プレミアリーグのウェストハムは公式サイト上でフランスのニースからトディボ選手を獲得したと発表いたしました。横槍を入れられたユベントスは CB 陣が手薄になっており、駆け込み補強は不可避と言えるでしょう。
今夏の移籍市場で「ハイセン選手をボーンマスに移籍金1520万ユーロで売却」し、「ルガーニ選手とT・ジャロ選手を構想外」としたユベントスは「CB の獲得」が必須な編成状況にあります。
LSB | LCB | RCB | RSB | |
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戦力 候補 |
カンビアーゾ | ブレメル | ダニーロ | |
ローヒ | カバル | ガッティ | サヴォナ | |
売却 候補 |
ルガーニ | T・ジャロ | デ・シリオ | |
F・ゴンサレス | リッチオ | |||
ムハレモヴィッチ |
そこでユベントスのフロント陣はニースのトディボ選手に着目。選手とは年俸面で合意したものの、クラブ間の交渉では「買取義務の発動要件」などで暗礁に乗り上げていました。
この状況でウェストハムが「ほぼ達成可能な条件(=シーズン後半戦での1勝)で買取義務が発動」する約4000万ユーロの期限付き移籍をオファー。選手にも「ユベントスを上回る好条件」を提示して両者から合意を引き出すことに成功しました。
ユベントスにとっては残念な結果ですが、こうしたことは移籍市場では起こり得ます。したがって、「クラブが獲得したプランが頓挫してしまった場合の代替案の有無」が問われることになるでしょう。
現在のユベントスは「トップチーム登録の5選手に加えてサイドバックにBチームから(数合わせ的に)昇格させた2選手の計7選手」という DF 陣の編成です。
CB 陣は「『セリエAのみ』と割り切った運用をしてもシーズン完走は非現実的」と言わざるを得ない状況であり、即戦力選手の獲得が不可避となっています。
また、“33歳のダニーロ選手” との現行契約は2025年夏までで残り1年。来夏には「右 SB の即戦力選手」を獲得する必要に迫られるため、『チームとしての補強戦略』の計画性も重要になるでしょう。
今月初旬にチームとして “構想外を正式に公言してしまった選手” を再び資産化することは絶望的であり、この状況をジュントリ FD など編成部と現場がどのように立ち回るのかに注目です。