴリオ選手の実力はセリエAの舞台で証明済み。したがって、「自身の凡ミスで勝点を取りこぼした後の試合で落ち着いたプレーを継続できるか」がポイントになるでしょう。

 主力として出場し続ければ、どこかでチームの足を引っ張る凡ミスをしてしまいます。その際に浴びる批判は(ファンの絶対数の関係で)モンツァ時代とは比較にならないため、ビッグクラブではメンタル面が重要になるのです。

 正 GK として期待されるディ・グレゴリオ選手が加入会見でどのような意気込みを語るのかにも注目です。